新東名が快適に走行しやすい理由
新東名高速道路(以下 新東名)は、東名高速道路(以下 東名)の交通量の飽和状態を解消するために作られた、東名のバイパス的役割を果たしている高速道路です。
2012年4月に御殿場JCT~浜松いなさJCT、および清水と浜松の連絡路が開通して、本格的な運用が始まると、2016年2月には浜松いなさJCT~豊田JCTが開通して、東名の御殿場JCT~豊田JCTを新東名一本でいけるようになりました。
さらに、神奈川県と静岡県部分の開通も徐々に進んでおり、2022年4月16日には伊勢原大山IC~新秦野ICが開通、いよいよ未開通部分は新秦野IC~新御殿場ICだけとなりました。
現在でもかなり利便性が高く、今後さらなる利便性向上が期待される新東名。今や首都圏~中京圏だけでなく、伊勢湾岸道と新名神高速道路とあわせて、首都圏~中京圏~関西圏を結ぶ、主要ネットワークにまで発展しております。
そんな新東名、実は最新の設計技術や建設技術が使用されていて、ドライバーが快適に走行できるようにさまざまな工夫がなされています。
新東名の魅力といえば、首都圏~中京圏を最速で走行できることがあげられますが、それに加えてドライバーがストレスなく気持ちよく走行できることも、人気の秘訣でもあるのです。
新東名が快適に走行できる理由とは、果たしてどのようなものなのか、新東名をよく利用する私が詳しくお話ししていきます。普段から新東名をよく利用される方も、これから新東名を利用される方も、ぜひ走行の際の参考にしていただければと思います。
カーブや急勾配が少ない設計
高速道路では、カーブや勾配が激しいところは、速度も低下するうえに集中力がより必要になるため、通常の走行よりも体力と精神力が削られていきます。
東名は主に海沿いの平坦な地域を走行していますが、新東名は、海沿いから少し離れた山間部がメインとなります。しかし、トンネルの区間が長く、それによりカーブや勾配を極力少なく設計されています。
東名とくらべてみると、新東名は数値上もドライバーへの負担がかからないような配慮が施されています
(カーブの最小半径) 東名:300メートル 新東名:3000メートル
(最大勾配) 東名:5% 新東名:2%
運転をしてみると、カーブの本数も新東名のほうが東名より少なく、その違いを感じることができます。
カーブと勾配が少ないことや、車線幅、路肩幅などの違いなど高速道路の設計が東名とは異なり、新東名の御殿場JCT~浜松いなさJCTで制限速度が120km/hに引き上げられ(大型車は80km/h)、それ以外の区間でも基本的に100km/hで走行が可能になってます。
車線の幅が広い
新東名を走行していると、全体的にゆったりと余裕がある感覚を感じることができ、時速120km/hで走行していても、危険を感じることが少なく、周囲からのプレッシャーや圧力をそれほど感じずに走行することができます。
車幅は、首都高3.25メートル、東名・名神3.6メートル、新東名は3.75メートルと、1車線の幅が東名より15センチ広く設計されています。15センチというと大した差には感じないかもしれませんが、実際に走行すると違いを感じます。
カーブと勾配が少ないことや、車線幅、路肩幅などの違いなど高速道路の設計が東名とは異なり、新東名の御殿場JCT~浜松いなさJCTで制限速度が120km/hに引き上げられ(大型車は80km/h)、それ以外の区間でも基本的に100km/hで走行が可能になってます。
キレイで充実度と満足度の高いSAやPA
新東名を走行していて、もっとも快適さをわかりやすく肌で感じられるのは、サービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)の充実さと満足度の高さです。
最近開通した高速道路では、予算や交通量の関係でSAやPAが無かったり、有っても十分な施設が整っていないところも多いですが、新東名のSAやPAはすべてキレイで充実してます。
SAは、4つありますがが、どれもご当地グルメや地元の銘菓の販売、コンビニやカフェチェーン店の設置、シャワールームやコインランドリーの設置など、全国的にみてもかなり充実した施設が整っています。
PAも、SAの間に設置されていて、トイレや自動販売機だけでなく、コンビニやフードコートを設けているところが多く、なかにはサービスエリアよりも魅力を感じる施設が設置されているところもあります。
私のおすすめは、岡崎SAです。NEXCO中日本様のなかでも最大規模のSAで、名古屋のご当地グルメから銘菓の充実度がすばらしいため、大好きです。
新東名の快適さは走行するとすぐにわかる
1963年7月の日本初高速道路からすでに半世紀以上がたち、新東名は、その間の改善と最新技術が惜しむことなく投入されている次世代型の高速道路といえるでしょう。
走行の快適さに加えてサービスエリアやパーキングエリアの快適さも重要なポイントになりますので、新東名ではその両方の快適さが備わった、まさに完ぺきな高速道路といえるでしょう。
さらに、残りの未開通区間である新秦野IC~新御殿場ICがつながると、晴れて新東名は全線開通となり、起点の海老名南JCT~豊田JCTまで並走する東名を一切利用することなく、一気に走行することが可能です。
ぜひとも新東名を走行して、快適でより楽しい高速道路でのドライブを満喫していただければと思います。
(テキスト:のっぴー、編集:GAZOO編集部)
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