GR 86/BRZ Cup 2022開幕!水谷大介選手、佐藤久実さん、稲野一美さんにお話しを聞きました。
2013年、TOYOTA 86のときに新設されたこのカテゴリー、2022年に新型車が投入されました!GR86ですね!アナウンスされたときから興味を惹かれておりました。短い時間で恐縮ですが久しぶりに取材が出来ました。
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GR86 34号車 佐々木 雅弘選手
内容は、概要に留まりますが、会いたかった方々にお会いできたことが非常に嬉しかったです。参加型カテゴリー、この約10年で着実に進化し、カテゴリーが増えていますね。プロもクラブマンも参戦するチャンスが増えました。
今回は、知識不足な部分も補填できた取材となりました。では、わたくし目線で振り返ります。
新型のGR86/BRZで開幕!
新車で開幕とは、なんということでしょう♪(ビフォーアフター風に)華々しいですよね。この時期の7月開幕に興味がありました。なんで?と。あちこち伺って来たことをまとめると、クルマのデリバリーやテストなど、参戦される方の準備期間などを考慮したようですね。レギュレーションも当然変更とのことです。
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朝7時すぎ 朝が早いですが、GR 86/BRZ Cup のレース村は準備で忙しいのです
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GR 86/BRZ CupとYaris Cupのエントリー方法が記載された看板もばっちり
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クラブマンシリーズで使用するダンロップは、変更なしでしたが、プロフェッショナルシリーズは、タイヤやサスペンション、マフラー、その他一部のパーツについては、登録されている「認定部品」が使用可能となりました。
これは、今後パーツ業界の活性化にもつながるということ。ざっくりですが、この背景も頭に入れておかないとです。まだ足りない部分もありますが、まずは主な部分だけ。
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予選後の車両保管場所はとってもカラフル
“では、これまでの旧車はどこへ行くの?”
これに関してはメーカーが支援し、各サーキットでローカルのシリーズに組み込んでいるとのこと。すでに始まっているところもあるそうです。これは以前からあった流れで、新車に変えておしまい、という訳ではないとのことです。わたくし無知でした。
私は、一般の方でTOYOTA86を買って、レースに参戦する方を取材したことがあったので、どうなるんだろうと気がかりでした。自分のお財布だと成し得ないレース参戦でしたからね。コマーシャリズムだけではなかったことに安堵です。
GR 86/BRZ Cup、Yaris Cupの仲間を支えている方や参戦者にお話を伺いました!
今回は、ディーラー参戦のカタチを改めて確認させていただきました。自分の思い込みが恥ずかしくなりましたね。どうぞ。
●GR Tokyo Racing 水谷大介さん
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GR Tokyo Racingの社員ドライバー水谷大介さん。プロフェッショナルシリーズでの優勝経験もある
水谷大介さんが乗るGR86 25号車
こちらのチームは、GR86の他、すでに開幕しているYaris Cupにも参戦しています。GR86/BRZ Cupプロフェッショナルシリーズに参戦する水谷大介さんに、お話を伺って来ました。
――――このレースに参戦するGR Tokyo Racingとしての意義は
(水谷):プロクラスに参戦するのは、もちろんGR86のブランド力の発信というのもありますが、全体のチーム力の訴求の為でもありますね。そして、今季から使用するパーツを選べるようになりましたが、その使用するパーツは実際にお店で売る商品なんです。そのパ―ツの評価も出来ますし、パーツの実績を実証し、お客様へのアピールとすることができます。Yarisを走らせることは、このレースでサポートしているお客様の為に空気圧、ブレーキパットなどのデータをシェアすることがメインの目的です。
――――今季の参戦体制について教えてください
水谷さん
今季は、レースの体制を少し変更しました。これまで本社のメンバーを中心にやって来たのですが、“お客様の為に行うレース“ということで、スタッフは、お客様と直に接する我々のGR4店舗から選ばれたメンバーで戦うことにしました。
毎回店舗から1~2名来ていただくのですが、そのメンバーの選考については、店舗にお任せです。交代制だったり立候補だったり、それぞれです。だいぶ中はフレッシュになりましたよ。
――――その体制のメリットとして考えられるものは
水谷さん
我々のお客様は、Yarisが12台と増えました。テント(現場のピット)がぜんぶYarisで埋まりましたね。店舗から来るメンバーがサポートすることで、実際にお店で繋がっているスタッフが、サーキットにもいればお客様は安心できますよね。そして、レースの結果だけを追い求めるカタチではなく、現場で得た知見をお客様へフィードバックすることができます。
なるほどね~。これいいですね。普段担当している店舗スタッフさんと共に戦うこと。これはお客様の気持ち的にはとても安心ですね。細かいことも遠慮なく聞けそうですし、何よりお客様が、その頼りになるディーラーのますますファンになると思いますし、その店舗に通い続けいただければ関係が強固になること間違いなし。
てっきりスタッフの人材育成が主の目的かと思ったら、もちろん、それも含まれると思いますが、“お客様ファースト”の考え方での参戦でした。私の考え方が10年前で止まっていました、反省。
朝いちばんでお忙しい中、足を止めてお話してくださった水谷さん。ありがとうございました。チームのみなさま、引き続き頑張ってくださいね!
