【東京モータショー2019】キッザニアブースご紹介
東京モータショー2019、自動車メーカ関連企業とキッザニア(KCJ GROUP)が連携して小学生向けに職業体験プログラムを準備している。今でも幼稚園児の時はブーブー(クルマ)を好きであるはずだが、小学校を卒業する時、将来なりたい職業を聞くとYoutuber、ゲームクリエイターなど驚くべき職業につきたい子供達はいるが、車業界で働きたい子供はいなかった。今回のキッザニアの職業体験を通じて、多くのの子供達が車業界に興味をもってもらえたらと思う。
ということで、自動車メーカなどのアウトオブキッザニアin東京モータショー2019を全て体験してきましたのでご紹介します。
1.トヨタ自動車
2.日産自動車
3.ホンダ自動車
4.マツダ
5.SUBARU
6.三菱自動車工業
7.ダイハツ工業
8.日野自動車
9.ジェイテクト
1.トヨタ自動車 (所要時間30分)
- 月面とプログラム素材
月面探査車(ミニカー)に道路ルートを教え、スタートからゴールまで進めるプログラムをするエンジニアのお仕事を体験できます。
手順1:
トヨタの作業着を着用します。作業机に向かうといっぽすすむ、みぎをむく、ひだりをむく、おわりなど、色とりどりのパズルが準備されています。これを、月面探査車を動かしたい順番に並べます。これがプログラミングです。
手順2:
月面探査車をパズルの上を走行させ、先ほど作成したプログラムを覚えさせます
手順3:
いよいよテスト走行です。課題のルートに月面探査車をのせて走行させます。プログラミングが正しければ、正しいルート上を走行します。お子様はドキドキの瞬間です。
最先端のAIや自動運転の制御とかも、このようなプログラミングがベースになっています。算数が苦手でもコツコツ考えれば簡単にプログラムはできます。お子様の新たな才能を発見するには、うってつけのコンテンツです。低学年には難しいかもしれませんが、中高学年には最適のブースだと思います。
トヨタは、アフターサービスのお勉強ブースもありましたが取材できませんでした。すいません・・
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- 月面探査車
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- トヨタ作業着
2.日産自動車 (所要時間30分)
- 仕事場
未来のコンセプトカーをデザイン、モデリング、3Dスキャンをします。最後に自分で作ったコンセプトカーモデルをバーチャルな街で走らせてみます。
手順1:
まずは、デザイナーらしいブレザーを着用しましょう。日産のバッジもついています。自分がつくりたいコンセプトを考え明確にします。これが一番楽しい瞬間かもしれません。誰とどこに行きたいのか?クルマの名前は?大人には想像できない、子供らしい魅力なコンセプトがうまれそうです。ご両親はアドバイスしないでくださいね。羽つきの三輪車でもよいのかな?
手順2:
今書いたコンセプトを絵にして色もつけます。難しいことを考える必要はありません。優しい日産の先輩が手取り足取り教えてくれますから。
手順3:
クルマをカラフルな粘土でつくります。粘土を混ぜることもOK。編集部は青と白を混ぜて水色をつくりました。クルマの大きさは5cmぐらい。想像以上に簡単です。
手順4:
お友達の前でプレゼンです。自分の考えたコンセプト、粘土で制作したクルマをお友達の前で発表します。コンセプトデザイナーにとって、自分の想いを仲間に理解してもらうことは、とても大事なお仕事です!
