飛び石の悩みからおさらば! ボディーを守る透明なフィルムがある?

いくら洗車やコーティングに力を入れても、どうしても付いてしまう飛び石などの細かなキズ。そのようなトラブルから愛車を守ることができる、無色透明なプロテクションフィルムがあるのをご存知でしょうか。今回はこのプロテクションフィルムについて、施工を数多く手掛けている合同会社エス・トリップの芹澤賢由さんに聞いてみました。

―そもそもプロテクションフィルムとはどのようなものでしょうか?

フロントバンパーを中心に、車体前面に無色透明の保護フィルムを貼り、塗装面を保護するというものです。

  • (写真:西川昇吾)

    (写真:西川昇吾)

―プロテクションフィルムはどのような素材から出来ているのでしょうか?

基本的にポリウレタンを主な材料に用いています。これにより優れた伸縮性を実現しているので、施工がしやすいですね。

―どのようなユーザーから依頼が来ますか?

スポーツ走行をする方からの依頼は多いですが、実はその次に多いのはトラックユーザーからです。トラックは乗用車よりもフロント部分が平面で、高速道路での移動が多いため飛び石の影響を受けやすく、また、鉄を素材とした部分が多いので傷によって錆が出てしまうこともあります。このような理由から依頼をいただいています。

―プロテクションフィルムはいつ頃から使われているのですか?

正確な時期は不明ですが、ドアパンチによるキズ防止のために、無色透明のフィルムをドアのモール部分に貼ったのが始まりです。当時はまだプロテクションフィルムという言葉はありませんでした。

  • (写真:西川昇吾)

    (写真:西川昇吾)

―現在のようにフロント部分全面に貼られるようになったのはいつ頃ですか?

経験上、プロテクションフィルムのような保護フィルムを見たのは、1990年代前半にポルシェ911の大きく膨らんだリアフェンダーに貼られたものが初めてでした。そこからモータースポーツの世界で、スポンサーロゴを保護するためにロゴの部分にのみフィルムを貼ったりしましたね。現在のようにフロント部分全面を保護するプロテクションフィルムを取り扱うようになったのはここ10年くらいです。

  • (写真:エス・トリップ)

    (写真:エス・トリップ)

―昔と比べプロテクションフィルムが進化した点などはありますか?

昔より伸縮性に優れているので施工しやすくなりました。また車種専用にカットされたフィルムを販売するメーカーが登場したことも大きいですね。施工時はある程度フィルムを伸ばして貼るのですが、この伸び加減も計算されていて、本当にピッタリ貼れます。これには驚かされました。値段は車種専用にカットされたフィルムの方が高くなってしまいますが、細部の仕上がりはこちらの方がきれいにできます。

 

  • (写真:エス・トリップ)

    (写真:エス・トリップ)

―値段や施工期間はどれくらいかかるものでしょうか?

値段はケースバイケースなので、一概には言えません。目安としては、弊社だとバンパー1本10万円、バンパー+ボンネット+フロントフェンダーというフロントフルセットだと30~40万円くらいですね。施工そのものは1日で終了するのですが、しっかりと乾燥させなければいけないので、一週間は見ていただけたらと思います。

  • (写真:エス・トリップ)

    (写真:エス・トリップ)

―耐久性はどれくらいですか?

各社2~3年で貼り替えを推奨しています。経験上、車両の使用状況や保管環境によっては、5年程度まででしたら問題ない場合も多いですが、保障はできません。

―普段のメンテナンスで気をつけることはありますか?

基本的にはありません。保護する目的のものですのでタフに使用しても大丈夫です。しかし、一般的なコーティング剤ではフィルムに付着しないため、専用品でないとコーティング剤の意味を成しません。一般的なコーティング剤を使用することで、プロテクションフィルムが駄目になってしまうことはありませんが、コーティング剤は専用品をおすすめします。


一見すると貼られているか分からないプロテクションフィルム。他の人から気づかれずに保護できるため、「愛車で走りを楽しみたいけれど、常にきれいさを保ちたい」という方におすすめです。

(取材・文・写真:西川昇吾 写真:合同会社エス・トリップ 編集:奥村みよ+ノオト)

[ガズー編集部]

コラムトップ