中国自動車道の魅力? R=200
日本の高速道路は年々延長しており、全国各地で新しい高速道路が次々と誕生しております。いままで行きにくかった場所へ行きやすくなっただけでなく、高速道路の魅力的なスポットも増えてきました。最近のサービスエリアは単なる高速道路の休憩施設にとどまらず、地元住民の方の憩いの場や一種のテーマパークとしての役割も果たしております。
今回は老舗の中国自動車道(以下:中国道)の魅力をご紹介します。中国道は、1983年に全線が開通した歴史ある高速道路であり、総距離は約540キロと東北道に次いで全国2番目、区間ごとに移り変わる景色を味わうことができます。
関東在住の筆者ですが、中国道はお気に入りの高速道路で、近いうちにまたドライブしてみたいです。
西日本屈指の大都市近郊区間(吹田から吉川JCT)
中国道の起点は大阪府の吹田JCT。ここは、名神高速道路・中国道・近畿自動車道が接続しており、関西圏の高速道路の要所となっています。吹田JCTから神戸市の先にある三木市の吉川JCTまでは、中国道唯一の片側3車線区間です。
吹田市から、兵庫県の宝塚市・西宮市・神戸市などへとつながる区間は、西日本のなかでも有数の大都市近郊区間のため交通量は多いですが、周辺の建物の豪華さに目を奪われます。また、吹田JCT~中国池田IC付近までは、大阪府の県道2号線、大阪モノレールが並走している場所です。兵庫県宝塚市は宝塚東トンネルと宝塚西トンネルがあり、中国道最大の渋滞ポイントです。長期連休時は、大規模な渋滞が発生することで有名です。
その先には神戸JCT。中国道・山陽自動車道・新名神高速道路が接続する関西圏の高速道路の要所スポットです。次々と現れる重要ポイント、自然とテンションがあがってくる区間です。中国道でも最大の交通量をほこる区間ですが、2018年に新名神が神戸JCTまで開通したことにより、以前の約4分の3の交通量に減少しており、快適に走行できるようになっています。中国道を満喫するには、起点の吹田JCTから走行するのがおすすめです。
一級河川と中国山地の山々の景観を堪能できる
兵庫県三木市の吉川JCTを通過すると地方部へ突入します。インターやジャンクションの間隔もだんだん長くなってきます。1997年には並走する山陽自動車道が全線開通したことにより、吉川JCT以西の交通量は激減していますので、快適に走行できます。かつ、中国山地に沿った高速道路のため、山々の間の景観を楽しみながら走行ができます。中国山地の山は標高が低いのですが、味があります。また、「揖保の糸」で有名な揖保川や江の川、太田川など、中国地方でも有数の一級河川とまじわっているポイントがあり、それぞれの河川が形成する渓谷も見ることができます。
中国地方で高速道路といえば、最近は山陽道かもしれませんが、穏やかな雰囲気のなかをのんびりドライブするなら、中国道はおすすめです。時間に余裕のある方はぜひ中国道を利用してみてください。
急カーブや急勾配が連続する区間が楽しい
岡山県の落合JCTより西になると、中国山地の一番険しいところの近くを通ります。そのため、多数の急カーブや急勾配が連続しておあり、高速道路としては珍しい道路形状です。
特に岡山県の北房IC~新見ICのカーブは「高速道路の本線上で最も急なカーブ」です。カーブの最小をしめす値が「R=200」、東名高速道路で最も急とされる大井松田IC~御殿場ICの「R=300」よりも曲がり方の激しいカーブです。そのため、制限速度が時速60キロになります。ちなみに、並走して通っている山陽道の大部部分の制限速度は時速100キロです。
利用者の減少によりサービスエリアのガソリンスタンドが次々と閉鎖されておりで、広島県の安佐SA~山口県の美東SAの約150キロの区間内には給油ポイントがありません。ガス欠にならないように気をつけましょう。
中国道は平たんな道でないので、走行していて楽しいです。同じ考えの人は多くいらっしゃいますよね。
まだまだ魅力いっぱいの中国道
中国道は、高速道路計画の初期段階からあるにも関わらず、ルート周辺の都市の人口の少なさなどから、年々利用者が減少しております。1997年に山陽道が開通してからは、関西圏~岡山・広島・山口さらに四国や九州へという方は、アップダウンが少なく走行しやすい山陽道を利用する方が多くいます。
一方、中国道は、自分のペースで運転できる点や、全国的に珍しいポイントが多くあるのでエンジョイできます。例えば、岡山県津山市の津山城や広島県三次市の三次ワイナリー、島根県津和野町の森鴎外旧宅など、おすすめ観光スポットがいくつも、みどころ満載です。総距離約540キロはかなり走りごたえがありますが、筆者としてはおすすめのドライブコースです。
(テキスト:のっぴー、写真:写真AC 編集:GAZOO編集部)
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