【連載全13話】第13話 マツダCX-60・・・日本生まれの直6エンジン搭載車


昔に比べて少なくなった6気筒エンジン搭載車。そのなかから“ストレートシックス”と呼ばれる直列6気筒エンジンを積んだモデルを週替わりで紹介します。

マツダCX-60

マツダの次世代を担うラージ商品群の第1弾として、2022年にデビューしたミドルクラスのクロスオーバーSUV。新たに開発された、エンジン縦置きのFRプラットフォームに構築されるボディーは、マツダのデザインテーマである「魂動(こどう)-SOUL of MOTION」をさらに進化させたものである。

パワーユニットは全4種類。純エンジン車は2.5リッター直4ガソリンと3.3リッター直6ディーゼル、ハイブリッドが前者と電動モーターを組み合わせたプラグインハイブリッドの「e-SKYACTIV PHEV」、そして後者と48Vマイルドハイブリッドを組み合わせた「e-SKYACTIV-D 3.3」である。変速機は全車8段ATで、駆動方式は4WDのほか、純エンジン車に2WD(FR)も用意される。

このうち注目を集めたのは、3.3リッター直6ディーゼル。回転バランスがよくスムーズだが、全長が長くなるためクラッシャブルゾーンの確保が困難なことなどから、20年ほど前に一部外国メーカーを除いてはいったん消滅した乗用車用直6エンジン。だが技術の進化によって全長が短縮できるようになり、またターボなどの補機類や電動化デバイスが配置しやすいことから近年になって復活した。国産では現在唯一の乗用車用直6ユニットとなるCX-60用は3.3リッター直6 DOHC 24バルブのディーゼルターボで、最高出力231PS、最大トルク500N・mというパワーとクリーンな排気、そしてWLTCモードでリッターあたり最高21.9kmという低燃費を実現した。なお輸出仕様には、最高出力280PSを誇る3.3リッター直6ガソリンターボユニットも用意されている。

[GAZOO編集部]

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