マツダ・オートザムAZ-1 (1992年~) 名車?迷車?特集 -ちょっと懐かしい迷車たち3話

第3話 マツダ・オートザムAZ-1 (1992年~)

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1990年代初頭に登場した3台の本格派軽スポーツ。ガルウイングドアを備えたオートザムAZ-1、ミドシップオープンのホンダ・ビート、正統派FRオープンのスズキ・カプチーノ。それぞれが強い個性を放ち、デビューから20年を経た今なお熱狂的なファンに支えられている3車は、いつしかそれらの頭文字から「平成ABCトリオ」と呼ばれるようになった。

生産:1992 ~1994年

トリオの中で、もっともレーシングカーに近い成り立ちを持っていたのがAZ-1である。大断面サイドシルをもつスケルトンのモノコックフレームをプラスチック製のボディーパネルで覆った車体に、スズキ・アルトワークスから流用した直3 DOHC 660ccターボエンジンをミドシップ。サスペンションもアルトワークスのフロント用を前後に用いていた。

発売は92年10月で、翌93年1月にはOEM供給したスズキ・キャラも登場した。しかし、あまりにマニアックで実用性に乏しいことから販売は低迷、一説によると発売からわずか8カ月後の93年6月には早くも生産が打ち切られたという。生産台数はキャラを含めても5000台弱で、それゆえに今も中古価格は高値安定である。

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