新型ランドクルーザー 70、250にも乗れる!MTG四駆祭りに今年も参加・・・寺田昌弘連載コラム
トヨタ・ランドクルーザーシリーズが70、250そして300とラインナップされ、トヨタ・ハイラックスに続き、三菱・トライトンが日本でも発売され、四駆が盛り上がってきました。
ただなかなかオフロードで走らせる機会がなかったり、自分の愛車で本格オフロードを走るのは不安といったかたに、四駆の楽しさを体感していただこうと宮城トヨタでは、毎年スポーツランドSUGO国際モトクロスコースを貸し切って「MTG四駆祭り」を開催。
まだ梅雨明けしていない東北でしだが、天候にも恵まれ、多くの来場者とともに四駆を楽しみました。
ランドクルーザー 70、250、300の走りの違いがわかる!
まずはバンクや階段登りなど、サスペンションの動きや制御を体感できる特設コースをランクル 70、250、300に同乗しながら体験できる「四駆モーグルキット同乗体験」。
大人気車種なので、全国的にも販売店の試乗車は極めて少ない状態なので、汚れてしまうオフロードではなく、鉄製のキットで悪路を再現しているキットでコースを使用します。
すでにオーダーして納車を心待ちにしているかたや、オーダーできる日を心待ちにしているかたに、試乗車を街中で乗るだけではわからないランクルの走破性の高さを少しでも体感いただけるコンテンツです。このキットは全国のイベントで活躍するだけでなく、販売店スタッフが機能体感する研修会にも使用されているので、その体感度合いは折り紙付きです。
ランクル 300はE-KDSS(エレクトロニック・キネティック・ダイナミック・サスペンション・システム)、ランクル 250はSDM(スタビライザー・ウィズ・ディスコネクション・メカニズム)といった低速オフオード走破時に路面追従性を上げるサスペンション制御技術を体感でき、ランクル 70にもA-TRC(アクティブトラクションコントロール)が採用されたことで一輪が浮いても、走破できる機能体感ができます。
今までランクル 70はドライバーの腕で走破する感じでしたが、A-TRCは世界中で販売されるトヨタの様々な車種に採用され、長年実績と信頼を得たことで、ついにランクル 70に採用されたのだと思います。どんなにドライビングがうまいドライバーでも、空転する一輪だけブレーキをかけることは不可能なので、このランクル 70は世界中でさらに多くの方々のドライビングと生活と支える相棒になると思います。私のランクル 70にも欲しい機能です。
■四駆モーグルキット同乗体験
フリー走行では新型ランドクルーザー 70や300もオフロードを走る
ランクルやハイラックスのオーナー自ら愛車でモトクロスコースを走る「フリー走行」。ふだんオフロードを走る機会がなくても愛車のオフロード走破性を体感してみたいオーナー向けに実施されたコンテンツでは、ランクル 80、100などに加え、新型70や300で走るオーナーもいてびっくりしました。ランクル 300のオーナーにお話を伺うとやはり愛車のオフロード性能がどれくらいか、自分でドライブして試してみたかったとのことです。
走行ルートは事前に鋭角な凸路は削ってできるだけサイドステップなどが擦らない設定にしました。愛車で初めてオフロードを走ったオーナーにとても喜んでもらえて何よりです。
また愛車でなくてもオフロードをランクルやハイラックスで走ってみたいという来場者のために「試乗体験」も実施。MTG社員インストラクターが助手席に乗り、ドライビングのコツを教えてもらいながらオフロードコースを走れます。
■フリー走行
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愛車でオフロードコースを走れるフリー走行は大人気
■試乗体験
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波のようなウォッシュボードを走る
■キッズコンテンツ
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キッズバイク
毎回大好評のプロドライバー同乗走行
アメリカ最高峰のオフロードレース「BAJA(バハ)1000」に参戦する塙選手や能戸選手、サーキットはもちろんオフでも速い藤田選手と私の4名がドライバーとなり、オフロードコースをジェットコースター感覚で楽しめる大好評の「プロドライバー同乗走行」。
今回は天気がよく路面状況がよかったのでフルコースを堪能いただきました。発着場からコースまでは徐行しながら、乗っているクルマの説明やこれからどんなコースが待ち受けているかを話します。その両サイドにはMTGスタッフが手を振って見送ってくれてアミューズメントパークの雰囲気で気持ちも昂ります。
その和気藹々とした雰囲気もオフロードに入ったら一変し、一気に加速してスライドしながらコーナーを抜け、バンクを登り、さらにSUGOモトクロスコース名物、傾斜約30度の大坂を一気に駆け上がります。昇りきったら一瞬平坦な路面で安心する間もなく今度は一気に下りを駆け下ります。ここで車内は大絶叫です。さらに登って、前が見えないところから一気に下ると、怖さが楽しさになってくるのか、笑顔になるかたも多いです。
台形ジャンプ台では、フロントを浮かせて一瞬、無重力になるような感覚を楽しんでもらったり、一か所だけ水が引かず泥ねい路になっているところも飛び込んで走って行きます。まるで山の中を登ったり降りたりしながら駆け抜けるジェットコースターのようです。
同乗された方々はみな楽しいと言ってくださり、ノーマルでこんな速く走って衝撃があってもなんともなく走るランクルやハイラックスに感心していました。子供たちもまた乗りたいと大喜びでドライブしている私たちも楽しくなります。
今回、メーカーや他県販売店の方々も視察に来場し、年々注目度が増す宮城トヨタグループの四駆祭り。他県でもぜひ開催していただき、世界中でなぜランクルやハイラックスが信頼され、圧倒的に人気があるのか、悪路走破性の高さを体感しながら知っていただきたいです。
■プロドライバー同乗走行
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今回のドライバーは右から能戸選手、藤田選手、塙選手と私
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1日4回の抽選会を実施
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インリフトしながら走る藤田選手
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トラクションのかけ方が秀逸な塙選手
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地上から離れるとふわっと無重力のような感覚になる
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SUGO名物大坂を一気に駆け上がる
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1箇所だけ水が引かず泥ねい路を走る
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まるでタイかカンボジアの農道を走っているかのよう
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コース上で他のクルマの走りも観られる
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同乗者も楽しそう
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日本とは思えない光景
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気分はチリの鉱山あたりを走っている雰囲気
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アフリカやオーストラリアを走っている雰囲気
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台形スポットでフロントを持ち上げる能戸選手
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塙選手は自ら製作したハイラックスREVO・ミニを持ち込みデモ走行
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塙選手の同乗体験は貴重
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乗るだけで笑顔になってもらえてうれしい
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藤田選手の走りは激しいので乗っていて楽しい
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天候に恵まれ、陽に焼けた顔が頼もしいMTGメンバー
写真:茅原田哲郎・堀田祐介/文:寺田昌弘
ダカールラリー参戦をはじめアフリカ、北米、南米、欧州、アジア、オーストラリアと5大陸、50カ国以上をクルマで走り、クルマのある生活を現場で観てきたコラムニスト。愛車は2台のランドクルーザーに初代ミライを加え、FCEVに乗りながらモビリティーの未来を模索している。自身が日々、モビリティーを体感しながら思ったことを綴るコラム。







