SUPER GT第8戦 決勝レポート&フォトギャラリー

11月14日(土)、15日(日)の両日に渡り、シリーズ最終戦となるSUPER GT第8戦がツインリンクもてぎ(栃木県芳賀郡茂木町)にて開催された。シーズン最後にふさわしい激しいバトルが繰り広げられたが、GT500クラスは、37号車KeePer TOM’S RC F(アンドレア・カルダレッリ選手/平川亮選手組)が、ポールトゥウィンを達成! シリーズタイトルは、1号車MOTUL AUTECH GT-R(松田次生選手/ロニー・クインタレッリ選手組)が獲得した。

ランキングトップで臨んだのは、日本一速い男星野一義監督率いるカルソニック IMPUL GT-R(安田裕信選手/J.P.デ・オリベイラ選手組)。最大のライバルとなったのは、ランキング2位の同じくGT-R、1号車MOTUL AUTECH GT-R(松田選手/クインタレッリ選手組)で、2ポイント差。カルソニック IMPUL GT-R は、20年ぶりのタイトルをかけての最終戦となった。
予選結果は、明暗を分け予選12位と、1号車MOTUL AUTECH GT-Rが下位に沈んだ。12号車カルソニック IMPUL GT-Rは、予選5位。

決勝日、朝のフリー走行では雨に見舞われたものの、スタートが近づくにつれ天候は回復傾向になり、路面が乾いて来た。しかしながら、ダミーグリッドに全車がついた頃、雨粒が落ち始め、用意していたレインタイヤをスタート直前で全車が装着した。

レーススタート直後から、青空も出始め再び天候は回復。路面も徐々に乾いて来ると言う難しいコンディションになった。20周前後から、スリックタイヤへと換えるチームがちらほら出始める。まだ、レインタイヤにアドバンテージのある中で、上位陣も続々とピットイン、スリックタイヤへと換えた。

ランキングトップのカルソニック IMPUL GT-Rは、4位を走行中にピットイン。安田選手へとスイッチした。アウトラップでタイヤの暖まりに時間がかかり、ペースが中々あがらない。翌周、1号車MOTUL AUTECH GT-Rもピットインし、松田選手へスイッチ。松田選手は、アウトラップで、まだタイヤが充分あたたまっていないにも関わらず、1周前にピットインしているカルソニック IMPUL GT-R安田選手に前を譲らず押さえ切った。

そんな中、クラッシュが発生。コース上のパーツ回収の為、セーフティーカーが導入された。
セーフティーカーが解除されてからは、37号車KeePer TOM’S RC F 平川選手と、1号車MOTUL AUTECH GT-R 松田選手のトップ争いが熾烈に。一時4位までポジションを落としていた平川選手だったが、ベテラン松田選手に果敢に襲いかかり残り10周で再びトップに。チャンピオン争いには、残念ながら絡んでおらず、そして今季SUPER GTへデビューを果たした平川選手が、若さを武器に縦横無尽にのびのびと走り切り、開幕戦同様ポールトゥウィンを達成した。

注目のカルソニック IMPUL GT-R(安田 裕信選手/J.P.デ・オリベイラ選手組)の20年ぶりのタイトル獲得はならず、ドライバーズタイトル、チームタイトルは、共に1号車MOTUL AUTECH GT-R(松田次生選手/ロニー・クインタレッリ選手組)が獲得、2連覇を果たした。

GT300クラスは、31号車 TOYOTA apr PRIUS GT(嵯峨宏紀選手/中山雄一選手組)が、GT500クラス同様ポールトゥウィンを達成! 両クラスのこの顔ぶれは、今シーズンの開幕戦と全く同じものとなった。

以下フォトギャラリー

(写真:森山俊一、テキスト:大谷幸子)

[ガズ―編集部]

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