町民手づくりの観光スポット！万里の長城や森の中の五味温泉へドライブ　北海道下川町

下川町にある「万里長城」は、町民の手でひとつひとつ石を積み上げつくられた全長2kmの長城。20000kmある本家・万里の長城の1万分の1の大きさながら、昭和61年（1986）から石の積み上げを開始、すべて人々の手作業で仕上げた町のシンボル的存在だ。平成2年（1990）には中国領事館より「万里長城」の名称使用を承認され、目標通り下川町開拓100年の平成12年（2000）に完成した。使われた石は15万個以上に及び、町民の枠を越えて道外や遠く海外からも多くの人が築城に参加したという。積み上げた人の名前やメッセージが刻まれた石も多く、中には著名人のメッセージもあるので探してみよう。

万里長城から車で約10分の「五味温泉」は、明治時代に発見された温泉を有する森の中の宿泊施設。日帰り入浴や食事のみの利用も可能だ。泉質は日本では珍しい「含二酸化炭酸水素塩泉」で、温泉に含まれる炭酸ガスが毛細血管を拡張し、血液の循環を促す効果が期待できる。高血圧でも心臓に負担をかけることなく血圧を下げる作用があるとされ、「心臓の湯」との別名もある貴重な温泉だ。館内の「りんどう」は、手延べうどんの里・下川町ならではのうどんをはじめ、地元の食材を使った定食や丼などのメニューが豊富な食事処だ。

五味温泉から車で約20分、一の橋地区にある「駅カフェ イチノハシ」は、近隣住民も足繁く通う人気カフェ。定食やパスタなどのランチに加え、カフェタイムにはスイーツも提供。下川町はSDGs（持続可能な開発目標）のコンセプトである「地域エネルギー自給と低炭素化（環境）」などに取り組んでおり、「駅カフェ イチノハシ」もそれにならって食品ロスの撤廃に努めている。

希少な温泉が湧き、町を愛する人々の思いが感じられる下川町へ、ドライブに出かけよう。

桜ヶ丘公園内につくられた下川版・万里の長城。下川町役場の職員が旅行で訪れた中国で万里の長城を見学し、住民による手づくりの築城を思いついたのがきっかけという。当時町内に土地造成の際に掘り出された未使用の石が多くあったこともあり、それらの石を使って築城された。

明治38年（1905）に狩猟に出かけた五味勘三郎により発見され、「五味温泉」と命名。神経症や皮膚病、高血圧や動脈硬化などに効果が期待できる。飲用も可能で、慢性消化器病、糖尿病、痛風などに効くとされる。

下川町の中心部から約12km離れた一の橋地区にあるカフェ。運営は地域おこし協力隊による運営で、食を通じた地域コミュニティの活性化を目指している。令和元年（2019）10月よりスタッフとメニューを一新した。店名に「駅カフェ」とあるのは、以前一の橋駅があった場所に建てられたため。

■万里長城
住所：北海道上川郡下川町西町1026
TEL：01655-4-2072（下川環境サービス事業協同組合）、01655-4-2718（しもかわ観光協会）
アクセス：道央自動車道士別剣淵ICから車で約50分
駐車場：あり

■五味温泉
住所：北海道上川郡下川町班渓
TEL：01655-4-3311
入浴時間：10〜22時（受付は～21時） チェックイン14時、チェックアウト10時
入浴料金：大人400円（宿泊の場合は一人一泊150円の入湯税を課税）、5歳～小学生200円
りんどう営業時間：11～14時（ラストオーダー13時30分）、16～20時（ラストオーダー19時30分）
休館日：第3月曜（詳細は公式サイトを参照）
アクセス：道央自動車道士別剣淵ICから車で約50分
駐車場：あり
URL：http://gomionsen.jp/

■駅カフェ イチノハシ
住所：北海道上川郡下川町一の橋603−2
TEL：01655-6-7878
営業時間：11～15時（ランチは～13時30分）
定休日：土・日曜、祝日、第4月曜（第4日曜は営業）
アクセス：道央自動車道士別剣淵ICから車で約60分
駐車場：あり
備考：現在は新型コロナウイルス感染症拡大予防のため、店内飲食の提供を中止。予約制でお弁当の配達とテイクアウトのみ。

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※記事内のデータは2020年4月現在のものです。掲載後に料金、営業時間、定休日、メニュー等の内容が変更になることや、臨時休業等で利用できない場合があります。また、各種データを含めた掲載内容の正確性には万全を期しておりますが、おでかけの際には電話等で事前に確認・予約されることをお勧めいたします。

[ガズー編集部]