【連載全10話】第8話 ダイハツ・オプティ・・・軽規格のスペシャルティーカー特集

小さいからと侮るなかれ。日本独自の軽乗用車の規格からは、個性豊かなスペシャルティーカーが多数生まれました。そのなかから特に注目したい10車種をピックアップし、週替わりで紹介します。

ダイハツ・オプティ

1992年にリーザの後継として誕生した初代オプティは、ダイハツ軽の基本モデルであるミラをベースに丸みを帯びたボディーを採用したハッチバックだった。先行していたスズキのセルボ モードと同様の「ちょっぴりオシャレで上質な軽」だったわけだが、それに対して1998年の軽規格改定を受けて世代交代した2代目オプティは、ダイハツのみならず軽市場全体としても久々となる本格的なスペシャルティーカーだった。

ボディーは例外を除き軽の常識となっていたハッチバックではなく、短いながらも独立したトランクが突き出た3ボックス。しかも4枚のドアはサッシュレスで、軽初(にして最後)となる4ドアピラードハードトップだった。シリーズは標準タイプとスポーティーな顔つきを持つ“ビークス”の2本立てで、直4 DOHCターボを頂点に直3 DOHCターボ、その自然吸気版、直3 SOHCの計4種がそろうエンジンをはじめとするメカニカルコンポーネンツは、ミラやムーブと共用していた。

2000年には、先代にも存在した外装にはメッキグリルやフロントバンパー、内装には木目調パネルやウッドリムのステアリングホイールなどを備えたレトロ調のオプティ クラシックを追加設定。その後もマイナーチェンジや車種の追加・整理などが実施されたが、トールワゴン全盛となった市場において存在感は薄れていき、2002年に生産終了した。

[ガズー編集部]

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