【SUPER GT HEROS 2019】に行ってきた! ~からのシーズンエンドに思うこと
今年も開催、都内のホテルへ“SUPERGTドライバー”が結集!というわけでシーズンエンドパーティへ行って参りました!女性目線で言えば、レーシングスーツとは違う、スーツをまとう素敵なお姿を拝めるということでしょうか。
『SUPER GT』に関わった方々へのねぎらいと、功労者、また、今季残した戦績を正式に称える会でもあります。『SUPER GT』の最終戦でシーズン表彰を行わないので、この場でやっとタイトルが授与されるのです。
業界のたくさんの方の努力のおかげで、エキサイティングなレースを今季も見られたこと。『SUPER GT』もそれに関わる方も、みなさんから感じる熱が大好きですので、個人的にも感謝です。
リーマンショックから10年経過し、いったん寂しく感じたモータースポーツの環境が、少しずつ上向いているのを感じます。今やまた世界へ出ていってますよね。ホンダさんの“F1”、日産さんの“フォーミュラE”、トヨタさんの“WRC”、“WEC”。カテゴリーが、かちあわないのは偶然なのか必然なのか、それぞれのメーカーが、主眼とするものの違いだと思いますが…。
『フォーミュラE』は、先般、2020年の秋の新しいシーズンから、FIAの世界規格になることが発表されました。時代の潮流に乗ったということでしょう。音がない、音があるとSNSで現役ドライバーたちが意見を戦わせていましたが、どちらも格式の高いレースということでは、フィールドが同じになりました。あとは、音そのものは、観る側は好みということでしょうか。
国内のモータースポーツの花形『SUPER GT』の人気も衰えません。長距離の耐久レースがあったり、“DTMドイツツーリングカー選手権”との特別交流戦開催と変化もありました。年8戦にプラス1戦の特別交流戦があった今年は、露出が増えてうれしかったです。
来季は、オリンピックが、富士スピードウェイで開催されるため、スケジュールが若干いつものシーズンと異なり、海外ラウンドが2戦あったりしますが、国内の動員数が激減するということはなさそうと楽観視しておりますよ。
この『SUPER GT』は、諸々お手伝しているカテゴリーでもあるので、業界の隅っこの人間としても一生懸命です。話題をさらっている、来季GT500クラスの新型車両。開発を抑制し費用のコストダウンを図るなど、以前から業界の努力は続いていて、変革期を迎えていると感じます。
3年に一度の新車投入は、このスタイルはしばらく続くんだろうなと。新車の投入が同時というのは、それぞれのメーカーのクルマの進化と新車が持ち合わせないデータなどのハンデがイコールで良いですよね。
ホンダさんが、ミッドシップからFRに換えてまで、『NSX-GT』で参戦を継続すること。これは驚きでした!NSXと言えばミッドシップレイアウト。9月に行われた3メーカーの新車発表会の会見で「参戦するからには、DTMのクラス1規定(FR)に合わせました」とサラっとコメントされ、ごもっとも!しかなかったです。
では逆に、そこを理由に、この国内屈指のカテゴリーに参戦しないことを考えると、デメリットが多いような? まず、職を失う人が多数出ちゃうのは目に見えています。ですので、その決断からクルマづくりをされたこと、わたしはシンプルに頑張ってください!と応援していますし、評価すべきことと思います。
そして、モータースポーツ、参戦スタイルには、様々な形態があります。メーカーのワークスチーム、プライベーターなど。プライベーターでは、このカテゴリーに関わらず、自動車ディーラー参戦という形態も増えてきていますね。オーナー企業の参戦は、モータースポーツに造詣の深い会社が参戦され、モータースポーツの盛り上げになっていることを再認識しなくてはいけませんね。
最近、私は視野が狭かったなと思うんです。業界の一部分しか見えていなかったと。そんな反省と、近年、仕事の内容も変化したことで、自分も変わろうという思いもあり、仕事柄、近い存在であるワークスチームだけではなくプライベーターももっと知ろうと思いました。
ですので、積極的にお声がけをしました。話をいろいろ伺いたいなと思ってね。サーキットで関係者と話せる時間は、予選、決勝日はほとんどないですが、設営日などの、つかの間の時間が、とても楽しい時間だったりします。レースへの取り組み方も、当然違いますしね。十人十色、興味深くどれも正しいカタチ。もっとたくさんの方と時間をかけて、信頼関係を築いて記事にできればなぁと思っています。
そして、今、気がかりなことといえば、この時期は来季のシート事情!ではなく、プロのドライバーを育てる環境はあっても、近年トライする若者が減っていることです。クルマ離れが進んでいる…というより、そもそも少子化が問題というところまで遡ることになります。
分母の小さいところで、豊かな未来を思い描くことが…できません。というわけで、育成は足踏み状態になってしまうのかな? 育てることをやめたら元も子もないですけどね。今後、『SUPER GT』だけではなく、入門カテゴリーの動向を吟味することで、先のことが見えてくるのかなと思います。若人よ、大志を抱け!の気持ちは常にありますし、自分も頑張れますから頼もしい若人の出現を待っています。
業界に携わってきて、今シーズンが一番早かったように思います。タイムラインの洪水の中で泳げたら良いのですが、見事に流されっぱなしでした。そんな中、自分には何が残っているだろうと考えます。
次へ繋げる、繋がることがあったのかと考えます。おおむね反省しかないのですが、人間力を磨くための努力は少しだけ頑張ったのかな。人と話すこと、現場から学ぶこと。ただアウトプットが追いつかなかった…。残念!もう少し頑張ります!それではまた!
(写真/テキスト:大谷幸子)
レポーター(お)ねえさん・大谷幸子
随時、クルマに関する様々なイベント・テーマでレポートしていきます!
[ガズー編集部]
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