2022スーパー耐久富士24時間　公式予選結果と気になる新型ZとGR86

2022年6月3日～5日に、ENOUSスーパー耐久シリーズ2022年第2戦 NAPAC 富士SUPER TEC 24時間レースが富士スピードウェイで行われている。3日（金）午前中は、雲一つない晴天に恵まれ富士山も夏山のような雰囲気を醸し出すのんびりした雰囲気のあるサーキットでは、参戦車両の撮影会がホームストレート上で行われた。午後からの予選は順調にスタートしたものの、Bドライバーの走行中に30分ぐらい大雨となった。予選時間は1時間のびたものの予選そのものに影響することはなかった。昨年（2021年）は大雨により公式予選が中止になっている。

2022年の予選総合トップは、ST-X888号車のGrid Motorsport AMG GT3であった。

注目の230号車NISMOの新型Zは、A、Bドライバー（平⼿晃平選手/松⽥次⽣選手）ともにST-Z（GT4マシン）とタイムを競うレベルで1分49秒台の走行となった。昨日クラッシュした244号車Max Racingの新型Zは、一晩で見た目はもとに戻っているように感じた。タイムも230号車に及ばないものの、Aドライバーの田中哲也選手は1分50秒台で快走した。しかし、コース上で停止し、Bドライバーは走行できず予選タイムを残すことはできなかった。本選は耐久という点では不安が残るが、トップスピードはやはり速かった。

ST-4クラスで初参戦となるGR86。今回は、TOM'S SPIRITとWedｓ SportsGR86が出走している。TOM'S SPIRITのGR86は、初出走でありながらクラス１位と健闘した。Wedｓ SportsGR86は、シェイドレーシングの旧型86より後方になってしまった。車の製作時間が少なかったので仕方ないのかもしれない。

今回より顔つきが変わり、車名にGRが追加された、水素カローラ28号車 ORC ROOKIE GR Corolla H2 conceptは、昨年度より５秒近く早くなっていた。今年は、給水素時間が７分から２分ぐらいに短縮、かつ燃費も良くなっているため、本選では昨年より周回数が大きく増えることだろう。