日本最長の高速道路、東北道を満喫しよう!

日本最長の高速道路である東北自動車道(以下 東北道)は、埼玉県川口市の川口JCTから青森県青森市の青森ICに至り、長さは約680キロ、第2位の中国自動車道は540キロです。仙台市で、埼玉から330kmのため全体のほぼ中間地点になります。

埼玉県から始まり、群馬県、栃木県、福島県、宮城県、岩手県、秋田県、青森県へと続いていく道は、区間によってみられる景色や雰囲気が変わってきて、走行をより楽しませてくれます。

やはり、日本最長の高速道路ということでスケールやボリューム感の限りなく大きく、沿道にお住まいの方以外にも、ぜひ一度走行してほしい高速道路の1つです。

今回は、そんな東北道の走行を楽しむポイントをわかりやすくお話ししていきます。ぜひ、東北道のドライブの参考にしていただければと思います。

景観が東北道ならではの特徴

東北道は、起点からしばらくは首都圏の都市部の景観が続きますが、その後は山々の自然に囲まれた風景が広がる景色のなかを走行しますので。素敵な景観がみられるポイントがあります。

埼玉県と群馬県の県境にある利根川にかかる利根川橋は、全長640メートルからなる大橋で、初見だとあまりの長さに驚かされます。さすがは、日本一の流域面積をほこる川にかかる橋だと実感させられます。宇都宮市をすぎると、リゾート地として有名な那須高原の付近は、夏の時期、緑が青々とした景色がキレイです。仙台市をすぎてしばらくいき、宮城県と岩手県の県境付近では、日本屈指のお米の名産地ということで、あたり一面の水田の景色が広がってきて、こちらもなかなかお目にかかれない貴重な景色です。岩手県の県庁所在地盛岡市付近は、下り線では北側に奥羽山脈最高峰の雄大な岩手山を眺めることができます。終点の津軽平野で、長かった東北道の旅も、いよいよ終わりがくることを感じさせられます。

東北道は高速道路は南北に走る道路であり、かつ距離も長いため、気候、地域性の変化を楽しめる道路なのです。

日本で初めて制限速度が120㎞/hになった区間

東北道は、起点の川口JCTから栃木県の宇都宮ICまでは片側3車線で、その後は終点の青森ICまで、片側2車線の道路です。基本的に、片側3車線の区間は制限速度が時速100キロ、片側2車線の区間では時速80キロに設定されていて、これは他の高速道路と同様の設定ですが、岩手県の花巻南IC~盛岡南ICの約27キロの区間は120km/hなのです。

2017年12月に制限速度時速を110km/hに、2019年3月に120km/hへの引き上げが試行的に行われ、2020年9月に日本で初めて正式に制限速度が120km/hになりました。。

さらに、首都圏周辺の高速道路でも制限速度の引き上げが検討されており、そのうちの1つに東北道の浦和IC~佐野スマートICが入ってますので、東北道のさらなる利便性の向上が期待されます。

サービスエリアでの銘菓やご当地グルメ

銘菓やご当地グルメを堪能できるところも、注目ポイントです。

まず、栃木県だけでも佐野SAで佐野市のご当地グルメ佐野ラーメン、上河内SAでは、宇都宮市のご当地グルメギョーザをいただくことができます。

宮城県の菅生PA上り線や長者原SAの上下線では、仙台銘菓の萩の月の販売コーナーがあり、私も仙台方面に行った際は、必ず立ち寄り購入しています。

さらには、菅生PAと長者原SAでは仙台のご当地グルメである牛タンも召し上がれます。牛タンも、サービスエリアによって味つけに若干違いがありますので、食べくらべてみるのも楽しむポイントです。

岩手県に入り、前沢SAでは前沢牛、岩手山SAでは短角和牛などブランド牛を扱った肉料理を余すことなく堪能でき、人気メニューとなっています。

そして、青森県といえばりんごが有名ですが、青森県に所在地をおく津軽SAではなんとサービスエリアの敷地内にりんご園が設置されており、時期によってはりんご狩りを楽しむことができます。

その他、りんごを使用したお菓子や秋田銘菓を購入できるのが特徴で、東北道最北端のサービスエリアという、集客になかなか厳しい環境下の中でも、より多くの方々にサービスエリアを利用していただくための工夫がなされているのです。

東北道のドライブでは、ぜひサービスエリアの銘菓やご当地グルメにもぜひ注目してみていただければと思います。

みちのくの旅は、ぜひ東北道で!

東北道は、やはり日本最長の高速道路ということで、特徴のある地域や景色も多く、その分みなさんにぜひ味わっていただきたいポイントもたくさんあります。

全長約680キロと果てしなく長い道のりで、都市から都市の間隔も意外と長く感じますので、ぜひサービスエリアでこまめに休憩をとりながら、のんびり見えてくる景色を楽しみながら走行するのがおすすめです。

基本的に山間部の走行がメインになりますが、意外とカーブや起伏は少なめで走行しやすいのも特徴で、それでいて飛びこんでくる景色はさまざまあり、走行していて飽きを感じません。

距離が長いことからも、分岐となるジャンクションの数も必然的に増えてきます、東北道を起点に分岐の先の高速道路路線名や沿道の都市を調べて覚えてみることも、よりドライブをおもしろくしてくれる要素でもありますます。

そして、東北地方は他にも負けない魅力的な観光地やグルメ、名産がめじろ押しですので、ぜひ東北道を利用して、みちのくの旅を満喫してみましょう。

(文/写真:のっぴー 写真:AC,のっぴー)

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