2025スーパーフォーミュラ開幕!国内モータースポーツ一丸となる盛り上がり
「冬来りなば春遠からじ…」、若い人は使わないかもしれない言葉を使っちゃいますよ。寒かったけど、レースは熱かった!でも寒くやっぱり風邪を引いて帰還です。
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大会名誉総裁となられた瑶子女王殿下
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「第1回瑶子女王杯」の賜盃を返還する坪井選手
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(左から)日本モーターサイクルスポーツ協会(MFJ)鈴木哲夫会長、GTA坂東正明代表、JRP近藤真彦会長、STMO豊田章男理事長、日本自動車連盟(JAF)野津真生専務理事
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開幕戦の決勝のグリッドでは、坪井翔選手が昨年第4戦で授与された「第1回瑶子女王杯」の賜盃を返還。今季は「瑶子女王杯」はシリーズチャンピオンに与えられることになったそうですので、みんな頑張らないとね。瑶子女王殿下を「キュンキュン」させないといけませんね!
また、SUPER GT、スーパー耐久とスーパーフォーミュラと共に盛り上げようと開幕戦には、オーガーナイザーの代表も集うなど今季の国内モータースポーツに期待しかないムードで始まりました!では、振り返ります(TGRチームに関しては、TGRコラムにて執筆)。
まずは、カラーリングを、1チーム1台で。
VANTELIN TEAM TOM’S
1号車 坪井翔選手 37号車 サッシャ・フェネストラズ選手
自分が頑張って取ったタイトルですので、文句なしのゼッケン「1」。そして、お帰りのサッシャくん(サッシャ・フェネストラズ選手)。
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VANTELIN TEAM TOM’S
KONDO RACING
3号車 山下健太選手 4号車 ザック・オサリバン選手
ノーズに新しいスポンサーさんのロゴを掲出。オサリバン選手は、昨年までウィリアムズの育成ドライバー。健太は9年目。苦戦続きで頑張れと大いに応援中!
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KONDO RACING
DOCOMO TEAM DANDELION RACING
5号車 牧野任祐選手 6号車 太田格之進選手
2台共に速い鈴鹿マイスターチーム!他も速いけどね。今季はさらにバチバチの強さがありますね。
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DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Kids com Team KCMG
7号車 小林可夢偉選手 8号車 福住仁嶺選手
昨年の日に伸びたチーム。ドライバーの実力は言うことなし。勝利の行方は、チーム力にかかってる。ガンバだ!
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Kids com Team KCMG
HAZAMA ANDO Triple Tree Racing
10号車 Juju選手
新チームを立ち上げ参戦。2年目のJujuちゃん。新規チームだからと言ってられないけど、きっちり完走して頑張ってる。2年目はどうなるのか期待してます。
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HAZAMA ANDO Triple Tree Racing
ThreeBond Racing
12号車 三宅淳詞選手
2年目のシーズンを迎えたけど、話題のエンジニアを招聘し今季が楽しみです。
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ThreeBond Racing
docomo business ROOKIE
14号車 大嶋和也選手
きっちり体制で今季も挑みますが、表彰台を狙える体制になって来たね。ガンバ!
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docomo business ROOKIE
TEAM MUGEN
15号車 岩佐歩夢選手 16号車 野尻智紀選手
岩佐選手が2年目を迎え、おもしろくなりそう。日本一速い男、野尻選手に真っ向から挑んでいくことでまた伸びるかもね。野尻選手の強さは揺るぎないので、ますますチームは強くなるでしょう!
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TEAM MUGEN
ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL
19号車 オリバー・ラスムッセン選手 ― 野中誠太選手
20号車 高星明誠選手
今ね一番心配なチーム。体制ががらりと変わったことで、それがどう影響するのか。そして19号車のラスムッセン選手が怪我をして欠場となってしまったため、また急遽体制が変わったりと、ただただ応援するばかりです。がんば!
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ITOCHU ENEX WECARS TEAM IMPUL
KDDI TGMGP TGR-DC
28号車 小高一斗選手 29号車 平良響選手
こちらも新規チームですが、体制は文句なし。あとは育成ドライバーの2人が頑張るだけ。チームと共に経験値をどんどん上げていってほしいですね。
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KDDI TGMGP TGR-DC
SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING
38号車 阪口晴南選手 39号車 大湯都史樹選手
こちらは、ドライバー2人がやりやすい体制になったと思うので、期待しかないですよ。頑張って!
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SANKI VERTEX PARTNERS CERUMO・INGING
San-Ei Gen with B-Max
50号車 小出峻選手
楽しみなルーキーですね。本山哲監督のもと、伸びていくこと間違いなし。1台体制は辛いけど頑張って!
