日産・テラノ…日本が生んだ代表的SUV

今回は、クルマ好きの記憶に残る日本のSUVを特集。1980~90年代の人気車種を中心に、都会の道やオフロードを力強く駆け抜けた懐かしのモデルを紹介します。

日産・テラノ

1986年に登場したクロスカントリー4WD。WD21の型式名が示すようにベースはダットサン・トラック(D21)で、頑丈なセパレートフレームと、高低2段の副変速機を持つパートタイム4WD機構を備えた本格派のオフローダーだった。

タフなシャシーに載る3ドアボディーのスタイリングは、カリフォルニアにある北米日産のデザインスタジオ「NDI」(日産デザインインターナショナル)の手になるもの。同時期のNDIの作品であるエクサ キャノピーにも通じる個性的なグラフィックスを特徴とし、フラッシュサーフェス化されたウィンドウまわりなどを含むスタイリッシュなルックスで、都会派ユーザーにもアピールした。

パワートレインは、当初2.7リッター直4ディーゼルと5段MTの組み合わせに限られたが、1987年には4段ATの設定もある3リッターV6ガソリンエンジンを追加。さらにディーゼルターボや実用性の高い5ドアモデルなどを加えるなどして、人気を保ち続けた。ダカールラリーをはじめとするラリーレイドの市販車クラスでも活躍した。

[ガズー編集部]