手順5:
日産の先輩が、粘土のモデルを3Dスキャンしてくれます。すると、大画面に自分でつくったクルマが画面の街を走りだします。これでお仕事はおしまいです。
クルマは何だかんだ言って、デザインがとても大事ですよね。おじさん達が子供の時、電車、クルマの絵を沢山描きました。今の子供たちはクルマの絵を書いているのかな?うちは、親の職業の影響か時々書いていましたよ。1年生~6年生皆さん男女関係なく楽しめる、大人でも楽しめる、夢のあるブースでした。
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- コンセプトを定める
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- 3Dスキャナー
3.ホンダ自動車 (所要時間30分)
- 元F3ドライバーの湯澤さん
レーシングドライバーの魅力やつらさ、必要な能力を学びながら、レーシングシミュレータでドライビングテクニックを学びます。
手順1:
レーシングスーツをまずは着用します。その後、レーサのお仕事にについて元F3レーシングドライバーの湯澤翔平さんが紹介してくれます。これだけでも貴重な体験です。また、サーキット走行は、F1ドライバーなら1分40秒のところ5分で完走することが目標タイムになります。
手順2:
バーチャルマシンに乗り込み、サーキット走行。ここではスピードをだしすぎない、コーナではしっかりブレーキを踏んで減速する。これさえ守れば、制限タイムはクリアできると思います。とは言うものの、男の子は、アクセルをベタ踏みしてコーナにつっこむと思いますが・・・これでお仕事はおしまいです。
おまけ、リアルフォーミュラカーへの乗り込み体験もできます。
ホンダ社員のお仕事ではありませんが、プロのレースドライバーさんにドラテクを教えてもらえる貴重な体験ができます。あまり知られていませんが、レーサさんは、強靭な体、精神力、洞察力、適応力、人間力などをもっていないと務まらない大変なお仕事なんですよ。学年問わず、男の子は素直に楽しめるブースです。
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- 今回のお仕事
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- シミュレーター
4.マツダ (所要時間30分)
- まるで本当の工場
自動車作りには様々な職人さん必要です。綺麗なデザインを作るためには、金型づくりが大事です。今回は、金型職人さんの見習いとして、金型磨きのトレーニングをします。
手順1:
マツダのヘルメットと作業着を着用します。そしてネームプレートに名前を書きます。皆さんは職人の見習いですので、先輩の言うことをよく聞いて行動しなければいけません。
手順2:
金型にちょっとした凸凹があれば、全てのお客様のクルマにも凸凹ができます。そのため、職人が手作業で金属を磨きます。今回のお仕事は、本物の金型ではないのですが同じような金属をピカピカに磨く訓練です。プレートの磨き方は先輩から教えてもらいます。歯ブラシみたいな棒に、紙やすりがついていますので、最初は粗いやすり、途中から細かいやすりに変えて、10分間磨き続けてください。長そうですがあっという間です。
手順3:
先輩のプレートと同じくらい鏡のようになったらお仕事終了です。
マツダのブースはリアルそのものです。職人さんはマツダで本当に金型を磨いているマツダの社員さんです。
職人さんは怖そうなイメージですが、とっても優しいです。男の子におすすめです。負けん気の強い子であれば、誰よりも早く、そしてピカピカに磨いくれるでしょう。
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- 研磨のお仕事
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- マツダ作業着
5.SUBARU
- ニュル24を戦ったWRX STI NBRチャレンジ2019のホイール取り付け
クルマを安心・安全に走らせるために必要な点検、整備、修理について学び、工具を使ってクルマにタイヤ/ホイールを取り付ける、クルマをメンテナンスするお仕事です。
手順1:
まずは、つなぎ、帽子、安全眼鏡を着用します。お仕事はホイールナットの取付けと空気圧測定です。先輩社員が見本を見せてくれますので全く心配ご無用。
手順2:
ホイールナットを手で仮組みして、インパクト(電動レンチ)で本締めします。その後に、空気圧を計測します。グッと押し付けないと空気が漏れてしまいますのでコツが必要かな。
手順3:
先輩社員が最終点検を行い、修了書をいただきお仕事完了になります。
SUBARUのブースは貴重なクルマが置いてあります。なんとクルマはニュル24時間で走ったクルマです。そのクルマにナット取り付け。ただし、ものすごいクルマだよと説明ないので、レア感は子供達には伝わらないでしょう。でも、それがSUBARUなんだよなーと改めて思います。クルマ好きの男の子に体験して欲しいです。すごいクルマであることは親が説明してあげてください。
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- 作業方法を教えてもらう
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- 作業の完成検査結果を聞く
6.三菱自動車工業 (所要時間 30分)
- デザインのお仕事場
新しいクルマのデザインを考えるお仕事です。専門のデザインツールを使って、クルマのスケッチを考えます。
手順1:
まずは、デザイナー専用のぽんちょみたいな上着を着ます。自分が描きたいクルマのコンセプトを6パターンの中から選びます。
手順2:
