初心者向け【ホイールサイズの見方】数字やアルファベット「J」の意味
タイヤのホイールサイズの見方について解説します。サイズ表記の数字や文字列にはホイールの各部の情報が書かれており、見方を覚えておくことで条件に合ったものを探しやすくなるでしょう。さらに、ホイールを交換する際に気をつけることや、インチアップ・インチダウンについても詳しく紹介します。
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1.そもそもホイールとは?
ホイールとはタイヤの内側にはめ込む車輪状のパーツのことです。車の動力をタイヤに伝える役割や、走行中の衝撃を和らげる「サスペンション」という部品の動きを補助し、走行性能を高める働きもあります。さまざまなデザインが売られており、愛車をおしゃれにカスタマイズすることも可能です。
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2.ホイールサイズの見方
タイヤのサイズと同じように、ホイールにも決められた表記があります。たとえば、「15×6.5J 5 114.3 50」なら、上記のようにホイールの各部に対応しているのです。それぞれの意味を詳しく解説します。
リム径(インチ)
ホイールの直径をインチサイズで表します。「15」ならば15インチです。ただし、フランジ部を含まない数字のため、ホイールの外径ではないことに注意。
リム幅(インチ)
ホイールの幅で、こちらもインチサイズで表示されます。リム径と同じく、フランジ部は含まないため、ホイールの全幅ではなくて「タイヤがはまる部分の幅」となります。
フランジ形状
フランジとは、ホイールとタイヤが接する外周部分のこと。いくつかの形状があり、アルファベットで表されます。メジャーなものでは「B」「J」「JJ」がありますが、現在はほとんどが「J」または「JJ」のどちらかです。なお、フランジ形状が違うからといって車両に装着できない、あるいはタイヤを組み合わせられない、ということはありません。
ボルト穴数
車両に装着するためのボルト穴の数。一般的な乗用車は4穴か5穴で、ハイエースなど一部の商用車やSUVでは6穴が採用されています。
P.C.D
ボルト穴ピッチ円直径(=Pitch Circle Diameter)、つまり、ボルト穴の中心で描かれる円の直径のことを指し、単位はmm(ミリメートル)で表示されます。国産車では100mmや114.3mmが主流で、メーカーや車種により異なります。
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インセット
ホイールを側面から見たときの、リム幅の中心から取付面までの距離を指します。表示単位はmm(ミリメートル)です。プラスになるほどホイールが車体から奥に引っ込み、マイナスになるほど車体の外側に出っ張ります。
例に挙げた「15×6.5J 5 114.3 50」の場合は「50」なので、取付面が浅いデザインのホイールということ。反対に「-50」ならば、下の写真のように取付面が深くなるいわゆる「ディープリム」(下の画像参照)のホイールとなります。マイナスインセットは「アウトセット」とも呼びます。
3.ホイールを交換する際に気をつけること
- 車種と合うホイールを選ぶ
- タイヤの外径が大きく変わらないようにする
基本的にはボルト穴数とP.C.Dが合致していれば、車両に装着すること自体は可能です。ただし、リム幅やインセット、タイヤを含めた外径が大きく変わってしまうと、ボディやブレーキなどと干渉して走行に支障が出る場合もあります。また、スピードメーターは、タイヤの回転数から演算して表示するため、外径が変わると狂いが生じてくるものです。ホイールを交換する際は、必ず自分の車種と適合しているかを確認してください。ホイールサイズは、ホイールのリムの裏などに施されている刻印やシール、または購入した際の書類で確認できます。
ただし、ホイールからタイヤを外すには専用機器を使う必要があるため、個人が自宅で容易に脱着することはできません。ホイールを交換する際はタイヤショップや自動車整備工場に持ち込みましょう。
4.ホイールのインチアップ・インチダウンとは
タイヤの外径を変えずにリム径の大きいホイールに変えることをインチアップ、小さいものに変えることをインチダウンと言います。インチアップ・インチダウンは乗り心地や見た目の好みにより変更する方が多いです。
インチアップの場合、タイヤのゴム部分が減るため、たわみにくく、ハンドリング性能が向上することに加え、ブレーキも効きやすくなります。また、見た目がよくなるので愛車をドレスアップしたい方におすすめです。ただし、轍(わだち)でハンドルを取られやすく、また、走行時の振動や音が大きくなるため、乗り心地が悪くなる可能性があります。
インチダウンの場合はタイヤの厚みが地面の凹凸を吸収することで、振動や音が小さくなり、乗り心地が向上します。また、接地圧が高くなるので雪道(スタッドレス)では発進・停止しやすく、旋回性能が増す点も利点です。タイヤの値段を安く抑えられるのもポイントといえるでしょう。ただし、インチダウンするとグリップ力が下がり、ハンドリング性能が低下するというデメリットがあることに加え、見た目の好みが分かれます。
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5.ホイールサイズは車種に合うものを選ぼう
ホイールサイズは前述した表記の見方を参考に、愛車に合ったものを選ぶことが大切です。ホイール交換する際はタイヤショップや自動車整備工場に持ち込んで依頼してください。インチアップ・インチダウンする場合は、メリットやデメリットをよく把握してから購入すると後悔せずに済みます。悩んだ場合は専門家に相談してみましょう。
初投稿:2019年7月19日
(GAZOO編集部)
#ホイール
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