GT500クラス出揃いました! 〜日産自動車モータースポーツ活動体制発表〜


待ってました!1月17日(金)、日産自動車と日産モータースポーツ&カスタマイズ株式会社が、SUPER GT GT 500クラスの体制を発表しました!これで、3メーカーが出揃いました。

ちょうど、異国の地マレーシア セパンで、GT 500クラスのメーカーテストが始まるこの時に発表となりましたね。いつになるのかなと気にしておりましたが。テストの取材はどこかメディアが行っていると思われますが、これで憶測ではない記事が書けますよね。メーカーテストですので、取材制限があるはずだけど。

検証しましょう。

  • 千代勝正選手(左)とロニー・クインタレッリ選手(右)

  • 高星明誠選手(左)と三宅淳詞選手(右)

変更になったのは、大ベテランのロニー・クインタレッリ選手のSUPER GT引退に伴い、その重積を誰が担うのかというところ。3号車の高星明誠選手がそこのシートを得ました。よって、一昨年の千代勝正、高星明誠コンビが復活となりました。

この2人は、2シーズンに渡りタイトル争いに絡んだ3号車でしたので、エースナンバーとなりさらに手強いのではと思われます。

自分で思うのは、昨年もこのコンビでも良かったではないかというところ、最強の3号車でしたので、そのまま2人がエースナンバーにスライドするのではと思っておりました。2023シーズンの23号車の2人に文句を言うのではなく、単に3号車が2年連続強さを発揮したので。

だからこそ、2人がそれぞれ分かれてニスモのファーストドライバーを務めたのではないかという意見もありました。なるほど〜。でもなあ、組ませて速い方が良いじゃないと思ったのでした。

昨年の合算の予選方式だと一番速くてもポールポジションにならないシステム。開幕から千代選手が一番速いのに、ポールではないことに慣れないとかあったなと。

ただ、チームメイトのクインタレッリ選手は、決勝の戦い方がやっぱり上手で、最終戦も見事なオーバーテイクを見せてくれました。だから、結果的に良いコンビだったんですよね。そんなコンビも他にもあったしね。

今季のレースフォーマットは、まだわかりませんが、2度タイトルに迫る勢いでしたので、今年は3度目の正直? 23号車はタイトル争いに絡むのは、間違いないでしょう。

  • 向かって左が佐々木大樹選手

そして、3号車に佐々木大樹選手がGT500クラス復帰となりました!おめでとうございます!

生粋の日産ドライバー佐々木選手も気付けば大ベテラン。そして、彼はチームインパルでブリヂストンに乗ったことがあるので、ブリヂストンタイヤは初めてではないですね。昨年は、GT300クラスで頑張っていましたが、1年のブランクは全く感じないのかもと思っています。

  • 三宅淳詞選手が3号車NISMO NDDPを継続

昨年GT500デビューを日産陣営から果たした三宅淳詞選手。
彼は、化けるでしょう。その兆しは、最終戦を見ればわかりますね。昨年一勝しておりますが、ますます良いドライバーになっていくのではないかと思います。

そもそもHondaの育成を主席で卒業したという彼。きっと才能のあるドライバーが豊作だった時期に卒業したのかな?主席というのにHondaさんで走れてないのは。
経緯はごめんなさい調べてないですがTGR陣営にも、阪口晴南選手というとても才能のあるドライバーがおりますが、彼もメーカーから放出されたのが不思議なくらい素晴らしい実力の持ち主。やっぱり豊作続きだったのでしょうかね。同時期に走っていたドライバーさんたち、国内でもトップカテゴリーで活躍しているので。こちらも経緯はわかりませんが、もったいないです。晴南くんは、トヨタに来てくれてありがとうになりますが。
あ!福住仁嶺選手と大湯都史樹選手もありがとうですね。

若い世代が大活躍の「今」です。だからこそ、やっぱり才能ある三宅選手は開花間近と思います。昨年国内トップカテゴリー、SUPER GT GT500クラス、スーパーフォーミュラにステップアップして来たので。

また、TGRの育成ドライバーだった蒲生尚弥選手を見ていても思うのが、育成ルートからは、たった1年で外れてしまいましたがやっぱり今でも速いし、GT300クラスのタイトルを獲得しているので、「旬」はいつ来るのかわからない。「若さ」が全てでもないように勝手に思ったりします。

三宅選手がメーカーの頼りになるドライバーとして君臨するのも近いかなと。楽しみにしております。

  • 12号車TEAM IMPUL 平峰一貴選手(左)とベルトラン・バゲット選手(右)

  • 24号車 KONDO RACING 松田次生選手(左)、近藤真彦監督(中)、名取鉄平選手(右)

インパルは平峰一貴選手、ベルトラン・バゲット選手のチャンピオンコンビ、コンドーレーシングは松田次生選手、名取鉄平選手で変わらずですが、手堅いドライバーラインナップなので、変える必要がないとも言えますね。

タイトルを獲ったインパルの2人はその実績がありますから変える必要はなし。コンドーレーシングの松田選手はベテランでヨコハマタイヤの進化に一役買うのではと思いますし、昨年ルーキーとして加入した名取選手はこのチームで結果出してニスモ入りが目標でしょう。頑張ってください!

  • 東京オートサロン2025 日産自動車のブース

  • NISMOメカニックによるピットワークパフォーマンスが実施された

  • GT500 23号車MOTUL AUTECH Z

さて、先日の東京オートサロン2025の日産自動車のブースで、久しぶりにGT500のタイヤ交換のパフォーマンスが復活していました。ニスモさんのタイヤ交換を担当するメカニックたちは、ドライバーと同様に体調管理だったりをしているそうです。レースウィークもそうなんですって。

これは他メーカーにはない対応だと思います。それだけプロフェッショナルな待遇には正直驚きました。そして、そんなスキルをお持ちなのも納得です。

今回も三人のメカニックたちが来場し、ブースで5回かな?パフォーマンスをしていました。ニスモファンの方には必見のパフォーマンスでした。

わたしは2回ほど拝見しました。最後の回は、清水メカ単独のタイヤ交換は、3.1秒とめちゃくちゃ速かったようです(これは見てないけど)。わたしは金曜日の最初の回をまず見たのですが、この時はみんなまだ緊張してまして、あれこれ失敗をしておりました。作業は速いんだけどね。次からは、ちゃんと。というか、サーキットと違いますので、そこはうまくいかないこともありますよね。

私がうれしく思ったのは、「世界」ももちろん素晴らしいんです。
わたしは日本から海外へ巣立っていったメカたちを今も応援していますけど、そもそも日本で頑張っていたと。

でもって、この彼らのパフォーマンスを見て「日本」にもこれだけ素晴らしい技術があるというのを示してくれたというか、そこがうれしく感じました。この時は、動画をきっちり撮ってあげようと必死だったんだけどね(笑)。

海外のさまざまなカテゴリーからも、ニスモのピットワークは注目されていますので、そこがね、とても良かったです。

ピット作業の練習とかインスタグラムにあげると、海外からのアクセスが多いです。そこかなやっぱり。小柄な日本人が20キロ以上もあるタイヤを片手で交換するところ、その作業も長年変化して来てますから、大注目ですしね。リールなんか100万回とか平気で回ってしまうんですよ。日本の誇りかもしれませんね。

まあ、そんなこんなで今季のSUPER GTも激戦となり、ワクワクを共有できること、楽しみにしております! みなさん頑張ってくださいね!

(写真 GTアソシエイション 大谷幸子、テキスト 大谷幸子)

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