第1話 トヨタ・スープラ・・・後ろ姿が印象的なウイング付きのクルマ特集
クルマの空力性能を高めるとともに、そのスタイリングの決め手にもなるのがリアウイング。今回は“立派な羽根”を持つことで知られる名車を週替わりで紹介します。
トヨタ・スープラ
スープラが17年ぶりに復活したことによって、再び情報に接する機会が増えている、型式名A80こと先代スープラ。北米ではスープラを名乗った初代セリカXXから数えて4代目、日本国内では2代目として1993年にデビューした。
“THE SPORTS OF TOYOTA”をキャッチフレーズに掲げて、正面からスポーツカーの魅力を訴えたA80系。3代目ソアラと基本的に共通のプラットフォームに、Cd値0.30という空力特性に優れたテールゲート付きの2+2クーペボディーを架装。上級グレードのGZとRZ(写真)には、シーケンシャルツインターボを装着し、最高出力280PS、最大トルク44.0kgf・mを発生する3リッター直6 DOHC 24バルブの2JZ-GTE型エンジンを搭載した。本革シートなど豪華装備のGZに対し、硬派なRZにはドイツのゲトラグ社と共同開発した日本車初の6段MTも用意していた。
RZの6段MT仕様は、自動車専門誌のテストで0-400mが13.7秒、0-100km/h加速5.6秒を記録。国産最速のタイトルを狙う有資格車だった。そのハイパフォーマンスの一端を支えていたのが、ダウンフォースの獲得を最優先に開発されたというオプションの大型リアスポイラー。それまでの日本車には見られなかった大胆な造形で、後ろ姿にすごみを加えていた。
[ガズー編集部]
後ろ姿が印象的なウイング付きのクルマ特集
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