レーシングドライバー黒澤琢弥さんが、クルマ界初のオンラインサロンを開設。その狙いは?
レーシングドライバーの黒澤琢弥さんが、クルマ/モータースポーツ界で初となるオンラインサロン「レーサー黒澤琢弥と一緒に車とドライビングを楽しむサロン」を、2019年8月に開設しました。黒澤さんは、約30年のキャリアを持ち、国内トップカテゴリーはもちろん、インディカー・シリーズやル・マン24時間レースといった海外レースにも参戦してきたベテランドライバーです。では、どのような想いでサロンを開設したのでしょうか? お話を伺ってきました。
――このオンラインサロンはどのようなサロンなのでしょうか?
- 富士スピードウェイでのプライベートレッスンの様子
このオンラインサロンは、私が培ってきたモータースポーツやドライビングのノウハウや知識を伝えるほか、サロンメンバー同士で情報交換をするものです。これまでレーシングドライバーとして活動する傍ら、新型車の試乗レポートなどさまざまなメディアを通じて情報を発信してきましたが、よりコアな情報を会員制オンラインサロン限定で発信しています。
ドライビングやモータースポーツに関する密な情報だけでなく、オススメのカー用品や全国のサーキット周辺のお食事処などの情報も発信しているので、クルマに少しでも興味がある人ならば楽しんでいただけるでしょう。サロンメンバー自らの情報発信や、私に対しての質問もウェルカムです。オンラインサロンとは月額の会員制で、管理された安全安心な環境なので、私も含めたクルマ好きが集まり、安心してお互いの情報交換ができる交流の場となればと思っています。
――そもそも、なぜオンラインサロンを開設したのですか?
根本に「クルマ好きの仲間を増やしたい、クルマの楽しさを伝えたい」という想いがあります。私はドライビングレッスンの講師も務めていますが、自分が伝えることで人が上達していくのが楽しいんです。そこで、ドライビングを含めて自分が知っている知識や情報を本音で伝えることができる場所が欲しいと考えました。
そんな時に知ったのがオンラインサロンというシステムで、調べてみるとクローズドのオンライン環境で会員だけに情報発信ができること、そして自動車関連のオンラインサロンを誰もやっていないことを知って「コレだ!」と思いましたね。
- プライベートでもクルマ・バイクが大好きという黒澤さん。自身のカーライフも情報発信のネタになるのだとか
――開設にあたって大変なことはありましたか?
初めてのことですし、勢いだけでスタートしてしまったので苦労の連続ですね。オンラインサロンを開設しようと思って運営しているDMM.comに問い合わせたのはいいのですが、「どのようなコンテンツを用意していますか?」と聞かれて、インターネット用語に疎い私は「コンテンツって何?」という状態でした。いざ開設が決まると、発信するコンテンツの具体的な内容決めや素材集めが大変でしたね。今も勉強しながら、という感じです。でも、それ以上にワクワクしている気持ちが強いですね。
- コンテンツ集めのため自身でピットに取材へ行くことも
――実際に始めてみていかがでしょうか?
当初は私が情報発信しているだけでしたが、開設して1か月ほど経った今では、サロンメンバーからコメントが寄せられたり、メンバー自身が発信するようになってきたりしています。メンバーの愛車やスポーツ走行の動画投稿に対して、別のメンバーからコメントが寄せられたリメンバーオススメのカー用品がサロン内で流行したりと、メンバー間の交流が広まってきているように思います。いい方向に進んでいますね。
メンバーも徐々に増えていて、スポーツ走行をする人だけでなく、単に「クルマが好き」という人も入ってきてくれるようになりました。年齢層も、20代から60代までと幅広い方がいますね。
――どんな人に会員になってほしいと考えていますか?
少しでもクルマに興味を持っていて「もっとクルマについて知りたい!」という人なら、どんな方でも歓迎します。これから免許を取る人も、もちろんOK。サロンの会員なら「免許を取ったけどどんなクルマを買えばいいですか?」といった質問にも、私が直接お答えします。月額の会員制ですが、1か月だけお試しで入会することも可能です。いつでも退会できますし、再び入会することもできます。
――今後はどのような展開を考えていますか?
- 将来的にはミニサーキットや駐車場でメンバー限定の走行会を開催したいとのこと
リアルイベントとしてオフ会を開催したいですね。実際にメンバー同士が顔を合わせることで、より交流が活発になると考えています。また将来的には、メンバー限定で走行会も開催したいですね。悲しいことに、オンラインサロンにはまだ「自動車」というジャンルが登録されていないので、より会員数を増やして「自動車」ジャンルができればいいなと思いっています。
ここでしか得ることができない情報が詰まっている!
取材時はオンラインサロンに関する話はもちろんですが、ドライビングポジションの話や、ステアリングの握り方の話、さらにはレース界の七不思議など「濃い」クルマ談義で盛り上がりました。きっと会員になればもっとおもしろい話が聞けるはず。気になったかたは「まずは1か月だけ」という感覚で入会してみては?
(取材・文:西川昇吾 写真:黒澤琢弥 編集:木谷宗義+ノオト)
<関連リンク>
レーサー黒澤琢弥と一緒に車とドライビングを楽しむサロン
https://lounge.dmm.com/detail/1951/
[ガズー編集部]
あわせて読みたい!
最新ニュース
-
-
サブスクの「KINTO」がモータースポーツイベントを開催! 春頃にはサブスクの新サービスのスタートも検討
2024.12.24
-
-
-
トヨタ『C-HR』、欧州販売100万台達成へ…日本にない2代目には初のPHEV設定
2024.12.23
-
-
-
VW、2030年に向けた大規模再編を発表…『ゴルフ』の生産はメキシコに移管へ
2024.12.23
-
-
-
「バチクソかっこええやんけ!」ホンダ『プレリュード』初公開へ、新技術「S+ Shift」にもSNSで反響
2024.12.23
-
-
-
マツダがモータースポーツ技術を活かした市販車発表へ、ベースはロードスター…東京オートサロン2025
2024.12.23
-
-
-
やはり進行していた! ホンダのハイブリッド戦略の要とは?…新開発プラットフォームと次世代e:HEVシステム
2024.12.23
-
-
-
インフィニティの新型SUV『QX80』と『QX60』、米IIHSで最高の安全性評価
2024.12.23
-
最新ニュース
-
-
サブスクの「KINTO」がモータースポーツイベントを開催! 春頃にはサブスクの新サービスのスタートも検討
2024.12.24
-
-
-
トヨタ『C-HR』、欧州販売100万台達成へ…日本にない2代目には初のPHEV設定
2024.12.23
-
-
-
VW、2030年に向けた大規模再編を発表…『ゴルフ』の生産はメキシコに移管へ
2024.12.23
-
-
-
「バチクソかっこええやんけ!」ホンダ『プレリュード』初公開へ、新技術「S+ Shift」にもSNSで反響
2024.12.23
-
-
-
マツダがモータースポーツ技術を活かした市販車発表へ、ベースはロードスター…東京オートサロン2025
2024.12.23
-
-
-
インフィニティの新型SUV『QX80』と『QX60』、米IIHSで最高の安全性評価
2024.12.23
-