【レーシングドライバー 片岡龍也選手 愛車紹介】クルマ選びのポイントはリア駆動の3ペダル!~平成8年式ソアラ~
みなさま、こんにちは!コロナ禍で外出のままならない毎日ですがいかがお過ごしでしょうか?今回は、レーシングドライバーの片岡龍也選手の愛車を紹介させていただきますね。取材は、写真教室をご展開いただいております、折原弘之カメラマンにお願いし、諸々の環境の配慮を整えリモート取材でご協力いただきました。ありがとうございます!それではどうぞ!
片岡選手と言えば、SUPER GT のベテランドライバーのひとり。まだ開幕しておりませんが、今季は、GT300クラスのGOODSMILE RACING & Team UKYOから参戦しています。チームメイトの大ベテラン谷口信輝選手とタッグを組み、2度のチャンピオンに輝くなど今や現役トップドライバーの中の一人です。
片岡選手の経歴を簡単に紹介させてくださいね。片岡選手は1979年5月1日愛知県で生を受けました。12歳からカートレースを始め1992年カートレースデビューを果たし、1998年 ヤマハワークスドライバーとして契約しました。1999年、2000年、全日本カート選手権FSAクラスチャンピオン2連覇を達成しています。
2000年 フォーミュラトヨタレーシングスクールを受講し主席で合格
2001年 トヨタ自動車の育成ドライバーの一期生(後輩には、中嶋一貴選手、小林可夢偉選手などのトップドライバーが名を連ねます)となりフォーミュラトヨタに参戦
2002年 全日本F3選手権にトムスから2年参戦
2004年 フォーミュラニッポンとSUPER GT GT500クラスと国内最高峰の両カテゴリーへ参戦とプロの階段を一気に駆け上がりました。
2009年 WedsSport Racing Team with BANDOHで織戸学選手と共にGT300クラスシリーズチャンピオン獲得。
2014年、2017年 現在のGT300クラス、GOODSMILE RACING & TeamUKYOに籍を置き、2度シリーズチャンピオンを獲得するなど、輝かしい戦績を残しています。
現役のレーシングドライバーである他に、最近ではスーパーフォーミュラやスーパ耐久では監督業も務め、自身が在籍したカートチームの名門ヤマハ「Formula Blue」スカラシップでチーム代表を務めたのちアンバサダー兼講師に就任するなど、現在の活動は多岐に渡ります。
片岡選手は現在、今回紹介するソアラの他に、MR-S、メルセデスベンツの3台を所有しています。使用用途はソアラがドリフト用、MR-Sはグリップ走行と普段使い、メルセデスのAMG GT 53 4Door Coupeはサーキット移動や普段使いで乗っています。
今回は紹介するソアラは、平成8年式のJZZ30 2.5GT。直列6気筒2.5リッターターボで、ノーマルで280psのハイパワー車です。
片岡選手曰く、「ソアラはドリフト用として買いました。前に持っていた80スープラが2Jエンジンだったので、今度は1Jエンジンを試したかったこともあり、30ソアラを選びました。昨年の11月に納車されたのですが、茂原とか富士スピードウェイのドリフトコースでもう5回くらいは楽しんでいます。」
目的は楽しむことですが、トレーニングの一環でもあるそうです。
改造箇所については、ステアリングをナルディの皮巻きに、シートをBRIDEのバケットシートへ。
エンジン自体には手を入れてなく、その代わりタービンをHKSのGT3に変え、馬力を400ps程度にまで上げました。
足回りはタワーバーを入れ、サスペンションもHKSのハイパーマックスGTへ。ホイールはWedsSport TC105X。
ボンネットはFRP製のものが付いていて、フロントフェンダーが換えてあり、また、ドリフト仕様にするためにインナーフェンダーを外しアップライトを変更。
そうすることで、ステアリングの切れ角を増やしドリフト車として完成させました。副産物としてUターンがしやすくなりました(笑)とのことでした。
すべての改造は認定内で車検も通っていることを書き足しておきます。
用途によってクルマを乗り分ける片岡選手に、クルマ選びのポイントを聞いてみたところ、クルマ選びのポイントは、“リア駆動の3ペダル”が基本で、グリップ走行にはライトウェイトスポーツ。ドリフトにはハイパワーのクルマを選ぶということで、MR-Sとソアラをチョイスした理由がわかりますね。
新車の楽しみ方と中古車の楽しみ方を聞くと「新車はクルマを買った時点で楽しいじゃないですか。最新のモデルは乗り出しで良いんです。旧車は買ったあといじりながら乗るのが楽しいんですよ。チューニングすることで、元に戻すのではなくバージョンをあげる感じです」、どちらにも楽しみ方があるってことですよね。
今のカーライフに満足している片岡選手ですが、興味のあるクルマについて聞いてみると「ドリフト用は買ったばかりなので、壊れるまで乗る予定だから考えてないです。ライトウェイトスポーツは、ロードスターとか若干重いけど86なんかに興味はありますね」とのことでした。スポーツカーに対する興味が薄れる傾向にある昨今、トップドライバーがマニュアル車でスポーツ走行を楽しんでいるのは、何とも愉快でワクワクする話でした。
(写真:折原弘之 / テキスト:折原弘之、大谷幸子)
レポーター(お)ねえさん・大谷幸子
随時、クルマに関する様々なイベント・テーマでレポートしていきます!
[ガズー編集部]
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