【スーパー耐久第5戦もてぎ】アマチュアドライバーのS耐参戦の入り口に。MAZDA SPIRIT RACINGがロードスターを新たに投入!
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#12 MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER
9月4日に決勝レースが行われる2022年スーパー耐久第5戦、『もてぎスーパー耐久 5Hours Race』。このレースからST-5クラスに新たなロードスターが参戦を開始する。そのチームはMAZDA SPIRIT RACINGで、ST-Qクラスでユーグレナ社のバイオディーゼル燃料「サステオ」を使用したマツダ2と2台体制での参戦となる。
頑張っている人をS耐のドライバーとして起用したい
5月に富士スピードウェイで行われたスーパー耐久の公式テストで、このチームを統べる前田育男常務執行役員にインタビューさせていただいた際に、もともとはロードスターでST-5クラスへの参戦を予定したと伺っていた。
前田常務ご自身も、プライベーターチームからロードスターで参戦しST-5クラスでのバトルの楽しさを体感しているが故、自らのチームを立ち上げ参戦したいという想いを描いていた。
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MAZDA SPIRIT RACINGチーム代表でマツダの常務執行役員 前田育男氏
そしてロードスターにこだわる理由として前田常務は、「マツダはロードスターを宝だと思っているんです。ロードスターを購入いただいてジムカーナや草レースなどに参戦するグラスルーツのドライバーの方がものすごく多いのですが、そうしたファンのみなさんに対して、我々は何もできていないなと感じていたんです」と語っていた。
そうしたロードスター、そしてマツダのファンに向けた感謝と「共に挑む」というメッセージとしてMAZDA SPIRIT RACINGを立ち上げ、その強い想いがまた一つ具体的なカタチとなったのが、このロードスターでのST-5クラスへの参戦なのだろう。
今回の参戦の核となる目的は、ロードスターのパーティーレースやさまざまなグラスルーツのレースに頑張って参戦しているドライバーに、スーパー耐久への参戦の入り口となることを目指しているという。
まだ具体的な内容は公表されていないものの、「それなりの成績を残してくれた方や頑張ってくれている方を何人か」という構想を描いているようだ。
こうした次なるステージを提案し盛り上げることには、eモータースポーツからスーパー耐久という底辺から上のカテゴリーまでつなげることで、よりモータースポーツの裾野を広げ、モータースポーツを始めるハードルを少しでも下げることができるのではないかという想いもあるという。
今シーズンはしっかり走り切ることが目標
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#12 MAZDA SPIRIT RACING ROADSTERはピットとのイメージもバッチリ
直近での目標を前田常務に聞いてみると、これまで実際に参戦して感じているが故の難しさもきちんと理解した上で、一歩一歩着実に歩みを進める考えのようだ。
「今シーズンはこのもてぎでのレースを含めて残り3戦ですが、しっかりと走り切ることが大切だと思っています。
現状ではチームの立ち上げ期ということもあり阪口良平選手というプロドライバーや、専門のチューニングショップの力も借りてチームのベース作りを進めていますが、いずれはグラスルーツ出身のドライバーだけで参戦する、チーム体制もマツダの社内だけで活動できるようにするために、しっかりと準備をしていきたいと思います。
えっ、勝利? いやST-5クラスはそんな甘いクラスじゃないですから」
そして、「ST-Qクラスはクルマの未来を見越した開発としての参戦ですが、グラスルーツの楽しい活動も両輪として持っておきたい」と語った前田常務。
MAZDA SPIRIT RACINGの「モータースポーツをより身近で気軽に楽しんでいただけること、またジャンルを問わず道具をあやつりスピードに挑戦する方や応援する仲間と繋がり、共にスピードスポーツを盛り上げていくことを目指します」という理念の実現に向けて、また新たな挑戦が始まった。
(文:GAZOO編集部 山崎 写真:GAZOO編集部)
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