クルマで走ると笑顔が増える。宮城トヨタグループ モーターフェスティバル
宮城トヨタグループ(MTG)が毎年開催している「MTGモーターフェスティバル2018 in SUGO」が10月12日から14日までの3日間、スポーツランドSUGOで行われました。お客様のためにサーキットを全面貸し切り、社員が企画から運営まで力を合わせて進行する心のこもったイベントです。私も毎年お手伝いさせていただいていますが、年々コンテンツのクオリティが上がり、体験型コンテンツでは、先日行われた東京モーターフェスに引けを取らない充実度で、来場したお客様と社員が一緒になって盛り上がる、東北を代表するイベントになっています。
試乗車、愛車でサーキットを走る
TOYOTA 86に乗っているオーナーはもちろん、プリウスに乗っていても一度は愛車でサーキットを走ってみたい。そんな願望を叶えてくれる年に一度のイベントを楽しみにしているお客様は多い。さらに販売店の近所を走るだけでなく、興味のあるクルマをサーキットで試乗できるのは、パワーやトルク、ブレーキ、高速でのコーナリング性能など高い次元で体感できるので人気が高い。愛車も憧れのクルマもその魅力がさらに体感できるので大人気です。「どこを走っていいかわからないけど、サーキットを走れるだけでワクワクします」「自分のクルマの性能がいつもよりわかってもっと好きになりました」「クラウンって落ちついた印象でしたが、サーキットを機敏に走るのに驚きました」といろんな感想とともにクルマファンが増えた気がしました。また宮城トヨタグループ主催なので憧れのLEXUSにも乗れます。
さらに抽選でSUPER GTや86/BRZレースなどに参戦している、東北が出身であったり縁のあるプロドライバー、坂本祐也選手、森下陽介選手、松井宏太選手、佐藤晋也選手のドライビングを体感できる同乗走行も実施。さらに高い次元、しかも敢えて接近戦でレースをしているような体感ができる演出にお客様も大喜びでした。
- プロドライバー同乗体験はサイドバイサイドの演出がありお客様も大興奮
ランクル、ハイラックスの走破性を体感
ふだんセダンやスポーツカー、ミニバンに乗っている方はもちろん、ランドクルーザーやFJクルーザーを愛車にしている方でも、その悪路走破性の高さや走破性をさらに安全に高めるデバイスを体験する機会はあまりない。そこでダカールラリーをはじめ海外クロスカントリーラリーのスペシャリストの三橋淳選手や私、アジアクロスカントリーラリーに参戦する能戸知徳選手から宮城トヨタ社員でふだんから愛車のランドクルーザーでオフロードを楽しんでいる方々がドライバーとなり、同乗走行をしました。片輪を丸太に載せ、約30度横に傾くと、本当に倒れないんですかと驚きの声が。1輪浮いてしまってもスタックせずに走れるアクティブトラクションコントロールに感心し、25度近い斜度の階段を登るときには空しか見えず大興奮。クルマは移動の道具だけでなく、こうしてどこでも誰でもが行きたいところに行ける夢の乗り物なんだと体感していただけるよう、車内では私が海外のオフロードを走った体験談などをしながら盛り上げました。
大人も子供も楽しめるコンテンツ盛りだくさん
サーキット、オフロードときたら最後はドリフト。東京モーターフェスで人気があった大阪府登美丘高等学校のダンス部OGによる「バブリーダンス」と共演したドリフトユニット「チームオレンジ」がドリフトタクシーを実施。彼らも東北地方のチームで一緒に東北を盛り上げてくれました。そして車庫入れやスラローム走行をしながら正確性とタイムを競うコンテンツは、観ていると簡単そうですが、やると意外に難しい。自分の車両感覚がずれていることに気づく参加者も多かったです。
大人のコンテンツは十分以上ですが、もちろん家族連れで来場されるお客様が多いので、子供向けコンテンツも充実しています。土日のみ「KIDS WORLD!」が開催され、一人乗りの超小型電気自動車「PIUS」に乗れたり、親子でミニ四駆を作って特設コースで走らせられたり、GRグランツーリスモ体験ができます。まるで子供たち専用のアミューズメントパークのようで大人気です。この場所で遊んでいただくのはもちろん、週末に自宅から家族でクルマに乗って遊びに行くことの楽しさを演出していることがすばらしいです。
- チームオレンジのドリフトタクシー
宮城トヨタグループの社員が、お客様がクルマに乗って笑顔になっていただくイベントとして一所懸命頑張りました。終了後は社員も試乗車でサーキット走行をしたり、オフロード同乗体験をしたり、もっとクルマを体感してそのおもしろさをさらにお客様に伝えられるよう走り込んでいたのが印象的でした。
やはり、「クルマとともに動く体感をしてこそ、心も動く」。来年もまたお手伝いさせていただけるのが、今から楽しみです。
(写真:茅原田哲郎 / テキスト:寺田昌弘)
ダカールラリー参戦をはじめアフリカ、北米、南米、欧州、アジア、オーストラリアと5大陸、50カ国以上をクルマで走り、クルマのある生活を現場で観てきたコラムニスト。愛車は2台のランドクルーザーに初代ミライを加え、FCEVに乗りながらモビリティーの未来を模索している。自身が日々、モビリティーを体感しながら思ったことを綴るコラム。
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