GAZOO写真教室 6限目　広角と望遠レンズを使ってみよう　～クルマをかっこ良く撮りたい！こそっとスキルアップ！～

今回は、広角レンズと望遠レンズの特徴と効果的な使い方について勉強しようと思います。

まずそれぞれのレンズの特性を掴みましょう。広角レンズは広い画角の写真が撮れ、望遠レンズは遠くのものを近くに撮るもの。と言う認識でしょう。間違ってはいませんが、その効果を一歩進めてみましょう。

作例01、02、03、は同じ場所に置いた車をレンズの長さを変えて撮ったものです。作例01は広角レンズで下から見上げるように撮影しました。これによってより車の迫力を出せます。

作例02も同じく広角レンズで撮影していますが、立って撮影しているので車の形が目立つようになります。

作例03は望遠レンズで撮影しているので、後ろの工場と車の間の空間が凝縮され背景の工場が存在感を出しています。

作例04、05、の写真も同様で、作例04には遠くにアクアラインが写っているのが見えますが、作例05では海が背景の写真という認識にしかならないのではないでしょうか。

この5枚を見ただけで、それぞれのレンズの特性の違いがお分かりいただけると思います。広角レンズで撮った写真は、背景に写っている物が小さく映ります。望遠レンズで撮った場合は逆に、背景にある物が大きく写るのです。

例えば、これからの時期色づく紅葉とクルマを一緒に撮ろうとした場合、広角レンズであれば紅葉した木とクルマをより近づけないと紅葉が小さくなってしまいます。望遠レンズであれば、遠くの紅葉も大きく撮れるのです。

それぞれのレンズの特徴を理解したところで、両レンズの得意な写真の撮り方を考えてみましょう。まず広角レンズは広がりのある写真が得意で、見上げるように撮影すれば迫力を演出できるのが特徴。望遠レンズは後ろにある物との距離を凝縮させ、クルマの形を綺麗に見せることができるのが特徴です。それぞれの特長を生かした作例が06から10までの写真です。作例06では画面の広がり、作例07では車の迫力を感じられると思います。

作例08ではクルマの形の美しさ、作例09、10で背景との距離感の凝縮が感じられると思います。このことを踏まえシチュエーションに合わせたレンズを選び、より美しい写真にチャレンジしてください。

（写真、テキスト 折原弘之）

[ガズー編集部]

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