サーキット試乗が可能な中古車販売店がある!? サーキット試乗センターとは?
「中古車の試乗」と聞くと、お店の周りを少し運転するだけというイメージを持つ方が多いと思います。しかし、千葉県にある中古車店「サーキット試乗センター」は、その名の通り中古車をサーキット試乗できるお店です。代表の青砥 浩史さんにお店の詳細や誕生の経緯を伺い、実際に試乗体験をさせていただきました。
サーキット試乗センターはどんな中古車販売店なの?
千葉県市原市と茂原市にまたがるサーキット試乗センターは、南千葉サーキット場内にあり、実際の販売車両を試乗することができる中古車販売店です。「サーキット試乗」といってもスポーツ走行目的ではないので、ヘルメットやレーシンググローブといった特別な装備は必要ありません。しかし、事前の打ち合わせと試乗希望者の経験次第では、ドリフト走行も可能というとても珍しい中古車販売店です。
狙いはサーキット運営と中古車販売のシナジー効果
もともとはサーキット運営と中古車販売をそれぞれ別に行っていましたが、双方の相乗効果を狙い、サーキット試乗センターとしてスタートしたそうです。
「新型コロナ感染拡大防止営業に伴い、空き時間のできたサーキットを有効活用できる手立てはないか、と思いサーキットと中古車販売店を融合させました。今までそれぞれの存在を知らなかった人にも周知でき、どちらにもいい影響が働くのではないか、と考えました」(青砥さん)
また、マニュアル車やスポーツカーを体験できる場をつくりたいという思いもあったとか。
「マニュアルスポーツカーは今や絶滅危惧種。新たに興味を持った人がマニュアル車やスポーツカーを実際に運転してみたいと思っても、なかなか機会はありません。自動運転が進化するご時世では時代に逆行しますが、サーキット場内だからこそ運転することを楽しめるさまざまなマニュアル車やスポーツカーが提案できると考えました。買っていただけなくても体験できればサーキット愛好家になってくださる方もいます」(青砥さん)
サーキット試乗が可能だからこその体験と発見
中古車購入を考えていなくても試乗だけでの来店も可能とのことで、サーキット試乗だけの需要も増えているそうです。
「2台目以降は有料となりますが、1台目は無料で試乗することが可能です。『マニュアル車を体験してみたい!』という方が試乗だけに来店するというケースもあります」(青砥さん)
いきなり売り物のマニュアル車を試乗と聞くと緊張してしまいそうですが、初心者へのサポート体制もしっかりと整っています。
「私を含め弊社にはドリフトスクールのインストラクター経験がある者が在籍しています。試乗時には我々が助手席に乗って注意点などを説明するので、安心して楽しんでいただければと思います」(青砥さん)
そしてある程度サーキット走行の経験がある人だったら、商品車の良し悪しも試せるとのこと。
「サーキット走行経験者で事前の申し出があれば車両をスライドさせての試乗も可能です。もちろんその際も我々が助手席に乗りますが、運転を見てスキルに問題ないと判断した方でしたら、速度域を徐々に高めたりもします」(青砥さん)
購入を検討している中古車で限界域での挙動を試せるのは、サーキット試乗が可能だからといえます。そしてこの試乗スタイルの中古車店だからこそというエピソードも
「ハイパワーマシンでサーキット走行を楽しまれている方が、ドリフト体験したいと来店されたこともあります。その際、マツダ ロードスターに試乗したところ、軽量コンパクトなマシン独特の動きにすっかりと魅了されてしまい、すぐに購入を決断。3日後には愛車になったロードスターでドリフトレッスンに参加しました。今までになかった発見と出会いがあるのも弊社ならではだと思います」(青砥さん)
試乗コースを走ってみた!
どのようなコースで試乗できるのか実際に体験してきました。用意していただいた車両はトヨタ「MR-S」です。助手席に青砥さんを乗せコースへGO!
コースに出ると日常の運転では見ることのできない、広々とした空間が姿を現します。これだけの広さがあれば、ドライビングミスやスピンをしたとしても安心です。また試乗コースは2~3速主体のコーナーリングセクションや、ジムカーナができる広場のような区間もあり、さまざまなシチュエーションでクルマの挙動を確認することができます。このコースなら初心者でも安心して走行でき、上級者であれば限界域でのクルマの特性を掴めるのではないでしょうか。
日常では味わえない体験を気軽に
気になるクルマを思い切り試乗することで、購入後に想像とのギャップが少なくなるため、より安心して購入することができます。また、マニュアル車やスポーツカーが初めての人や、「興味はあったけれどハードルが高く感じる」という人にとっても、インストラクターのアドバイスや広々とした安全な環境が用意されているのはうれしいですね。サーキット試乗センターは、そんな日常では試せないことが気軽に体験できる中古車販売店なのです。
(取材・文・写真:西川昇吾/写真:サーキット試乗センター/編集:奥村みよ+ノオト)
[ガズー編集部]
最新ニュース
-
-
高性能4シーターオープン、メルセデスAMG『CLE 53カブリオレ』発売、価格は1400万円
2024.11.22
-
-
-
【ラリージャパン 2024】開幕!! 全行程1000km、SSは300kmの長く熱い戦い
2024.11.22
-
-
-
「GT-R」の技術が注ぎ込まれたV6ツインターボ搭載、日産『パトロール』新型が中東デビュー
2024.11.22
-
-
-
「高いのはしゃーない」光岡の55周年記念車『M55』、800万円超の価格もファン納得の理由
2024.11.22
-
-
-
レクサスのレザーもリサイクルでグッズに、リョーサンがトヨタと共同開発
2024.11.22
-
-
-
50台限定の『ディフェンダー110』発売、アリゾナの自然を表現した「赤」採用 価格は1300万円
2024.11.22
-
-
-
日産のフルサイズSUV『アルマーダ』新型、ベース価格は5.6万ドルに据え置き…12月米国発売へ
2024.11.21
-
最新ニュース
-
-
高性能4シーターオープン、メルセデスAMG『CLE 53カブリオレ』発売、価格は1400万円
2024.11.22
-
-
-
【ラリージャパン 2024】開幕!! 全行程1000km、SSは300kmの長く熱い戦い
2024.11.22
-
-
-
「GT-R」の技術が注ぎ込まれたV6ツインターボ搭載、日産『パトロール』新型が中東デビュー
2024.11.22
-
-
-
「高いのはしゃーない」光岡の55周年記念車『M55』、800万円超の価格もファン納得の理由
2024.11.22
-
-
-
レクサスのレザーもリサイクルでグッズに、リョーサンがトヨタと共同開発
2024.11.22
-
-
-
50台限定の『ディフェンダー110』発売、アリゾナの自然を表現した「赤」採用 価格は1300万円
2024.11.22
-