●Yaris CUPレースディレクター佐藤久実さん
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Yaris CUPレースディレクターの佐藤久実さん
整列するYaris
ちょっとそれますが、Yaris CUPの話題を。会えないかと思っていたら登場。自動車ジャーナリストの佐藤久実さんです。
友人でもあり尊敬するくみ姉に、お話を伺いました。朝の6時半からサーキットにいるわよ~とおっしゃっていましたが、私も7時から張っていた甲斐がありました。
――――久実さんのお仕事を教えてください
佐藤さん
Yaris CUPのレースディレクターをしています。安心安全にレースができるように向上に務めているんですよ。
――――具体的に教えてください
佐藤さん
日本全国でYaris CUPは行われています。全国のサーキットでローカルルールがあったりするのですが、そのルールを均等なものに押し上げていくことで、もっとプロフェッショナルなものになるよう働きかけているんです。そのことが、安全面やドライバーのスキル向上にも繋がるんです。
今回は、エントリーが116台もあって、54台フルグリッドです。
ですので、ちょっとのことが大事故に繋がることもあります。今日は、SCスタート(セーフティカースタート)になる可能性もあるので、“SCスタートになると何がどうなるのか…、しっかりルールブックを読んでおいてね“とアドバイスして来たところです。
――――レースのジャッジをすることがお仕事だと思っておりました
佐藤さん
レースのジャッジも大事だけれど、それは競技長と一緒に頑張りますが、順位にこだわらず、レースを楽しみたい方の多いカテゴリーなので、そこはルールをしっかり熟知していただく必要がありますよね。その上で楽しんでいただければ、満足度も高いカテゴリーですね。
はい、またもや審判という要素の強い仕事だと思っていました。地方のサーキットの品質向上に関わる分野であることをあらためて知りました。
予選落ちでコンソレーションレースもあるこのカテゴリー。とにかく走りたい方々の楽しさをさらに引き出す為、レースディレクターは頑張っているようです。ありがとうございました!
最後に、サーキットに響く彼女の声。実況をやられているこの方にお話を伺いました。
●実況担当 稲野一美さん
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実況担当の稲野一美さん
アナウンサーの稲野さんは、2016年からこのカテゴリーの実況をされています。サーキットで実況を聞きながら、彼女に現場で会うことは難しいかなと諦めた矢先、階段でバッタリ!これは神の思し召しですよ。業界で頑張る女性たちは、間違いなく年下の女性たちで、姉、母目線でただただ応援したくなるんですよね~。ちょっとだけお話しました。
――――新しくなったシリーズをふたたび実況する心境をお聞かせください
稲野さん
まず、前回に引き続き起用してくださったことがとてもありがたいですね。GR 86/BRZ RACEシリーズ9年間で、後半6年を担当させていただきましたが、新しくなると聞いて、“変わったらどうしよう“と思っておりました。
現場でお目にかかるみなさまが、もう仲間みたいな感じですので、こうしてその方たちの為に再び実況を担当できること、とてもうれしく思いますね。良かった~!という感じです!
時間がなく、本当に一言だけでしたが、これぜひ聞きたかったんです。素直にこの仕事をやりたいお気持ちが伝わって来て、動画にしても良かったなあと本当にワクワクが手に取るようにわかりました。またどこかでお話ができればと思います。ありがとうございました。
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プロフェッショナルシリーズ 蒲生 尚弥 選手 121号車
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プロフェッショナルシリーズ 元嶋 佑弥 選手 98号車
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谷口 信輝 選手の82号車
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プロフェッショナルシリーズ優勝の谷口 信輝 選手
今回はバタバタの取材でしたが、スケジュールと相談してまたどこかで取材できればと思います。
新しいシーズンの幕開け、プロフェッショナルシリーズは、初代王者の谷口信輝選手が優勝。さあ、今季は誰が戴冠するでしょう?楽しみにしています!
(写真 折原弘之、大谷幸子 テキスト 大谷幸子)
レポーター(お)ねえさん・大谷幸子
随時、クルマに関する様々なイベント・テーマでレポートしていきます!
[GAZOO編集部]
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