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:San-Ei Gen with B-Max
PONOS NAKAJIMA RACING
64号車 佐藤蓮選手 65号車 イゴール・オオムラ・フラガ選手
ドライバー2人が速いことを活かす今季にしたいですね。佐藤選手、昨年良いところで試練もありました。イゴールくんも速いグランツーリスモの世界チャンピオンでもあるルーキー。刺激しあって良いところに行くでしょう。
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PONOS NAKAJIMA RACING
Hondaさんホームコース鈴鹿からの開幕戦。Hondaエンジンの速さを見せつけられました。そして、チーム無限、ドコモダンデライアンレーシングが頭抜けてました。予選からもう太刀打ちできない感じでね。
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ポールポジション最多記録更新の野尻智紀選手
細かなリザルトなどは省きますが、21回のポールポジション最多記録の野尻智紀選手!おめでとうございます!21回ですよ。これとんでもない記録ですと言わなくてもわかりますよね。現場に別のチームのチーム監督としていらした本山哲さんの記録を抜きました。現場にいらしたのは偶然にしても、これはどちらも誇らしいことではないでしょうか。
野尻選手は、今季トラックエンジニアも変わりましたが、もともとチームに在籍した田口エンジニアと代わっただけ、トップチームですから全く影響のないことがこの最多ポールでもわかりますよね。
昨年末、最終戦のミックスゾーンで悔しさから野尻選手が涙を流す姿を珍しく拝見しましたが、そんなこともプロですからとっくに乗り越えて、今がある。優勝こそなりませんでしたが、全く侮れない「無限」です。
そしてチームメイトの岩佐歩夢選手。彼は、当初からチャンピオン候補になって当然のキャリアですが、昨年は未勝利。2位の印象も多いけどそれでもすごいなあと思って見ていました。今回は、2レースともに安定感を感じました。初優勝が近そうな走り。興味深いですね。
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(左から)岩佐歩夢選手、太田格之進選手、佐藤蓮選手
決勝は開幕ラウンド2戦ともに、ドコモダンデライアンチームが飾りました。1勝目は、太田格之進選手。昨年の最終戦から3連勝の自身4勝目。ノリに乗ってるドライバーさん。現在、アメリカのレース、IMSAなどに武者修行に出ている若手。今年は、SUPER GTには参戦しないので寂しいですが、その力強い走りは、国内ではスーパーフォーミュラで見ることができます。
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(左から)坪井翔選手、牧野任祐選手、岩佐歩夢選手
そして先輩の牧野任祐選手は、第2戦で優勝。同チームが制しました。雄叫びを上げる姿は勢い感じます。いや、この2人には勢いしか感じない。2台が速い体制は、もうタイトルまっしぐらです。昨年からそうですが、2台速いという理想のチームの一つ。無限、ドコモダンデライアンチーム、ここに中嶋企画が加わるでしょうね。とにかく盛り上がっていくことは間違いないでしょう!
開幕戦の終えて
SFgoこのアプリはすごいですね。レース中に無線を聞くタイミングが私はなかなか難しいく、終わってから事実確認として用いています。原稿やレポートを書くのにとても役立ちます。まずは、レースを追いかけるのが精一杯ですので全てレースを見てから。メカニカルな内容はわたしはわかりませんけどね。某監督さんは終わってから他のチームの無線を聴くと、以前取材した時におっしゃっていました。これも大事なルーティン作業。戦略を読み解くことができますよね。ドライバーの性格、その時のレースの状況など見えてきます。
レース中は、だいたいどこのチームも常にOTS(オーバーテイクシステム)の動向をチェックしている無線が飛んでいます。エンジンのパワーがアップして、抜きつ抜かれつのあのシステムですね。ゲームに動きが出来ておもしろくなりました。あえてこう砕いて書きます。
実はこの前のレースで、ピットウィンドウなどレース用語が普段スーパーフォーミュラを見ていない友人から難しいと言われたんですよ。ググれば良いじゃないかとも思ったけど(笑)、それでもわからない中、レースを見続けてくれたようです。ここがとても大事。そこまで中継の内容を噛み砕く必要はないと思っています。結果、あとで調べたりする訳で、さらにスーパーフォーミュラへ入り込む訳です。各種アプリや中継映像、ユーチューブどこからでもアプローチできます。
「裏の一位」という表現も難しいと言っていました。これは、何か知識がないとダメなのかなと最初思うかもしれませんね。暫定の一位と実質の一位の違いは、ピットインのタイミングで変わって来ますし、ここから何かまた状況が変われたばさらに上位に変動があったりします。別にこれも表現を変えたりしなくて良いのです。それがフックとなり、またさらにレースに入り込んで来る訳で。興味のある証拠と捉えました。
趣味を持つ際に、何がフックとなるかわかりませんよね。モータースポーツは、まだまだマイナースポーツだけど、まずは何かで目にしてもらうことが大事です。サーキットに来ちゃえば、あの非日常の環境にハマるのは間違いないと私は信じていますけど、サーキットに足を運ぶまでがなかなか大変でね。これをどうにかしないとなんだけど。
あれこれ話題を振り撒いている運営側は、種まきは大変かもしれないけれどやり甲斐がありそう。今後も他のカテゴリーもみんなで一緒に盛り上がっていくことに期待しています。
簡単すぎなまとめでごめんなさい。今季も本格的に開幕しましたので私もそっと盛り上げ頑張ろうと思います。そっとね!
では、また!
(写真:折原弘之、日本レースプロモーション テキスト:大谷幸子)
レポーター(お)ねえさん・大谷幸子
随時、クルマに関する様々なイベント・テーマでレポートしていきます!