第9話 マツダRX-7(FD3S)…後ろ姿が印象的なウイング付きのクルマ特集
クルマの空力性能を高めるとともに、そのスタイリングの決め手にもなるのがリアウイング。今回は“立派な羽根”を持つことで知られる名車を週替わりで紹介します。
マツダRX-7
マツダ787Bが日本車初にして、ロータリーエンジン搭載車としては最初のルマン24時間優勝を成し遂げた1991年にデビューした、型式名FD3Sこと3代目RX-7。当初は取り扱い販売店であるアンフィニを車名に冠していたが、1996年に販売店網の再編によりマツダブランドに変更された。
先代よりもスポーツカーとしての純度を高め、ボディーはワイド&ロー化して3ナンバーサイズに。50:50の前後重量配分を堅持しつつ、エンジン搭載位置および着座位置を低めて低重心化を進め、運動性能をいっそう高めた。リアスポイラーは、一部のグレードを除き、標準で装備された。
フロントミドシップされるパワーユニットはシーケンシャルツインターボを備えた654cc×2の13B-REW型で、最高出力255PSを発生。自動車専門誌のテストで0-100km/h加速5.5秒、0-400mは13.8秒を記録した。
1996年に265PS、1999年に280PSまでパワーアップされたエンジンをはじめ、さまざまな改良や変更が重ねられていったが、リアスポイラーも1995年に形状が変わり、大型化されている。写真のモデルは2002年3月、同年8月に生産終了することを告知すると同時に発表された限定1500台のスピリットRシリーズ。BBS製17インチアルミホイールなどが標準装備され、最もスパルタンなタイプAにはビルシュタイン製ダンパーやレカロ製フルバケットシートなどもおごられていた。
[ガズー編集部]
後ろ姿が印象的なウイング付きのクルマ特集
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