もっと走りたくなる高速道路の豆知識-前編-

高速道路の特徴や意外と知られていない豆知識をご紹介します。

知識が増えると、楽しさやおもしろさだけでなく、より安全にスムーズに快適に走行できることにもつながるため、良いこと尽くしなのです。

今回は前編としてキロポストなど3つの豆知識をご紹介します。

東名と名神のキロポストは連続している

東名と名神は、インター番号と起点からの距離を表すキロポストに特徴があります。名神を利用されたことのある方なら、ご存じかもしれません。

東名の終点は愛知県小牧市の「小牧IC」で、インター番号は「24」です。小牧ICから先は名神となり、次のインターである「一宮IC」は名神最初のインターとなるので、インター番号「1」となるはずです。ところが違うのです。

通常、インター番号とキロポストは起点ではじまり終点で終わるのですが、名神ではインター番号もキロポストも東名から引き継いで使用されています。そのため、「一宮IC」はインター番号「1」でなく、「25」になっています。

そのため、滋賀県栗東市の「栗東IC」はインター番号「30」。東名の起点「東京IC」からの番号で、キロポストの458.2㎞は東京ICからの距離となっています。

「東北道」の中間地点は宮城県

日本の自動車道のなかで1番距離の長い東北自動車道(以下:東北道)の総距離は679.5㎞。

第2位の中国自動車道よりも100㎞以上長く、東名と名神を合わせた総距離は536.2㎞のため、それよりも長い距離となります。とにかく果てしない長さなので、走りごたえのある路線です。ちなみに、世界最長の道路には5000㎞を超えるものもあるみたいです。

東北道は、埼玉県川口市の「川口JCT」を起点に、群馬県・栃木県・福島県・宮城県・岩手県・秋田県を経由して、青森県青森市の「青森IC」で終点を迎えます。

起点から北上し、東北地方へ入れば、その先の宮城県・岩手県・秋田県・青森県までも、もう近いかも…と思いきや、まだまだ先は長く、起点の川口JCTから宮城県仙台市の「仙台宮城IC」までで332.4㎞で、東北道総距離のほぼ半分の長さになります。これは東京と名古屋の距離に匹敵します。

東北道の中間地点である、仙台宮城IC〜泉PAの間には「東北道中間点」と書かれた案内標識が設置されています。

東北道終点の青森ICには

「東北自動車道 全長680km 終点 おつかれさまでした」

という、長距離運転したドライバーをねぎらうような看板も設置されています。東北道走行の際は、ぜひ中間地点と終点の看板を探してみてください。

最高標高点は標高1085m、最長トンネルは18.2km

  • 中央道の最高標高点を表す看板

高速道路の最高標高点は中央道ではありません

年々増加する新しい高速道路の誕生によって、全国第1位が塗り変えられる項目も、いくつか存在します。

これまでの日本の高速道路の最高地点といえば、南アルプスや中央アルプス周辺を通る中央自動車道(以下:中央道)の「小淵沢IC~諏訪南IC」の1015mでした。

それが、2000年10月に東海北陸自動車道(以下:東海北陸道)の「荘川IC〜飛騨清見IC」が開通したことで、109.3㎞ポスト付近の1085mが最高地点に変わりました。

また、東海北陸道の最高地点付近には2013年4月に「松ノ木峠PA」が設置され

「日本で一番空に近いPA 松ノ木峠PA 標高1085m」

という看板が、パーキングエリア内に設置されています。

全長の長いトンネルは意外に身近にある

全長の長いトンネルに関しても、以前は関越自動車道の「水上IC〜湯沢IC」に設置されている関越トンネルの約11㎞が日本で最長でした。

それから、2015年3月に首都高中央環状線の『山手トンネル』が全線開通、その長さはなんと、約18.2㎞!従来の関越トンネルから7㎞以上も長くなり記録が塗り替えられました。

これは自動車用トンネルとして、世界で第一位のラルダールトンネルに次ぐ、世界第二位の長さとなっています。

とはいえ、関越トンネルは山岳地帯のトンネルや高速道路国道のトンネルとしては依然として日本一で、世界でも17番目という長大なトンネルです。

今後も、各地で高速道路が次々と開通する予定があるため、もしかしたら従来の記録を塗り替えるような項目がでてくるかもしれません。

高速道路を走って、新しい発見をしよう

路線や地域ごとに特色があることが、高速道路の醍醐味といえます。

私は、そのような特色を1つずつ見つけて自分の知識にすることで、高速道路をもっと運転したい、走行したい!という気持ちが湧き上がっきます。

私が30年ほど利用している中央道でも、走行するたびに新しい発見があります。

みなさんも高速道路のどんな小さなことでもいいので、これまでに知らなかった新しい気づきを見つけてみてください。それが高速道路を楽しめる第一歩となるに違いありません。

のっぴードライブログ

(テキスト:のっぴー 写真:AC・のっぴー 編集:GAZOO編集部)