GAZOO写真教室 10限目　サーキットに出かけよう！　～クルマをかっこ良く撮りたい！こそっとスキルアップ！～

2017.04.07 13:00

4月になり、いよいよモータースポーツが開幕を迎えます。そこで今回は、サーキットに出かけひいきのマシンを撮りまくろう！というテーマで、サーキットの撮影スポットを紹介しようと思います。とは言え、普段柵の内側（一般の方が入れないフォトグラファー撮影エリアの事）でしか撮影していないので、観客席からの撮影ポイントは素人。何度もサーキットに来ている方には、まさに釈迦に説法。つまらないかとも思いますが、今回はサーキット初心者向けということで、ご容赦ください。

とりあえず作例を並べてみましたが、これは全て皆さんが撮影可能な場所から撮影したものです。ですから皆さんも、この作例と全く同じ写真が撮れる可能性があるのです。もちろん撮影ポイントは、限られますので朝早くから場所取りをして苦労は増えると思います。それでも意外と広い場所もありますので、ここに書くことを参考にしてください。

1) 岡山国際サーキット

SUPER GTの開幕戦の行われる岡山国際サーキットですが、日本で一番観客席から撮りやすいサーキットだと思います。なんといっても撮影ポイントが他のサーキットより多い！そして、客席からコースまでが近い！サーキット初心者には、うってつけのサーキットです。

作例岡山国際サーキット

例えばバックストレートエンドのヘアピンコーナー立ち上がり。ここは多くのアマチュアカメラマンが陣取っています。そして、そのヘアピン直後の左直角コーナー。土手の上から流し撮りをするのに最適の場所です。他にも第1コーナーや第2コーナーのイン側の土手など。200～300mmくらいのレンズで、相当楽しめるサーキットと言えると思います。

2) 富士スピードウェイ、ツインリンクもてぎ

作例富士スピードウェイ

作例ツインリンクもてぎ

作例にもあるように、富士や茂木も撮影ポイントは数多く存在します。茂木も富士もヘアピンコーナーは、金網を気にせずに撮れるポイントです。茂木で言えばS字コーナーや、ダウンヒルストレート直後の直角コーナー。富士はレクサスコーナーやダンロップコーナー後の右高速コーナーなどは、流し撮りのポイントです。

3) 撮影のコツ

基本的にピントはカメラが合わせてくれます。合っていないように見えるのは、ほとんどが手ブレです。流し撮り以外の撮影では、1/1000sec前後のシャッタースピードを選びましょう。そして両足を踏ん張り、脇を締めて少々押されても動かないくらい力を入れてください。流し撮りも基本的には同じですが、レーシングカーを追いかけて撮るわけですから体を回転させなければなりません。脇を締めて足を踏ん張ったら、肩を回していくイメージでレーシングカーを追ってください。シャッタースピードは1/500くらいから始めるのがオススメです。

望遠レンズを持っていないからとか、敷居が高そう、上手に撮れないから恥ずかしいなど、行く前から諦める必要はありません。望遠レンズがなくても、テクニックがなくとも、楽しく撮影できるのがサーキットです。クルマ好きなら一度行けば必ずハマります。ぜひサーキットに足を運んで、撮影を楽しんでください。

（写真、テキスト折原弘之）