三菱・パジェロ…日本が生んだ代表的SUV

今回は、クルマ好きの記憶に残る日本のSUVを特集。1980~90年代の人気車種を中心に、都会の道やオフロードを力強く駆け抜けた懐かしのモデルを紹介します。

三菱・パジェロ

三菱・パジェロの2代目は、1982年に誕生。折からのアウトドアブームやスキーブームなどと相まって生じたRVブームのけん引役として、9年のモデルサイクルを保った初代パジェロの後をうけ、1991年に登場した。クロカン4WDの代名詞的存在としてブランドを確立した人気車種ということで、キープコンセプトのモデルチェンジだった。

初代と同様のセパレートフレームに載るボディーは、やはり初代と同様に大別してショート(3ドア)とロング(5ドア)があり、いずれも初代に比べやや長く、幅広く、低くなった。パワーユニットは、3リッターV6ガソリンエンジンまたは2.5リッターの直4ディーゼルターボで、4WDシステムはフルタイム式とパートタイム式の長所を併せ持つというスーパーセレクト4WDに進化した。

1993年にガソリンエンジンを3.5リッター、ディーゼルターボを2.8リッターに拡大したのをはじめ、多くの改良と変更、車種追加がなされたが、1997年には、ダカールラリーのホモロゲーション取得用のパジェロ エボリューションが登場。これはブリスターフェンダーにより迫力を増したボディーに、専用の四輪独立懸架や、可変バルブ機構を備えたエンジンなどを搭載した特別なモデルで、台数限定で販売された。

[ガズー編集部]