先輩社員が見本となるクルマのデザインを渡してくれますので、それを専用のツールを利用してトレースします。その後、粉絵具と綿、カラーペンを利用してクルマに色付けします。これでお仕事完了です。
クルマのデザイン、特に色も大事です。このお仕事は難しくないので、小学生低学年でも十分に楽しめます。しかも、デザインしたスケッチをお持ち帰りできるので思い出づくりにも最適なブースです。
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- デザインスケッチ
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- 粉絵の具
7.ダイハツ工業
- コペンファクトリー
クルマは3万点以上の部品で構成されています。工場ではその部品の一部を組立工程で取付けます。実際に部品をボディーを組み付け、コペンを完成させます。
手順1:
まずは、作業着、帽子を着用します。そしてコペンファクトリーに入場です。コペンは一般的なラインとは異なり、きれいで、手組みを沢山しているそうです。そのイメージどうりです。
手順2:
お仕事は、フェンダー、ヘッドランプ、バンパー―の組付け作業です。フェンダーは金属でバリもあって危ないんじゃねーと思った人もいるでしょう。コペンのフェンダーは樹脂製なんです。先輩の教えてもらいながら、専用ねじをしめるだけです。
手順3:
最後に完成検査シートにチェックをして、先輩にOKをいただけたらお仕事は終了です。
プラモデル感覚で本物のクルマを組み立てれることが凄いです。男の子、女の子、学年問わず楽しめるのではないでしょうか。
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- ヘッドランプ取付け
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- バンパー取付け
8.日野自動車 (所要時間30分)
- 日野自動車の販売店さん
日野自動車の大型トラックは完全受注生産のため、営業スタッフは商用車についてよく知っていなければいけません。営業スタッフとして、お客様一人ひとりの利用方法をよく聞き模型などを使いながらプロデュースします。
手順1:
まずは、作業着、帽子を着用し、トラックについて先輩に教えて頂きましょう。トラックは大分類するとシャシ、キャブ、ボディの3要素で構成されいること、お客様の用途、要望によって組み合わせを考えて、お客様に提案することを勉強します。
手順2:
本日のお客様は、トントン宅配便。このお仕事は、お客様からお預かりした荷物を遠くの地に、約束の時間にお届けすることです。注文書でお客様のリクエストを整理します。
手順3:
模型を使いながら提案するトラックを検討し、注文書に最適なトラックを記入しましょう。
大型トラックのお値段は乗用車と比較できないほど高額です。しかも、お仕事に使うクルマなので、お客様一人ひとりが一番働きやすいクルマを必要としています。多種多様の要望をきちんと把握することの重要性にきづかされるコンテンツです。このブースはどちらかというと、相手のことをしっかり読み取ることに長けた女の子におすすめです。
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- シャシー模型
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- 日野自動車ブース
9.ジェイテクト (所要時間30分)
- お仕事の部品トルセン
クルマは3万点以上もの部品からできています。目で見える部品はほんのわずかです。クルマの安心・安全を守る様々な部品について学び、クルマに欠かせない差動制御装置(トルセン)を組み立てます。
手順1:
まずは、作業着、帽子を着用します。その後はトルセンについて先輩に教えて頂きましょう。難しいので理解するのは難しいかな・・・。簡単に説明すると、走行状況に応じてメカニカル的にトルクを分配して安定した走行を可能にするもので、複数のギアを組みあわせて構成されているものです・・・
手順2:
分解するので、スケルトンモデルのトルセンをよく見てください。分解した各パーツはパーツ名が書かれたプレートの上にきちんとセットします。あとから組み上げるために大事な工程です。
手順3:
先輩社員に従ってトルセンを組み立てます。実際はプレートに書かれた手順に従えばできます。青と白のギアを間違えないようにすることがポイントです。完成したら、先輩社員がチェックしてOKであればお仕事完了です。
クルマが何故動くのか?何故曲がるのか?何故左右のタイヤがスリップしないでまわるのかなど・・・クルマに少し興味がある、ラジコンなどをやっているお子様がいたら是非チャレンジください。そこまで深く考えなくても、レゴ好きなどものをつくることが大好きな男の子、女の子の低学年も十分に楽しめると思います。
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- スケルトントルセン
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- トルセン組立て中
東京モータショーのキッザニアブースでは、お客様の笑顔のために最高の品質なものをお届けするという、ものづくりの大切さを学ぶことができます。
作業着もただ着るだけでなくて、気持ちを引き締める効果もあることをお子様に知っていただけるかな。そんな子供たちにものづくりを理解してもらう、そして未来に向けて人づくりが重要なことを鑑みると、企画的には2019東京モータショーの中で間違いなくNo1のコンテンツである。
一方、体験できる人数に限界があるなど課題はある、そう考えると今回限りで終わってしまうとなるとあまりにももったいないと感じた。
執筆:J岡本
[ガズー編集部]
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