三菱・スタリオン (1982年~) 名車?迷車?特集 -ちょっと懐かしい迷車たち12話
- 生産:1982 ~1988年
第12話 三菱・スタリオン (1982年~)
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1982年にデビューした三菱のスペシャルティークーペがスタリオン。その車名はstar(星)とarion(ヘラクレスも乗ったというギリシャ神話の名馬)を組み合わせた造語で、「ヘラクレスの愛馬、アリオンが今、星になって帰ってきた」という、かなりこじつけのきついフレーズが初期のテレビCMで囁(ささや)かれていた。
ベースとなったのは同社のミドル級サルーンであるギャランΣ(シグマ)だが、リトラクタブルライトを採用したスラントノーズなどでプロポーションはリアルスポーツカー風。それでいながら角が張り、どこか武骨な印象を与えるスタイリングは、“ガンダムチック”などと呼ばれ、これ以降の三菱車にしばらく共通するテイストとなった。後にブリスターフェンダーで武装し、よりメカロボット臭が強くなったモデルも追加されるが、総じて80年代の時点で描かれた近未来映画の劇用車にピッタリの雰囲気だったと言える。
意外なところでは、サーキットでの活躍。三菱のモータースポーツといえばラリーのイメージが強いが、ラリーではグループB車両まで開発したものの奮わなかった。いっぽうレースでは、グループA時代の全日本ツーリングカー選手権に参戦、86年にはメイクスランキング2位を獲得している。
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