伊勢うどんをもっと手軽に!「文ちゃんのキッチンカー 紀伊路」<キッチンカー探訪>
キッチンカーといえば、コーヒーやサンドウィッチといった“洋”のイメージが強いですが、今回はぐっと和のメニューを。しかもご当地メシ! 「文(ふみ)ちゃんのキッチンカー紀伊路(きいろ)」は、三重県の「伊勢うどん」をスズキの「キャリイ」で販売しています。
故郷・伊勢のふわふわモチモチうどんを都内で
- 「文ちゃんの伊勢うどん」 500円(税込)
店主の早水久幸さんは三重県南部の出身。東京をはじめ、関東を中心に移動販売を開業するにあたり、さまざまメニューを考案する中で故郷の味に思い至ったそうです。
「ピンときたのが伊勢神宮でもっとも食されている“伊勢うどん”でした。珍しい真っ黒なタレとふわふわモチモチ食感のうどんで、お子さまからお年寄りまで愛されている。そんな伊勢うどんを移動販売のメリットを最大限に生かし皆さまにお届けできればと思いました」(早水さん)
- 伊勢神宮 宇治橋。江戸時代、「一生に一度はお伊勢参り」と言われていた
江戸時代、お伊勢参りで訪れた旅人の疲れを癒し、お腹を満たしてきた食べやすいうどん。東京のオフィス街でちょっとほっこりするご当地メシが味わえます。
使いやすいスズキ「キャリイ」を選択
- スズキ「キャリイ」をベースにした紀伊路号
紀伊路号の製作は車両探しからすべてフードトラック製作会社にお願いしたそう。そして選んだのが2008年式のスズキ「キャリイ」でした。
「キャリイは軽トラックでのキッチンカー使用率が高くて、使い勝手の良い車両ということで選びました。女性スタッフの運転も考え、軽トラでは少ないAT(オートマチック)車両にこだわりました」(早水さん)
- 販売口は開閉式
その他にも、打ち合わせでは、販売口を跳ね上げ式かサッシの開閉式にするか、サイドオーニング(日除け)の種類、ドアの位置など、あれこれ悩み、結果的にシンプルな作りにしたそうです。
“柔らかい”伊勢うどんがすぐに作れる車内
- 紀伊路号の内部。大きな茹で鍋が鎮座
長時間茹でるという伊勢うどん。しかしスピーディに提供するキッチンカーでお客さんを長時間待たせるわけにはいかないため、車内では主に盛り付けだけで済むように工夫されています。
「肝心の伊勢うどんは、伊勢市の製麺所にて職人さんが丹精込めて作ったうどんです。三重県産の小麦100%と、奈良県との県境にそびえる大台ケ原から湧き出るミネラルたっぷりの水で作られています。1時間以上下茹でしたものを準備し、車内では軽くほぐすだけにしています」(早水さん)
タレは三重の醤油蔵に依頼して作っていただいたものを使用。なんでも熊野灘で水揚げされたカツオや鯖節を使っているそうです。
- 紀伊路号の販売の様子
車体をデコラティブするのではなく、あえてそのまま。白い車体を生かし、営業中のみ「伊勢うどん」と大きく掲げる。さまざまなキッチンカーがしのぎを削る昨今、この潔さがかっこいいですね。
(取材・文:別役ちひろ 写真:文ちゃんのキッチンカー 紀伊路 編集:奥村みよ+ノオト)
<取材協力>
文ちゃんのキッチンカー 紀伊路
https://twitter.com/6kzjt13rzvgziqa
[ガズー編集部]
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