お祭り、終わっちゃった!~富士SUPER TEC 24時間レース現場レポート~

昨年からスーパー耐久シリーズ戦に復活した富士SUPER TEC 24時間レース。その二回目が、富士スピードウェイで開催されました。まずは、晴れて良かったです!これで8割いや9割成功と言っても過言ではなく、屋外イベントですからね。

こんなフレーズを前回書いたような気がするけど、レースはウェットより安全にできる可能性も上がるから良し。梅雨の前のこの時期は、絶妙なんでしょうかね? 2年連続、晴れ!おめでとうございます。

夜中は多少冷えるものの、一枚羽織れば過ごしやすく、私は、日中、薄着で過ごしたので冷えちゃいましたが、パーカーを着て心地よさを挽回。夜中のサーキットには、人が沢山いるので今年も気分上々でした。24時間特有の一体感、そんな渦中にいることに、さりげに酔いながら仕事してましたよ。メディアセンターは、日曜朝には寝た?なんて言葉が飛び交う感じで、これもこのレースだからかなと。

終わってみれば、総合優勝は、ST-Xクラス1号車GTNET GT3 GT-Rの2連覇。私は、ピットの上から見守ってましたが(メディアセンターの真下のピットがこちらのチーム)、このクラス、本山哲選手がスポット参戦する話題の300号車TAIROKU RACING GT3 GT-Rも大健闘で、GT-R同士の戦いが繰り広げられておりましたね。詳細のレポートは、あちこちに出ているので、そちらで。

今年は、このSUPER耐久シリーズに、自動車会社の社長さんが参戦しているというのも、大きなトピックなのはご存じの方も多いと思いますが、ご自身が走ることに貪欲だと、強く感じます。勝手な感想ね。走りたいよね、レースに参戦するなら。

日曜の午前4時過ぎだったかな、その話題の104号車ルーキーレーシングがトラブルでピットに向かったんですよね。モニターにピットが映った矢先、カメラがとらえたのは、モリゾウ選手の姿でした。

午前7時くらいに、モリゾウ選手が乗るらしい情報は、スタッフから教えていただき掴んでおりました。もうピットにいらしてるんだと…。早っ!これだけで判断するなと言われそうですが、びっくりしたんですよ。表情もそう。とても残念そうなお顔をされていたんですよね。

104号車は、開幕戦ではリタイア。モリゾウ選手は、ドライブする機会がありませんでした。第2戦の菅生は、ワンデーレースで午前中の予選で大破。あれこれパーツを駆使して、午後の決勝のグリッドに並びました。

LIVEを見ていましたが、レースメカニックも、チームのハンドリングも大変だったと思います。そこで迎えた今回の第3戦、24時間レース。停まって慌てましたが、その後は順調で、しっかりモリゾウ選手がチェッカーを受けていました。片岡監督、おめでとう!

ちょっとここに入れておきます。こちらは、エキシビションレース「スーパー耐久ピレリクラシックチャレンジ」の先導車として登場した 2000GTのコンバーチブル、1967年公開の映画『007は二度死ぬ』で主人公ジェームス・ボンド乗ったボンドカーです。見られるだけでも貴重。モリゾウ選手がドライブしていました。

ST-4クラスの熱いバトルは、86号車のトムススピリットがクラス優勝。メカさんたち、めちゃくちゃ喜んでましたねえ。このシリーズに、LEXUS RC F GT3で参戦しつつ24時間レースだけお休みの佐藤公哉選手が、助っ人で出ていました。とっても恐縮しつつも楽しんでいましたね。いつもと違ったチームの居心地は、どうだったかな。でも、SUPER GTのチームメイト、松井孝允選手がいるチームなので、やりやすかったでしょうかね?

赤旗も出ず、レースが中断することなく終了した今回の大会ですが、62号車の山下健太選手のクラッシュは、衝撃でした。ホームストレートから1コーナーへ向かってまっすぐレーシングスピードでつっこみましたので、カラダが心配でしたが、本人がSNSで大丈夫と報告していたので、安堵です。スーパーフォーミュラまでに元気になるといいですね。負傷の詳細は、今は知らないけど…。

レースはさておき…、この大会はお祭りですから、存分に楽しみたい!という訳で、そちらのコンテンツも。今年は場内に、TOYOTA GAZOO Racingブース、TOYOTA GAZOO Racing WOMAN ブースもありました。

おススメは、P16でしたね。ここは、いるだけでいいと思うのですが、素敵な竹細工と、雰囲気、雰囲気ね、このもてなしが素敵でした。グランピングまで行かないけど、サーキットではあまり見たことがないおしゃれ空間。行かれたみなさん、どうでした? デートにいいでしょ、あそこ。サーキットデート、一晩一緒にいられるなんて素敵じゃないの。なかなかないシチュエーションです。

私は、フツーにBBQとかしたいタイプでして、でもテントで寝たことがないという。あの自分の陣地みたいな、かくれんぼみたいなことしてみたいんだよね。私、怖がりで、子どもの頃キャンプとか行かずじまい。夜、外?怖い怖い、無理…。今もそうなんです、情けない。でもサーキットなら、何万人もいるので平気そう。何より自分の好きな場所だし!って思っていますが、どうだろう。

「竹あかり」良かったなあ。押し付け感のないオブジェは好き。考えないとわからないオブジェが苦手(笑)。シンプルで良かったです。

そして、今年は、何はなくとも(失礼)スープラ。富士にもいましたね、90スープラ。コーヒーを焙煎から淹れるお教室やら、インスタ映えの焚火やら。しゃれおつコンテンツに、富士山が見えているのも最高でした。

焚火がね、ヤバい。なんだろうね、心が落ち着く?あれ?危ない?のんびりできました。友人のBBQは、来週に迫ったル・マン24時間仕様な雰囲気。このビールカップは、現地でビールとか飲まないとゲットできないはず。

現地で、ビールが飲めない私は、持って帰れなかったのよね。ゴミ箱漁りたい気分でした。再来週末のニュルブルクリンク24時間レースとか、この時期、耐久レースが目白押し。雰囲気だけ味あわせていただきました。

他にも、最新のクルマの試乗をやっていたり、イベント広場には、次の7月のレースのプロモーションがあったりと、昨年よりにぎやかな雰囲気は増しておりましたが、私はいるだけで良いと感じていました。このレースが、文化として根付いて欲しいのは言うまでもなく。さまざまな観戦スタイルを応援しながら、自分も楽しみたいなと。仕事だけどね。それでは、また!続きの写真は、Instagram(https://www.instagram.com/yucco_ne_san/)で!

(写真:折原弘之・大谷幸子 / テキスト:大谷幸子)

[ガズー編集部]

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