【スーパー耐久第7戦鈴鹿】62号車HELM GT-Rが他を圧倒するポールポジション！ 新型シビック TYPE Rはクラス4番手、マツダ3は出走できず

11月26日、三重県の鈴鹿サーキットで「ＥＮＥＯＳ スーパー耐久シリーズ2022 Powered by Hankook」の第7戦「SUZUKA S耐」の予選が行われ、62号車 HELM MOTORSPORTS GTR GT3が総合のポールポジションを獲得した。

2022年の最終戦となる鈴鹿戦。午前中は雲に覆われていた上空は、予選が始まる頃には雲の切れ間もでき、ドライ路面での予選セッションとなった。

ST-Xクラス
現在2.5ポイント差のランキング2位につける62号車 HELM MOTORSPORTS GTR GT3は、Aドライバーの鳥羽豊、Bドライバーの平木湧也ともにトップタイムを記録し見事ポールポジションを獲得。これでポールポジションポイントの2ポイントを加算し、ランキング1位の888号車 Grid Motorsport AMG GT3と0.5ポイント差とし、ガチンコ対決の様相となった。

その888号車 AMG GT3は5番グリッドからのスタートで追い上げのレースとなる。

25ポイント差のランキング3位につけ、勝利すればチャンピオン獲得に望みをつなげることができる81号車 DAISHIN GT3 GT-Rは、クラス最後尾からスタートすることとなった。

6戦中5回のクラスポールポジションを獲得している16号車 ポルシェセンター岡崎 911GT3Rが2番グリッドにつけ、前戦の岡山戦に続き2連勝を狙う。

【ST-Z】
すでにシリーズタイトルは500号車 5ZIGEN AMG GT4が獲得しているST-Zクラス。ポールポジションは、22号車 Porsche EBI WAIMARAMA Cayman GT4 RSが獲得した。両ドライバーともトップタイムを叩き出し、総合タイムで2番手に3秒近くのタイムをつける圧倒的な速さを見せている。
Bドライバーの大草りきは、SUPER GTのGT300クラスで最後までタイトル争いをするなど、今注目を集める若手ドライバーだ。

2番手～4番手には、310号車 HIRIX★EIKO GT4、885号車 シェイドレーシング GR SUPRA GT4、111号車 Access HIROSHIMA+ GR SUPRA GT4とスープラGT4勢が並んでいる。

【ST-TCR】
2台のシビックTCRで争われるST-TCRクラスは、97号車 Racer HFDP CIVICがスプーンカーブでオーバランする場面も見られたが、クラスポールポジションを獲得。
午前のフリー走行で赤旗の原因となるクラッシュを喫した75号車 Team Noah HONDA CIVIC TCRも無事に予選に出走している。
なお、シリーズタイトルは75号車が獲得している。

【ST-1】
まだ3チームにタイトル獲得のチャンスの残るST-1クラスは、ヘアピンの立ち上がりでスピンする場面も見られたが、現在ランキングトップの2号車 シンティアム アップル KTMがクラスポールポジションを獲得。
3.5ポイント差でランキング2位の47号車 D'station Vantage GT8Rは、2秒遅れをとりクラス3番手となっている。
38号車 muta Racing GR SUPRAは、他の2台が完走できないことが条件となっておりチャンピオン獲得は難しい状況だが、今季2勝目を目指す。

【ST-2】
新型シビック TYPE Rを投入した743号車 Honda R&D Challenge FL5は、Aドライバーの予選ではトップタイムを叩き出しポールポジションを期待させたが、Bドライバーはプロドライバーも多く合算タイムではクラス4番手となった。
クラスポールポジションを獲得したのは、7号車 新菱オート☆DIXCEL☆EVO10で、僚友の6号車 新菱オート☆夢住まい館☆DXL☆EVO10もクラス2番手につけている。

ランキングトップの225号車 KTMS GR YARISはクラス3番手、その225号車を18ポイント差で追いかける2号車 ENDLESS GRヤリスはクラス5番手となった。

なお、59号車 DAMD MOTUL ED WRX STIは出走できていない。

【ST-3】
このレースでクラウンが最後のレースとなることが明らかとなった52号車 埼玉トヨペット GB クラウン RS。現在20ポイントのリードを築いてのランキングトップと有利な状況で、クラス2番手となった。
そのクラウンを追いかける39号車 エアバスターWINMAX RC350 55ガレージ TWSはクラス3番手と、予選でも後塵を拝することとなっている。
ポールポジションは63号車 TRACYSPORTS RC 350 TWSが獲得した。

【ST-4】
26ポイント差とかなり有利な状況で最終戦に臨む86号車 TOM'S SPIRIT GR86がポールポジションを獲得。さらに2ポイントのポールポジションポイントも獲得し、完走すればタイトルを獲得できる王手状態となった。
ランキング2位の884号車 シェイドレーシング 86は、Aドライバーではトップタイムも、Bドライバーで逆転され、クラス2番手からスタートする。

【ST-5】
最大5台にタイトル獲得の可能性が残るST-5クラス。ランキングトップの72号車 OHLINS Roadster NATSは、ウエイトハンデが効いているのか、クラス9番手となった。
8.5ポイント差のランキング2位の4号車 THE BRIDE FITはクラス5番手、10.5ポイント差の17号車 DXLアラゴスタNOPROデミオはクラス7番手となっている。

この鈴鹿戦ではロードスター勢が速さを見せ、65号車 odula TONE HERO'Sロードスター、88号車 村上モータースMAZDAロードスター
66号車 odula TONE MOTULロードスターと上位を占めている。

【ST-Q】
28号車 ORC ROOKIE GR86 CNF Conceptと61号車 Team SDA Engineering BRZ CNF Conceptのガチンコ勝負の行方は、28号車 GR86に軍配。
注目のニューマシン、55号車 MAZDA SPIRIT RACING MAZDA3 Bio conceptは、ここまでほぼノートラブルだったが、予選を前にまさかのトラブルが発生し、出走することができなかった。ミッションとエンジンの載せ替えを行い、決勝レースの出走を目指すという。