この冬おすすめ!ETC周遊プランでお得にドライブに出かけよう!

世間の状況もだんだん落ちついてきて、少しずつみなさんが活発に動けるようになってきました。高速道路も、以前にくらべて平日・休日問わずに車の交通量が増えてきた印象を受けています。

そんななか、2021年4月29日(木・祝)より中止されていた高速道路のETC割引が、2021年11月3日(水・祝)より約半年ぶりに再開されることになりました。

これにより、これまで外出や遠出が規制されていて、なかなかいくことがでかなかったドライブでの旅行や観光が、よりしやすくなりました。

また、ETC割引と同時にETC周遊プランも復活して、ドライブや旅行・観光の促進に期待がかかります。ETC周遊プランをご存じですか?ドライブでの旅行や観光にはもってこいのサービスなんです。

そこで、この冬におすすめしたいETC周遊プランについてお話ししていきます。

世間の状況もまだまだ完全には緩和していませんので、感染対策をとりながらぜひこの冬のドライブや旅行の参考にしていただければと思います。

そもそもETC周遊プランとはどんなもの?

ETC周遊プランとは、NEXCO各社様が販売している、ETC限定の高速道路乗り放題プランです。通常のETC割引と違い事前に利用者の情報や使用するETCカードの情報を専用のサイトにて予約登録する必要があります。

NEXCO各社様が、それぞれ管轄するエリア内で時期によって対象エリアを変更した、ETC周遊プランが販売されております。つまり、時期や期間によって販売されているエリアが違いということです。

基本的には、ご自身が選んだ連続する2日間か3日間の期間で、対象となるエリア内なら定額料金で高速道路の乗り降りが何回でも自由にすることができます。いわば、鉄道の周遊券の高速道路バージョンといったところでしょうか。

狭い日本の国土とはいえど、観光地から観光地を車で移動するとなると、意外と距離があって時間がかかります、また高速道路を使用するとどうしても高速代を意識してしまいます。。

ETC周遊プランを利用すると、高速代を気にせずドライブや観光地めぐりができるうえに、経由地のちょっとした立ち寄りも高速道路の乗り降りがし放題なため、料金を気にすることがなくなります。(実際、事前に予定していたプランから当日ちょっと変更して目的地途中のとある場所へ立ち寄りたいということは結構あります)

なお、ETC周遊プランは、利用当日までにNEXCO各社様のホームページから予約申込をする必要があります。利用当日は、高速道路を降りる際の料金所にて通常の高速代が表示されますが、そちらの料金はかからず後日ETC周遊プランで申込をした料金で請求がきますので、当日焦ることはありません。

私が実際利用したETC周遊プランでは15000円もお得だった

  • 私が東北周遊プランで訪れた弘前城

どれほどお得感があるのでしょうか。

私は、これまでに東北と長野のETC周遊プランを利用したことがあります。東北は東北6県の全ての高速道路が対象、長野は長野県全域の高速道路が対象のエリアでした。

東北周遊プランは、2019年7月に2日間利用しました。価格は普通車7500円で、なんとこちらの料金で東北6県全ての高速道路が乗り降りし放題だったのです。

ただし、発着プランいう出発と到着の際に利用する自宅の最寄インターからETC周遊プランの対象エリアまでの高速代も入っているプランではなかったため、私の自宅の最寄インターである圏央道のあきる野IC~福島県の入口となる白河ICまでの往復高速代は別途かかるプランでした。

2019年9月には、長野周遊プランで長野県の観光地を2日間でまわってきました。この時は、2日間長野県内の高速道路が乗り降りし放題で価格は普通車8500円、長野の周遊プランは首都圏の発着料金も含めたプランだったため、私の自宅最寄インターの中央道の八王子ICまでの発着を含めての料金でした。

そして、私が東北・長野で実際に周遊した行程がこちらです。かなりの強行軍ではありました。

東北・・・あきる野IC(東京)~弘前城(青森)~十和田湖(青森)~小岩井農場(岩手)~田沢湖(秋田)~角館(秋田)~横手(秋田)~鳴子温泉(宮城)~天童市将棋資料館(山形)~山形城(山形)~仙台城(宮城)~あきる野IC

