大きな変化を遂げた鈴鹿300Kmへ行って来たよ! ~SUPER GT 現場レポート~ 

報告が遅くなりました!ごめんなさい!5月19日(土)、20日(日)に鈴鹿サーキットで開催されたスーパーGT第3戦へ行って来ました。

わたし目線で振り返ります。設営日となった金曜日は夏の陽気で暑かったね…。あれ?鈴鹿1000キロ?と錯覚するほど。ざーっと見渡すと、ホンダ陣営は、NSXの集合写真を撮影していましたよ。開幕戦でも撮られていましたが、ホームコースですからまたカッコいいやつを再び。あの時は、雨だったしね。レクサスと日産陣営は前戦富士で撮影済。どの陣営も、集合写真は特に惹かれます。ホンダさんち手際の良さにびっくりでしたわ。

(これは、わたしのショボい写真2枚)
(これは、わたしのショボい写真2枚)
(こちらもわたしのスナップ4枚…)
(こちらもわたしのスナップ4枚…)

いつもの事ですが、メカさんたちが自主的にピット作業の練習をしていました、チーム全体で取り組むのとは別にね。それと、他のチームの作業のやり方見て勉強していたり。スキルは、良い意味盗むもので、いちいち教えてくれないのが職人の世界。サラリーマンに見えて違うんですよねこの業界…。忙しいからいちいち教えている暇はなし。作業のこの緊張感とか私、大好きです…。

設営日は、のんびり時間が流れていますが、現場にいることが大事で実は中身が濃かったりします。取材でいろんな話を聞けるからね。それと、このゆっくりな時間の流れが、ただでさえ好奇心が旺盛な私をくすぐってくれるんですよ。発見もあったりね。話それましたが…。

そして迎えた予選日ですが、風・風・風!朝から強風でした。わたしは面積が広くて抵抗大きいから前に進まなかったです(笑)。イベント広場のコンテンツは、テントも危ないしでことごとく中止になりました。でも、この風も影響して、予選はコースレコード出まくりました。

鈴鹿でのスーパーGTの開催が、夏から5月になり気温も下がったのでエンジンパワーが出やすく、迎い風となったS字では誰もが欲しいダウンフォースがいつも以上にあったそうで大幅にタイムアップ。これ、大きな変化ですよね!とーってもワクワクしました!

気温が真夏よりも低いからエンジンが…というのは何となく理解していましたが、風向きまでは、その時はわかっていませんでした。風も味方につけたのは、どのクルマも同じですが、頭一つというか、ホームコースを舞台にベスト4までNSX勢が占めるというホンダ勢の予選、お見事でした!

ホンダ陣営の昨年までチームメイトだった8号車の伊沢拓也選手と100号車の山本尚貴選手のお二人、お互いを意識しての予選アタックだったのでは?と思います。違うかな。好敵手って言葉が思い浮かびました。お互いを高められる気がしますね。決勝もこの2台はワンツーでこの方たちも“乗れてます”よね。

GT500クラスのポールトゥウィンを達成した8号車ですが、伊沢選手は、チームメイト野尻選手のおかげとポールを獲得してくれたことに感謝し、レースウィークのそこが始まりと述べ、そこから成し遂げた今回の優勝を非常に喜んでいました。いいコンビの誕生ですね。映像、画像、大喜びのお二人の姿にほのぼのしました。100号車の山本尚貴選手とジェンソン・バトン選手も、既にいいコンビになって来ました。もうここで、ランキングトップです!

レクサス勢は、チャンピオンの気概、1号車の若い二人が予選では4番手と頑張りました。ウェイトが同じ、レクサス+ブリヂストンのパッケージの他のクルマは、僅差ではあったものの下位に沈んでしまい意外な結果に。エンジニアの方々に話を伺うと、1号車の二人が速く頑張ったとのことでした。結局Q2へ進んだのは、レクサス勢では、1号車、36号車のトムスの2台。あれ?と若干、心配になりましたが、レースに強いレクサス勢、きっと浮上して来るだろうと勝手に思いました。

