スバル・アルシオーネSVX (1991年~) 名車?迷車?特集 -ちょっと懐かしい迷車たち2話

第2話 スバル・アルシオーネSVX (1991年~)

名車?迷車?特集 -ちょっと懐かしい迷車たち-  一覧

「国際水準の本格グランドツアラー」を目指したスバルのフラッグシップで、1991年にデビュー。スバル初のスペシャルティーカーとして登場した先代が、個性的ではあるが質感に乏しいボディーをまとっていた反省から、スタイリングはジウジアーロに委ねられた。

生産:1991 ~1996年

先に紹介したトヨタ・セラと同じく、「市販ショーカー」ともいうべきガラスを多用したラウンドキャノピーが特徴的な3ナンバーサイズのボディーは、モダンかつエレガントで、欧米のスペシャルティーカーと並んでも見劣りしない存在感を備えていた。

中身は新たに開発された3.3リッターのフラット6をはじめ、不等&可変トルク配分電子制御4WD、4WSなど当時の先端技術を満載。“500 miles a day”というキャッチコピーにふさわしい全天候型グランドツアラーに仕立てられていた。

しかし、発売時期がバブル崩壊と重なったこと、また当時はスバルのブランドイメージがお世辞にも高いとは言えなかったこともあって、およそ5年間の国内販売台数は6000台に満たなかった。