長野・・・八王子IC~善光寺~松代城~軽井沢現代美術館~小諸城~上田城~松本市立美術館~高遠城~諏訪大社~八王子IC

こちらの行程で実際料金した高速道路区間を、通常料金・ETC休日割引・ETC周遊プランで料金を比較した場合

通常料金 ETC休日割引 ETC周遊プラン 総走行距離
東北 33710円 25140円 17800円 約1800キロ
長野 16630円 12000円 8500円 約750キロ

東北周遊プランでは、通常料金から15000円以上もお得に、長野周遊プランでは首都圏の発着が長野県にわりと近い、八王子ICからの出発と到着ではあるものの通常料金より8000円ほどお得にドライブ観光を楽しむことができました。

ちなみに、こちらの2つの行程のそれぞれ走行した距離が東北で約1800キロ、長野で約750キロになるため、高速道路がないところで一般道を使用した区間があるとはいえ、高速代を節約するために高速道路がある区間を一般道で走行するのは、かなり過酷だといえます。

2つの周遊プランを実際に使用して、お得感が高いのと同時に、ドライブ中に高速代がどのくらいかかるかの心配をしなくていいのが、気もちの面で大きかったと感じております。

東北も長野も魅力的な観光地がたくさんありますので、周遊プランを利用したことによりできるかぎり多くの観光地を訪れることができたことはとても貴重な体験でしたし、いまでも私の大切な思い出となっています。

  • 長野市の善光寺もETC周遊プランを利用していってきました

おすすめのETC周遊プランはこれです

  • 岐阜・郡上八幡城から見える街の景色も最高です

2021年11月3日(水・祝)にETC周遊プランの販売が再開されてから、NEXCO各社より、さまざまなプランが販売されております。そのなかで、私が特にこの冬おすすめしたいETC周遊プランを紹介いたします。

それが、NEXCO中日本様から販売されている「岐阜県周遊ドライブプラン」です。こちらのプランは、岐阜県全域の高速道路が乗り降りし放題となります。

岐阜県は、中津川の妻籠宿や恵那の恵那峡、岐阜城、関ヶ原、郡上八幡、飛騨高山、白川郷など歴史や風情のある観光スポットが目白押しです。特に、冬の妻籠宿や関ヶ原の雪化粧は他の季節の景色よりすばらしいと人気を集めております。

また、国宝天守5城の1つである愛知県の犬山城も、高速道路の最寄インターは岐阜県周遊ドライブプランのエリア内になるため、歴史やお城めぐりが好きな方におすすめです。

岐阜県周遊ドライブプランは、価格が連続する2日間で5800円、3日間で6800円となり、2022年3月31日(木)までが期間となります。岐阜県内だと、中央道の中津川IC~東海北陸道の白川郷ICで通常料金が5250円のため、岐阜県の端から端を片道いくだけでもほぼ元がとれる、お得感の高いプランとなっています。

ただし、飛騨高山や白川郷周辺は冬の時期雪が多く降る地域でもありますので、事前にこのあとの天候や現在の積雪量を調べて、スタッドレスタイヤの装置やタイヤチェーンの積込などしっかり準備をして、無理をしないようにおねがいします。

ETC周遊プランを上手に使ってみよう

ETC周遊プランの魅力やお得感は伝わりましたか?とにかくお得で、道中で高速代を気にせずにドライブできる、日本各地の名所へいけるというのが、最大のメリットではないでしょうか。

さらに、私が2年前に利用した東北周遊プランに首都圏発着プランつきのプランも今年新たに販売されたり、NEXCO西日本様の豊富な種類の周遊プランも販売されていたりなど、ETC周遊プランも年々サービスが充実してきております。

ドライブや旅行にいく際は、先に目的を決めてから行き先を決めるということが普通ですが、先に周遊プランが販売されているエリアにいくことを決めてから、そのあと目的とする観光地やスポット、ドライブコースを決めるという方法もあります。

ぜひ、みなさんなりの楽しみ方や利用のしかたでETC周遊プランでのドライブや旅行を満喫していただければと思います。ETC周遊プランは、時期によって販売されているエリアやプランが変わってきますので、NEXCO各社様のホームページをこまめにチェックするようにしましょう。

(テキスト/写真:のっぴー、編集:GAZOO編集部)

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