決勝日、風もおさまって絶好のレース観戦日和でしたね!決勝レース前のディレイには、びっくりでしたが。サーキットの計時システムのトラブルらしく、びっくりしました。ほら、前の週のスーパーフォーミュラのオートポリス大会で霧、雲によるディレイからレースが中止となってしまったじゃない…。でも!スタートは遅れたけど、レースが出来て良かったです!最大1時間待って復旧しなかったら、手動?でレースは行われるらしいとの事でしたが、ほんと良かった! 1号車平川亮選手が、ディレイになった時、「霧が出てますねえ」と言った時は吹きましたわ(笑)。

レースは、ヘイキ・コバライネン選手の序盤のスピン、リタイアは、意外や意外でびっくり。相方の小林可夢偉選手は走り見たかったな。富士で、代わりに走った坪井翔選手が大活躍したので、余計に確認したかったです。悪意はないよもちろん。見たいじゃない、お帰りなさいって思いながらね。

結局、上位で奮闘したのは、トムスの2台だった。1号車の勢いは決勝でもそのままでした。ニック・キャシディ選手のアグレッシブな走りは、いつものおふざけがすぎるニックからは、想像が出来ない切り替え具合。オンオフ違いすぎ(笑)。平川選手にスイッチしてから、アウトラップでタイヤのあたたまりに苦労していましたが、担当の小枝エンジニア曰く、僕のミス…とのことでした。でも、4位を大きく離して3位表彰台獲得でしたね。堅実に歩んでいます。

36号車は、中嶋一貴選手が頑張っていましたがライバルとあたりコースオフ。大きくポジションダウンしてから交代した関口雄飛選手が奮起しました。“雄飛スゲー”って言葉がないです。もちろん中嶋選手も速いですよ。

決勝日、レクサスドライバートークショーに36号車のお二人が登場。関口雄飛選手はチームメイトの1号車の若い二人は速いし、勢いあるし、とても刺激になる。そして2台体制の利点をレースに活かしたいと発言。36号車の自分たちのことは、いぶし銀と表現。まだそんな年齢でもないでしょうと思いましたが、30代の二人ですのでそんな域に達して来たのか? いや、笑いが起きていたので、やっぱりまだまだ若い!この二人のコンビは、今年からだから、楽しみですよね。いぶし銀になるまで、コンビでいてくださいませ!

(これも私カメラ、脚立怖いから1つ上の写真は撮ってもらったけど…)
(これも私カメラ、脚立怖いから1つ上の写真は撮ってもらったけど…)

序盤の3戦が終わりホンダ勢が好調、日産勢では23号車がどのレースもずば抜けて速い、レクサス勢は昨年好調過ぎたのかな。もちろん、レクサスばかりひとり勝ちは続く訳ないけど、3メーカー三つ巴という言葉が今シーズンにあった言葉でしょうか。チカラの差は、拮抗している感じでおもしろいですよね。

GT300クラスは、96号車K-tunes RC F GT3 新田 守男/中山 雄一組が優勝! 新田選手は、19勝と最多勝利タイとなる記録となります。GT300クラスが、テレビにあれだけ流れる…って見ていない方ごめんなさいね。そんなおもしろいレースでした!マザーシャーシの25号車が、得意のタイヤ無交換作戦を敢行すると、0号車のチャンピオンチームも重いGT3車両でその作戦に打って出ます。

ベテランふたりでタイヤを労りましたが、最後、どうにもタイヤが持たずに後退。しかし、それまで魅せてくれました。後ろから迫って来るのが、若手ばかりだったのもおもしろかったですね。レースにふたをする的な表現も、奮闘する谷口選手を称える意味で伝えてましたよね。チャンピオン0号車へのリスペクトだと理解しています。大いに盛り上がりましたしね。きっと燃費走行で行く作戦は、ドライバーにとってはストレスだったと思いますが、またいろんな作戦で楽しませてくださいませ。

来月のタイラウンドから、シリーズ中盤に入ります。序盤戦の不振は、ウェイトの軽さということで、これからチャンスが巡ってくる陣営も。おもしろくなるシーズンに期待!では、また!なんか、シャキッとした事書けなくてごめん!

(写真 折原弘之 大谷幸子、 テキスト 大谷幸子)

[ガズー編集部]

MORIZO on the Road