LUNA SEAツアーのサポートでミライに乗って水戸、甲府に行ってきました・・・寺田昌弘連載コラム
現在35周年記念で28都市41公演のツアーをしている「LUNA SEA」。2025年2月23日には東京ドームでグランドファイナルを迎えますが、そのファイナル前日に「GLAY」と25年の時を越え競演することが発表されました。
私はLUNA SEAライブの楽器電源サポートをミライやクラウンFCEVでしていますが、最近は、茨城・水戸と山梨・甲府へ、愛車のミライに乗ってサポートに行ってきました。
茨城県内オールトヨタで水素ステーションを運営
「クルマの楽しさをもっと実感してもらいたい」と茨城県内のトヨタディーラーが協力し合い「茨城ワクドキクラブ」として、さまざまなイベントを開催しています。
私も昨年、仕事をしたことがあり、そのときトヨタモビリティパーツ茨城支社に水素ステーションをオープンすることを聞いていました。ちょうどLUNA SEAライブが水戸で開催されるので、水素ステーションにも行ってみました。
「水素・EVステーション水戸」は、水素充填とEVの充電ができるステーション。水素はグリーン電力を使用して敷地内で水を電気分解をして水素を作るオンサイト方式です。茨城県は、つくば駅付近に移動式水素ステーションがありますが、ここは2025年3月30日に閉店してしまうので、以降はここだけになります。
充填は1日あたり3台で、オンライン、または電話での予約制(10時、13時、16時)となっています。水素充填をしていただいてから休憩スペースでお話しを伺っているときも予約の電話が来ていて、3月26日にオープンしてから少しずつ認知されてきています。
トヨタモビリティパーツではミライを購入して、水素ステーションを活用している社員もいるそうです。
この水素ステーションで充填したミライとクラウンFCEVをお借りして、LUNA SEAライブの楽器電源に給電して、水素とともに朝から晩まで水戸を楽しみました。
山梨といえば水素と言われるほど
茨城から帰京し、今度は山梨へ。首都高から中央道を通り、談合坂を登るとき、愛車のランドクルーザー70だと、ギヤを5速から4速へ落としてエンジン回転数を上げて走りますが、ミライは何もなかったかのように登っていきます。やはりBEV、FCEVなど電動車は、瞬時にトルクが得られるので走りやすいことを実感。
山梨県は全国でも有数の水素施策を進めている県です。甲府市南部の米倉山の太陽光発電所PR施設「ゆめソーラー館やまなし」を2012年にオープンし、当時から燃料電池の研究が盛んだった山梨大学と官学協力のもと、屋上の太陽光パネルで発電した電気をリチウム電池に蓄え、余剰電力で水素を作るシステムを進めています。
P2G(Power to Gas/再生可能エネルギーなどの余剰電力を活用して気体燃料を製造し、貯蔵・利用を行うシステム)を推し進め、2022年2月には、山梨県、東レ、東京電力ホールディングの3者が共同出資し、「やまなしハイドロジェンカンパニー(YHC)」を設立。グリーン水素の可能性に挑んでいます。
ただ意外だったのが、甲府のイワタニ水素ステーションで充填したとき、ここは山梨県産のグリーン水素ではなかったこと。宮城県の仙台空港近くのイワタニでは、山梨県産のグリーン水素を充填しているのに、ちょっと不思議な気分です。できたら輸送距離が短い地産地消であったら、なおいいなと思いました。
山梨のライブでは山梨トヨペットがクラウンFCEVで協力してくださり、あとは私のミライと2台体制でLUNA SEAの楽器へ電源供給しました。
後日、山梨トヨペットのSNSで以下の投稿がされていました。
(山梨トヨペットSNSから抜粋)
「なんと『クラウンFCEV』に充填された水素によってつくられた電気を、外部給電器を通してステージ上のLUNA SEAメンバーの楽器へ供給し、良質なライブサウンドが奏でられていたのです!
燃料電池自動車で発電したばかりの新鮮な電気は、一般の送電線から供給される電気に比べ、抜群にクリアで良い音が奏でられていました!これは驚きです。
その上、プレイヤーやスタッフの皆さん、演奏機材や音響機器等何もかもが一流のプロ集団なので、それぞれの磨かれた音の粒一つ一つが真っすぐ全身に満遍なく突き抜け、己の細胞までも磨かれるような爽快感。
そのサウンドの素晴らしさに唯々感動しました。
環境に優しく、かつ最良のサウンド、、、もっともっと普及してほしいくらいです!」
と、このように、FCEVから可搬型給電器を介して電源供給した楽器のサウンドのよさは、初めて聴くかたにもわかるくらい。
LUNA SEA 35周年ツアーは、11月15日の神奈川県民ホール大ホールまで続き、私は宇都宮と大宮のライブの給電サポートに行く予定です。LUNA SEAは来年の東京ドームへ向け、充電しながら、さらに最高のライブにするために深化していくでしょう。
2025年2月22日のGLAYとLUNA SEAの競演「The Millennium Eve 2025」、2月23日に東京ドームが真っ黒に染まる「LUNATIC TOKYO 2025-黒服限定GIG-」が今から楽しみです。みなさんもぜひ奇跡の2日間の目撃者になってみませんか。
写真:文/寺田昌弘
ダカールラリー参戦をはじめアフリカ、北米、南米、欧州、アジア、オーストラリアと5大陸、50カ国以上をクルマで走り、クルマのある生活を現場で観てきたコラムニスト。愛車は2台のランドクルーザーに初代ミライを加え、FCEVに乗りながらモビリティーの未来を模索している。自身が日々、モビリティーを体感しながら思ったことを綴るコラム。
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