初心者でも大丈夫「首都高都心環状線」の攻略ポイント
首都高速道路(以下、首都高)は、日本の高速道路のなかでも複雑な路線です。というのも、、出入口、分岐となるJCT(ジャンクション)の数が多いためです。東名、中央道等の高速道路とは比較になりません。
そのなかでも特に複雑なのが、中心部にある「都心環状線」です。初心者の方が混乱しやすい首都高都心環状線を、誰でも安心して走行いただけるように、ポイントをお伝えします。
首都高都心環状線の特徴
首都高都心環状線は、皇居周辺などを環状で結ぶ、1周約15キロの路線のため、快調に走れれば約20分で1周できます。
東京のど真ん中を通っていること、首都高の各路線が都心環状線から放射線状に延びているため、交通量はかなり多い路線です。
構造としては、接続する路線、JCTの数が多く、ランプが短い間隔で設置されています。また、ランプが片方向の路線にしかない場所があるため、ドライバーには優しくない構造です。
しかし、首都高の要でもあるので、首都高都心環状線を利用する機会は意外にも多いのです。
楽しめるポイント
首都高都心環状線は、短い路線ですが、ドラマ性の強い路線です。
<景色を楽しめるポイント>
- 芝公園ランプ周辺:東京タワー
一番のおすすめのポイントは、芝公園ランプ周辺で見えてくる「東京タワー」です。都心環状線は、東京タワーの南側を通っています。内回りでは左側に、外回りでは右側に東京タワーが見えます。とても距離が近く、迫力のある東京タワーを拝むことができます。 - 代官町ランプ周辺:皇居
首都高都心環状線の北側に位置する代官町ランプ周辺からは、皇居の緑が見れます。大都心の中の緑でちょっと癒されるポイントです。
<特徴的な道路を楽しむポイント>
- 銀座ランプ周辺:多数の橋梁の下を通る構造
東側銀座ランプ周辺は、かつて楓川や築地川が流れていた部分を埋め立てて建設された半地下構造になっています。そのため、多数の橋梁の下を通る構造になっています。全国的にも珍しい区間です。 - 霞が関ランプ周辺:上下通行
西側の霞が関ランプ周辺は、内回りと外回りが対面通行ではなく、上下通行(内回り:上部、外回り:下部)になる部分があります。
東京中心部の狭いエリアに建設しているため、単純な環状線というわけではなく、道路形状はかなりクネクネと曲がっています。そのため、様々な景色、道路形状を楽しめるのです。
迷ったら「C1」を目印に
首都高都心環状線は間違えやすいので、“迷いそう“と思ったら、首都高都心環状線をもう1周するという手段もあります。その場合、「C1」と記載されている方向に従って走れば、約20分後には同地点へ戻ってくることができます。ちなみに、「C1」とは首都高都心環状線で、「C2」は中央環状線です。
また、あらかじめ自分が通る予定のJCT名、及びどちらの方面にいくのかをリサーチしておけば、当日迷うことも少なくなります。
ただ、事前準備を頑張っても、首都高都心環状線のJCTのなかには、かなりトリッキーな場所もあります。高速道路で迷うと、運転への集中力が散漫になり、視野が狭くなりがちなので、特に気をつけて運転するようにしましょう。
最低限覚えて欲しい4つのランプ
首都高都心環状線は、いずれかの方面にしか出入口がないというランプが幾つかあります。そのため、逆方向の路線に乗ってしまったり、目的のランプに出口がなかったりすることもあります。(私も昔かなり経験しました。)
首都高都心環状線の出入口はとにかくわかりづらく、業務で頻繁に利用していない限り、完璧に覚えるのは無理かもしれません。
では、どのように対策すればいいのでしょうか。
対策としては、通常の高速道路のインターのように、両方面への出入口が設置されている下記の4つのランプをポイントにしてください。
- 霞が関ランプ
- 神田橋ランプ
- 銀座ランプ
- 芝公園ランプ
首都高都心環状線内は、各ランプ間の距離が長くないため、いずれのランプを使用しても、大きな時間のロスにはならないのです。
初心者ドライバーの方や、首都高都心環状線にあまり馴染みのない方は、上記4つのランプの名前と位置を押さえておきましょう。
楽しい沿線
首都高都心環状線は、ポイントを押さえて運転すれば、安心してドライブすることができます。
私はほぼ毎日、首都高都心環状線を利用していますが、たまに阪神高速や名古屋高速を利用する際も、首都高都心環状線での運転経験を活かして、不安や心配をほとんど抱えることなく、安全に楽しく走行することができています。
また、首都高都心環状線の沿道には魅力的なスポットもたくさんあるため、ぜひドライブを楽しんでください。
(テキスト/写真:のっぴー、編集:GAZOO編集部)
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