【連載全10話】第9話 ダイハツ・ミラ ジーノ・・・軽規格のスペシャルティーカー特集

小さいからと侮るなかれ。日本独自の軽乗用車の規格からは、個性豊かなスペシャルティーカーが多数生まれました。そのなかから特に注目したい10車種をピックアップし、週替わりで紹介します。

ダイハツ・ミラ ジーノ

4代目ミラをレトロ調に仕立てたミラ クラシックの後継として、1999年に登場したのが初代ミラ ジーノ。「ジーノ(GINO)」とは「容姿端麗な」を意味するイタリア語「giunonico」からの造語で、5代目ミラの顔つきなどをクラシックに仕立てていた。

2004年に世代交代した2代目の開発テーマは「新上質感をプラスしたクラシックとモダンの融合」で、6代目ミラをベースとするものの、まったく新しい独自のエクステリアが与えられた。

5ドアのハッチバックボディーは、シャープになったミラに対し、先代と同様に丸みを帯びてAピラーが起きたクラシックなフォルム。ヘッドライトは先代の円形から楕円(だえん)形になった。新たにメッシュのフロントグリルやエアロパーツ、15インチのミニライト製アルミホイールなどを備えた、スポーティー風味のグレードであるMINILITEを設定するなど、単なるレトロ調からの脱皮も開発テーマに沿ったものである。パワートレインは自然吸気の直3 DOHCエンジンと4段ATの組み合わせのみとなり、駆動方式はFFと4WDが用意された。

2005年には本革&スエード調ファブリックシート、木目調インパネ、MOMO製のウッドステアリングホイールなどを採用し、よりクラシックで上質なイメージを演出したトップグレードのプレミアムXを追加。その後は特別仕様車の追加などを経て、2009年に販売終了した。

[ガズー編集部]

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