【連載全13話】第11話 フォルクスワーゲン・フェートン・・・12気筒エンジン搭載の名車特集

電動化の波が押し寄せるなか、その存在が危ぶまれる大排気量の多気筒モデル。今月は、その象徴ともいえる世界の12気筒エンジン搭載車をピックアップ。週替わりで紹介します。

フォルクスワーゲン・フェートン

フォルクスワーゲンが大衆車を意味する車名(社名)であるのとは裏腹に、当時推進していた高級ブランド化路線のシンボルとなるフラッグシップとして2002年に登場した大型サルーン。ボディーは全長5mを超えており、この連載の前回で紹介したフォルクスワーゲン グループの上級ブランドであるアウディのA8や、メルセデス・ベンツSクラス、BMW 7シリーズの牙城に斬り込んだ。

A8のオールアルミボディーに対して一般的なスチール製モノコックボディーに積まれるパワーユニットは3.2リッターV6、5リッターV10ディーゼルターボ、そしてアウディA8 6.0クワトロ用と同じ6リッターW12 DOHC 48バルブ。チューンも同じ最高出力420PS、最大トルク56.1kgf・mを発生し、5段ATと4MOTIONと呼ばれる4WDシステムを介して2.3t以上ある車体を最高速度250km/h(リミッター作動)にまで引っ張り、0-100km/hを6.1秒で加速した。

2003年にはロングホイールベース仕様を追加、その後も改良やフェイスリフトを重ねたが、プレミアムブランドとして確立されているライバルたちを相手に市場では苦戦が続き、2016年に生産終了。W12搭載車を含めた総生産台数は8万4000台強だった。次世代モデルも開発されていたが、フォルクスワーゲンが電動化に舵を切ったため世に出ることはなく、フェートンは一代限りで消滅した。

[GAZOO編集部]

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