秋葉原で行われたランドクルーザー250展示会、熱気がスゴかった・・・寺田昌弘連載コラム


ランドクルーザーのフラッグシップであるランクル300に続き、今年で40周年を迎える普遍のランクル70も国内レギュラー販売され、さらにランクル250が誕生。

世界的には道路の舗装率も上がり、オフロードはもちろん、オンロードでもより実用的で生活を支える相棒に相応しい、現代のランドクルーザーの役割と使命から誕生したランクル250は、早くも世界中で注目の的となっています。

国内では販売店によって販売方法は異なったようですが、購入希望者が想定を大きく上回り、初期受注は抽選が多かったようです。
販売店で現車確認をしなくても購入希望者が多いのは、ランドクルーザーに対する信頼の証のひとつだと実感します。

そんな中、東京と大阪車両展示会が開催されましたので、私は東京・秋葉原に行ってきました。

来場者の多さにランクル250の人気を再認識

会場はベルサール秋葉原 1階ホール。中央通りに面し、この日が歩行者天国だったこともあり通りには多くの人が秋葉原に遊びにきていました。

会場を見ると、黒い衝立とカーテンで中が見えない状態。
衝立の奥を見ると3台のランクル250の周りにたくさんの人がいてびっくりです。
スタッフに聞いたところ、中で何をやっているかが見えてしまうと、来場者が増えすぎてしまうことが予想されたため、安全への配慮と、ここで車両展示会を開催していることをご存知のかたに存分に観ていただくためとのこと。
賢明なレイアウトだと感心しました。

展示車は「ZX」と、トヨタ純正用品・モデリスタ用品装着車「特別仕様車ZX “First Edition”」、そしてJAOS・Toy-Factory製カスタム製品装着車「特別仕様車ZX “First Edition”」の3台。

入口で立っていると「注文したランクル250はどれ?」と言いながら友達数名とともに来場するお客様が横切りました。契約できた幸運なかたなんだなと。
満面の笑みを浮かべながら、入口に一番近いところに展示してあった「ZX」を観て「うぁ、このボディカラーのほうがかっこよかった!ZXでブラックにしちゃった!」とアバンギャルドブロンズメタリックの展示車を観て唸っていました。

確かにZXであれば現状専用色のサンド×ライトグレーのツートーンか、VXでも選択できるボディラインの陰影をよりグラマラスに魅せるアバンギャルドブロンズメタリックもいいと思います。
スクエアなスタイリングのため、ブラックは重厚感が増すので、GXだったらスーパーホワイトⅡではなく、迷わずブラックを選びますね。

私はホワイトのランドクルーザー70とホワイトパールクリスタルサンシャインの150プラドを所有していますが、どちらもホワイト系。
70はもともと1997年にパリダカールラリーに参戦するために購入したので、スポンサーステッカーが映えるホワイトベースとしましたが、150プラドは悩んだ末の選択でした。

今回の展示場内でもっとも注目されていたのは、JAOS・Toy-Factory製カスタム製品装着車です。
特にJAOSのフェンダーガーニッシュtype-Xが装着されているスタイリングを観ながら「これかっこいい!」と言って説明スタッフに詳細を聞くお客様がとても多かった。
この色のフェンダーガーニッシュを装着することを考えると、やはりアバンギャルドブロンズメタリックが最もマッチすると思います。

ただランクル250は150プラドと比較して全幅が広くなっているので、さらにワイドにするのはどうなんだろうと来場者の方々に質問してみたのですが、みなさんまったく気にならないということでした。
確かにランクル300やランクル250を購入されるかたにとって、ランクルの威風堂々たる存在感は大きな魅力のひとつなので、確かにそこは気にしないのは当然かもしれません。

さらに40代くらいの女性が何人も熱心に説明スタッフに質問しているのがとても印象的でした。
150プラドも家族の一員になると、お母さんが運転しているのをよく見かけますし、ここ数年70プラドの中古車を若い女性が運転しているのをよく見かけます。プラドとランクル250は別物ですが、ランクル250は女性にもとても注目されているのがわかりました。

ストリート系もオフロード系も、どちらもかっこいい

今回カスタマイズカーは2台の展示。
ATタイヤを履いた都会からアウトドア向けのトヨタ純正用品・モデリスタ用品装着車とMTタイヤを履いたオフロード系のJAOS・Toy-Factory製カスタム製品装着車で、雰囲気がだいぶ変わるので、どちらがいいか見比べているお客様がとても多かったです。

モデリスタは、ランクル300ではエアロパーツを中心にオンロード系カスタマイズでしたが、ランクル250ではオンロードも意識しながらオフロードのイメージも取り込んでいます。

JAOSとToy-Factory、この2つのブランドで仕上がったカスタマイズカーは、展示会で最も注目されていました。やはりランクル250はオフロードが似合う生粋のランドクルーザーとして認知されていました。

ちなみに、JAOSは、80年代から四駆用品を開発し、現在は世界的なデザートレースであるBAJA1000に参戦。オフロードの現場を知り、パーツ開発に活かすスペシャルブランド。
Toy-Factoryは長年キャンピングカーを製作し、快適な居住空間を生み出す画期的で斬新な技術を持つスペシャルブランドです。

私の150プラドは今年の9月に車検があるので、ランクル250に代替えしたいと、地元の販売店に問い合わせたら「もう抽選前の応募を締め切っています」と言われ、残念ながら注文できませんでした。
やはり想像を大きく超える大人気の250。

ランクル250はトヨタの田原工場と日野自動車の羽村工場で生産されているので、生産台数は300や70より多いと思います。だから欲しい方は販売店からの情報をこまめにとることをお勧めします。

  • ランクルのニュースタンダード、250。走っている姿を早く見たい

写真:JAOS 文:寺田昌弘

ダカールラリー参戦をはじめアフリカ、北米、南米、欧州、アジア、オーストラリアと5大陸、50カ国以上をクルマで走り、クルマのある生活を現場で観てきたコラムニスト。愛車は2台のランドクルーザーに初代ミライを加え、FCEVに乗りながらモビリティーの未来を模索している。自身が日々、モビリティーを体感しながら思ったことを綴るコラム。


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