2022スーパー耐久富士24時間(結果)　総合優勝は62号車HELM MOTORSPORTS GTR GT3、水素GRカローラは478周で完走

2022スーパー耐久富士24時間は2022年6月4日（土）15時にスタートし、5日（日）15時に終了した。
総合優勝は、ST-X62号車のHELM MOTORSPORTS GTR GT3、2位は888号車のGrid Motorsport AMG GT3、3位は81号車のDAISHIN GT3 GT-Rであった。

ST-Xの争いは、序盤ST-Xの888号車Grid Motorsport AMG GT3がトップを走行していたが、土曜日に違反し（3時間以上連続して同じドライバーが走行）、3分間のピットストップペナルティを受け、81号車DAISHIN GT3 GT-Rがトップにたった。このまま日曜にになったが、DAISHIN GT3 GT-Rはエンジン始動ができなくなり、トップを62号車のHELM MOTORSPORTS GTR GTにゆずった。そのまま、チェッカーフラッグとなった。

初参戦の新型Zは、ガソリン燃料の244号車が707周でクラス2位、カーボンニュートラル燃料の230号車はギアボックスの交換などトラブルが発生し502周となった。

32号車ORC ROOKIE Corolla H2 conceptは、プレイグニッションに悩まされ、インジェクター交換をおこなっている。さらにピットストップの回数も増え、走行時間を昨年より増やすことはできなかった。しかし、ラップ数は昨年の358周に対して、本年は478周できた。同一時間に対する航続距離を約1.3倍にのばしたことになる。GRの佐藤プレジデントによると、目標はもっと高いものであったとのこと。しかし、次の開発の段階にいくための準備はできたと述べていた。次回以降が楽しみだ。

ST-4の86号車TOM'S SPIRIT GR86は、ミッションドラブルがあったものの、2位に大差をあけクラス優勝した。一方、18号車のWeds Sport GR86は、残り1時間で2回もコース上でストップをし、観衆をハラハラさせたが、チェッカーフラッグをうけることはできた。

本年は本選中に雨は降らず、レッドフラッグもなく波乱の少ないレース展開であった。
スーパー耐久24時間レースの盛りあがりという点では、キャンプをしているお客様の増加、参加車両の増加など、昨年より盛り上がってきている。来年はどんな24時間耐久レースになるのか想像ができない。 

（写真：折原弘之　　文：GAZOO編集部）