【連載全11話】第10話 プジョー405/アルファ・ロメオ164・・・やっぱり似てる? デザイナーが同じクルマ特集

「よく似たヒトは世界に3人いる」などといいますが、クルマにも驚きの“そっくりさん”が存在します。デザイナーが同じと聞けば、それも納得。そんな名車を週替わりで紹介します。

プジョー405/アルファ・ロメオ164

305の上級移行版として1987年5月に市販開始されたミドル級の4ドアサルーンが405。伝統にしたがいピニンファリーナの手になるボディーは、当時としては寝かされたフロントガラスやスラントした薄いノーズなどでシャープな印象を与えた。だが、全長に対して長めのホイールベースによって室内空間は広く、トランク容量も470リッターと十分。総合性能の高さが評価され、1988年の欧州カー・オブ・ザ・イヤーを獲得した。

前輪を駆動するパワーユニットは1.4リッター/1.6リッター/1.9リッターの直4 SOHC。加えてエアロパーツなどで内外装をスポーティーに装い、1.9リッター直4 DOHC 16バルブユニットを積んだスポーツサルーンのMI16が当初から用意された。翌1988年以降、ブレーク(ワゴン)や1.9リッターディーゼル、1.8リッターディーゼルターボなどを加え、さらに1989年にはフルタイム4WD仕様も追加。1992年には2リッター直4 DOHC 16バルブターボユニットと4WDを組み合わせたホットモデルのT16を加えるなどして、1996年までに280万台以上がつくられた。

405の登場から約4カ月後のフランクフルトショーで、405のボディーをひとまわり拡大し、そのノーズにアルファ伝統の盾を付けたようなモデルがデビューした。フィアット傘下となった新生アルファ・ロメオの新たなフラッグシップサルーンとなる164である。フィアット、ランチア、アルファとサーブの4社で基本となるアッパーミドル級プラットフォームを共有する“ティーポ4プロジェクト”から生まれたモデルで、アルファスッドから33系までを除くアルファ・ロメオとしては、初めて駆動方式をFRからFFに転換した。

前述したとおりプジョー405によく似た姿からわかるように、デザインは同じくピニンファリーナ。パワーユニットは当初2リッター直4 DOHCのツインスパークをはじめ2リッター直4 DOHCターボ、3リッターV6 SOHC、2.5リッター直4ディーゼルターボなどだったが、1991年にはDOHC 24バルブ化した3リッターV6を積んだグレードであるスーパーを追加。さらに1993年にはその3リッターDOHCユニットとフルタイム4WDシステムを搭載したスポーツサルーンのQ4もラインナップされ1998年までつくられた。約27万台という生産台数は、車格が異なるとはいえプジョー405の10分の1未満だが、アルファの大型サルーンとしては今日までで最多である。

[GAZOO編集部]

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