高速道路の道路情報を先読みできる情報板4選をご紹介

高速道路を走行していると、実にさまざまな情報板が設置されています。普段何気なく走行していると、なかなかありがたみを感じられないかもしれませんが、高速道路の情報板は親切丁寧なものがいっぱいなのです。

今回は、そんな案内板のなかでも特に運転手の手助けとなるものについて、いくつかお話ししていきます。ぜひ、参考にしてみてください。

主要インターまでの所要時間情報板

  • 菊川ICまで15分、浜松ICまで40分、岡崎ICまで90分、とインターチェンジまでの所要時間がわかる。

主に、都市部など交通量の多い地域では、この先の主要インターチェンジから主要インターまでの所要時間を表示した「所要時間情報板」が設置されています。所要時間情報板には上から、現在地に近い順に、大体3つの主要インターチェンジが表示されています。

インターチェンジ名の右側にある電光掲示板で所要時間が表示され、順調だと緑色、通常より少し時間がかかる場合はオレンジ色、通過に2時間以上かかる渋滞の場合は、赤色で表示されます。

(ちなみに、首都高速で主要地点までの所要時間を表す場合は、通常はオレンジ色です。渋滞などで所要時間が延びることが予想された不確定な状態になると、赤色で表示されます。)

赤色でも大渋滞の際などは、「2時間以上」や「3時間以上」と表示されることもありますし、この先に通行止め区間があって、高速道路で表示されているインターチェンジまで走行できない場合は「-」で表示されることもあります。

所要時間情報板の表示を確認することにより、今後のスケジュールや走行ルートを模索することができるため、情報板があったら必ず確認するようにしましょう。

【参考】NEXCO西日本「情報板の種類と見方」
https://www.w-nexco.co.jp/faq/09/faq_infoboard/index2.html

サービスエリア混雑状況案内板

  • サービスエリアの混雑状況を教えてくれる表示板

渋滞や故障、規制などがない限り、ノンストップで走行する高速道路において、SA・PAは唯一、車を停車させて休憩できるポイントです。最近は、サービスエリアの充実ぶりがすごく、サービスエリアの利用目的で高速道路を走行する方もいらっしゃいます。

しかし、サービスエリアごとに、駐車できる台数に制限があるため、年末年始や大型連休、お盆などの交通ピーク時には、混雑したり満車になったりすることがあります。

そんなサービスエリアの駐車スペースの混雑状況を知らせてくれる「休憩施設混雑情報板」が、各地に設置されています。主に、「空有」「混雑」「満車」で表示され、これを見ればサービスエリアの混雑状況がわかるため、利用するサービスエリアの見通しを立てることができます。

通常は現在地より3つ先のサービスエリアまで、混雑状況が表示されますが、新東名高速道路では、5つ先まで、サービスエリアやパーキングエリアの混雑状況が表示されています。また、小型車と大型車で、それぞれの混雑状況を表示しているところあります。

サービスエリアが混雑していると、まず駐車するのにひと苦労ですし、駐車後に利用するサービスエリア施設も混雑している可能性が高いため、満足のいく充実感が得にくくなります。ある程度仕方のない場合もありますが、気持ちよくサービスエリアを利用するためにも、「休憩施設混雑情報板」を活用しましょう。

周辺路線の交通状況がわかる図形情報板

次々と新しい路線が開通し、既存の路線との接続部分も増えたことで、分岐となるジャンクションの数も増えてきました。

そのため、高速道路を利用するドライバーはルート選択の幅が広くなりました。主に都市部では、目的地までのアプローチとして、現在走行している路線以外の他路線の交通状況情報を入手することへの重要性が高くなっています。

そこでドライバーのサポートになるのが、周辺路線交通状況の案内板「図形情報板」です。こちらは、主に交通の要所となるジャンクションの手前に設置され、周辺路線の交通情報が表示されます。

道路が混雑している箇所は黄色、それよりも渋滞が発生している場合は赤色、通行止めでは「×」が表示されるなど、走行中に見て、すぐに理解できるような表示がされています。

現在走行中の路線と周辺路線の交通状況を知ることによって、より適切なルート選びができるため、所要時間を短縮するためにも必ずチェックするようにしましょう。

トンネル入口情報板

トンネル入口情報板は、文字通りトンネル内の状況をお知らせする電光表示板です。

日本の地形上、高速道路のトンネルの数は多く、2㎞以上のトンネルも少なくありません。長いトンネルほど、様々なトラブルが発生します。

たとえば、トンネル内が最後尾となる渋滞が起きていたり、トンネル内で故障車が停車したり、トンネル内の工事で車線規制が行われていることもあります。

トンネル内は暗く、交通の変化を見つけにくいのですが、トンネル手前に案内板で情報を得られることによって、より注意しながら走行できるため、トンネルを安全に走行することができます。

また、トンネルの前後で天候が変化することもあります。トンネル出口先では雨や雪、強風など、悪天候となっている場合もありますので、トンネル入口の段階で知ることにより、トンネルの出口付近から気をつけて走行するよう心がけることができます。

トンネル出口先では、悪天候による制限速度の変化や冬季であれば冬用タイヤ規制などの規制の変化もありますので、トンネル入口手前の情報はとても大事です。

情報板をどんどん活用しましょう

高速道路は順調に走行できることもあれば、渋滞や天候の変化、通行止めなどで足止めされることもあります。情報板からこの先の道路の情報を得て、臨機応変に対応する必要があります。

また、最近では、現在の高速道路情報以外にも、工事予告など、近日中の高速道路情報などが表示されている場合もあります。

あらゆる状況に応じて対応するためにも、多くの情報を得ることは大切です。ぜひ、設置されている表示板や案内板を確認し、安全で快適な高速道路走行にお役立てください。

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(写真:AC・のっぴー、テキスト:のっぴー、編集:GAZOO編集部)

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