奈古漁港に沈む美しい夕日や希少な無角和牛の郷へドライブ　山口県阿武町

阿武町の奈古漁港（なごぎょこう）は、夏まつりの開催場所でもあり町民に親しまれるスポット。鹿島が浮かぶ波の静かな漁港で、ワカメを干す風景でもおなじみだ。ここは、海に沈むきれいな夕日でも知られ、人気の夕景スポットのひとつでもある。11月上旬から中旬の日没は17時15分頃なので、夕景を楽しむなら日が沈み始める17時頃に訪れるのがおすすめ。

奈古漁港から車で約30分のところにあるのが無角（むかく）和牛の郷。無角和牛とはその名の通り角のない牛で、現在山口県でのみ飼育されている希少な牛。その誕生は大正時代までさかのぼる。脂肪分が少ない柔らかい肉質で、美容面からも注目されるヘルシーな和牛だ。常に放牧されているとは限らないが、タイミングがあえば車窓から牛を見ることができるかもしれない。

そんな希少でもあり、阿武町の特産品でもある無角和牛の肉を使った料理は、国道191号線沿いにある道の駅「阿武町」で味わうことができる。併設の「ダイニングカフェ846」では無角和牛を使用したハンバーグを提供。和牛独特の風味を備えた柔らかな肉は、牛肉好きにはたまらないおいしさ。ぜひとも立ち寄って堪能したい一品だ。

「奈古湾」「鹿島湾」「奈古鹿島湾」とも呼ばれる。男鹿島、女鹿島の大小2つの島が浮かぶ。男鹿島には鹿島明神などをまつる鹿島神社がある。

大正時代、欧米で一番おいしい牛肉を生産するといわれるアバディーンアンガス種と、在来の黒毛和牛を交配させて誕生したのが無角和牛。そのほとんどが一般社団法人無角和種振興公社の管理する無角和牛の郷で飼育されている。地域の農業に堆肥を供給し、その堆肥で育った牧草がまた無角和牛の飼料になるという、自然の循環を生かした仕組みが実現されている。

日本海に面し、奈古漁港に沈む夕日を望む道の駅で、魚介類や野菜などの直売所はもちろん、日本海温泉「鹿島の湯」や温水プールもあり、一日ゆっくり過ごすこともできる。道の駅の目印でもある高さ8ｍの幸せのモニュメントは、奈古漁港に浮かぶ男鹿島、女鹿島の仲睦まじい夫婦島にあやかり作られたもの。夕日を眺めながらカップルや家族が幸せに暮らせるよう願えば祈りは通じるかも！

■奈古漁港
住所：山口県阿武郡阿武町大字奈古
TEL：08388-2-3114（阿武町役場経済課）
アクセス：中国自動車道美祢東JCTから車で約70分
駐車場：なし

■無角和牛の郷
住所：山口県阿武郡阿武町福田下11380
TEL：08388-2-3114（社団法人無角和種振興公社/阿武町役場経済課内）
※見学したい場合は事前に問い合わせを。飼育場なので基本的には車窓からの見学となる。
アクセス：中国自動車道美祢東JCTから車で約80分
駐車場：なし

■道の駅「阿武町」
住所：山口県阿武郡阿武町大字奈古2249
TEL：08388-2-0355
営業時間：「直売所」10～18時/「ダイニングカフェ846」10～21時　※施設により異なる
定休日：「直売所」1月1日/「ダイニングカフェ846」水曜（祝日の場合は営業）、年末年始　※施設により異なる
アクセス：中国自動車道美祢東JCTから車で約50分
駐車場：あり
URL：http://www.abucreation.com/

※記事内のデータは2018年9月現在のものです。掲載後に料金、営業時間、定休日、メニュー等の内容が変更になることや、臨時休業等で利用できない場合があります。また、各種データを含めた掲載内容の正確性には万全を期しておりますが、おでかけの際には電話等で事前に確認・予約されることをお勧めいたします。