ホンダ・シティ カブリオレ…みんなで乗れる国産オープンカー

今回は、日本生まれのオープンカーの中から、4人で楽しめるモデルをピックアップ。1980~90年代に生まれたなつかしいクルマを中心に、週替わりで紹介します。

ホンダ・シティ カブリオレ

ダットサン・フェアレディ2000(型式名SR311)が1970年に生産終了して以来、久しぶりに復活した国産オープンカーとして話題を呼んだモデルが、1984年に登場したシティ カブリオレである。

ユニークなトールボーイスタイルだった初代シティの、ブリスターフェンダーを備えた高性能版であるターボIIのボディーをベースに、ロールバーを備えたカブリオレへのアレンジはピニンファリーナが担当。一段とキュートさを増したスタイリングに加え、当時の日本では珍しかったピンクやペパーミントグリーンなどを含め12色もそろったボディーカラー、グレンチェック柄のシートや内張りなど、いでたちはファッショナブルだった。

エンジンは1.2リッター直4 SOHCで、変速機は5段MTまたは3段AT。オープン化に際してのボディー補強などにより増加した車重に対して、標準モデルと同じ自然吸気エンジンでは、やや力不足と評された。しかし138万円という比較的リーズナブルな価格でオープンエアドライビングが楽しめるとあって、高い人気を獲得。1980年代の国産オープンカーブームの火付け役となった。

[ガズー編集部]