SA・PAで押せるハイウェイ・スタンプ、モチーフはこれだ!~NEXCO中日本編~

高速道路を走行中、今走っている場所がどういう土地かを知ることは、とても興味深いですよね。サービスエリア(SA)・パーキングエリア(PA)に設置されている「ハイウェイ・スタンプ」は、名所や名物がかたどられていて、その土地の学びとなり、またコレクションしたくなるものです。

今回はNEXCO中日本のSA・PAで押せるスタンプを紹介します。NEXCO中日本では、各エリアのSA・PAを管理・運営する部署が、地元行政の担当部署や観光協会などと相談しながら、そのエリアに適した観光地を選定しているそうです。土地の魅力が詰まったスタンプというわけですね。

その場所でしか手に入らない!

まずは力持ちの英雄のスタンプを紹介します。

♪まさかり担いだ金太郎〜♪と童謡もある金太郎が印影のモチーフになっている東名高速道路「EXPASA足柄(下り)」。

  • 金太郎のイメージ

下り線がある静岡県駿東郡小山町の「金時神社」にまつわる金太郎伝説から採用が決定しました。この神社は、金太郎として親しまれている坂田金時の生家跡に建立されたもので、子どもの神様として地域で信仰を集めています。

 

天然記念物のスタンプもあります。

  • EXPASA御在所(上り)のハイウェイ・スタンプ

三重県四日市市にある東名阪自動車道「EXPASA御在所(上り)」は、ニホンカモシカが描かれたスタンプです。

  • 天然記念物にも指定されているニホンカモシカ

エリア名の由来である御在所岳を中心とする鈴鹿山脈一帯に生息するニホンカモシカ。昭和30年に特別天然記念物に指定されました。岩場に立ち、時折見せる首をかしげる姿から「山の哲学者」とも呼ばれています。

 

印象的な建造物はスタンプの定番ですね。

  • 杉津PA(下り)のハイウェイ・スタンプ

石造りの立石岬灯台をモチーフにしたスタンプがあるのは福井県敦賀市の北陸自動車道「杉津PA(下り)」。

  • 立石岬灯台

立石岬灯台は、こちらのPAの展望台から見ることができます。立石岬に建つ白い灯台で、明治14年に石造りの灯台としては初めて日本人のみで建てられたもの。日本海沿岸では2番目に建てられたという歴史もあり、敦賀市の市章にもデザインされています。

 

有名武将のゆかりの地のスタンプも。

  • NEOPASA静岡(上)のハイウェイ・スタンプ

新東名高速道路「NEOPASA静岡(上り)」のスタンプには駿府城が取り上げられていて、駿府城公園に立つ晩年の徳川家康像も描かれています。

  • 駿府城公園に立つ晩年の徳川家康像

今川氏全盛の頃、幼い徳川家康は人質として12年間、駿府で暮らしていました。戦国大名となり、駿河国を領国の一つとした家康は天正17年(1589)に駿府城を完成。江戸幕府を開府後、またこの城に移り住み、亡くなるまでおよそ10年間居住しました。ハイウェイ・スタンプでは、そんな歴史ロマンを垣間見ることができます。

 

歴史ロマンだけでなく、日本文化を知ることができるスタンプも。

  • 徳光PA(上)のハイウェイ・スタンプ。

江戸時代の女流俳人・加賀千代女がスタンプのモチーフになっているのは、日本海に面する北陸自動車道「徳光PA(上)」。

  • 千代女の里俳句館

徳光PAが位置する石川県白山市は、江戸時代、加賀国松任町と呼ばれ、そこで加賀千代女は生まれたことからスタンプの印影となりました。白山市が運営する「千代女の里俳句館」には、代表作「朝顔に つるべとられて もらひ水」をはじめ、千代女が生涯残した1,700余の句や、彼女の足跡をまとめた展示、誰でも俳句作りが楽しめるコーナーなどがあります。

ダウンロードできるスタンプシートも!

NEXCO中日本のSA・PA(一部除く)のショッピングコーナーでは、スタンプをコレクションできる「ハイウェイ・スタンプブック」(税込630円)を販売しています。またNEXCO中日本のウェブサイトでは、スタンプ収集のチェックシートやスタンプ台紙をダウンロードすることもできるので、出かける前に用意しておくと、ドライブ旅も一段とワクワクするものになるでしょう。

どんな絵柄だろう? と想像するのも楽しいし、押して集めるのも楽しい。そして思い出として振り返るのも楽しい。ハイウェイ・スタンプは高速道路のドライブをより充実させることができるものですね。

<取材協力>
NEXCO中日本
https://www.c-nexco.co.jp/

(取材・文:別役ちひろ/写真:中日本エクシス/編集:奥村みよ+ノオト)

[ガズー編集部]

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