GAZOOピットツアーをスーパー耐久の老舗チーム「浅野レーシングサービス」協力のもと初開催。参加者は大興奮!
ついに2023年シーズンのスーパー耐久が開幕しました! 今季もGT-RやメルセデスAMGなどのFIA GT3のハイパワーなレーシングカーから、フィットなど街中でよく見かけるコンパクトカーのレーシングカーまで、多種多様な62台ものマシンが年間エントリーに名を連ねました。
そして、開幕戦となる鈴鹿サーキットでの5時間レースは、春らしい晴天の中52台が出走、最後はクラッシュによる赤旗終了というアクシデントはあったものの、スーパー耐久らしい素晴らしいバトルが各所で繰り広げられました。
そんな2023年シーズンからGAZOO.comでは、スーパー耐久に参戦するチームとファンの距離をもっと縮めるべく「GAZOO.com愛車ピットツアー」を開催しました!
これは、2022年のスーパー耐久の取材企画「S耐向上委員会」を通じて、スーパー耐久に参戦するドライバーさんやチームのスタッフさんから、もっとファンのみなさんと触れ合いたいというお話を伺ったことがきっかけとなっています。
そして、スーパー耐久を統括するスーパー耐久機構の桑山晴美事務局長にもこの企画にご賛同いただき、たくさんご協力いただいたことで実施することができました。
ピットツアーにご協力いただいたのは浅野レーシングサービス
今回ピットツアーを実施させていただいたチームは、長年スーパー耐久で活躍を続け、今年も1501cc~2400ccの2輪駆動車が参加できるST-4クラスにGR86でシリーズ参戦する「浅野レーシングサービス」さんです。
浅野レーシングサービスは、茨城県・桜川市を拠点とする浅野自動車商会を母体とし、浅野家の三兄弟がレース活動を始めたことで発足しました。それは何と1975年のことで、もうすぐ50年(半世紀!)を迎えようとする、超老舗のレーシングチームなんです。
そのチーム代表でもある浅野武夫選手は70歳を迎える今でもレーシングドライバーとして「生涯現役」の活躍を続け、マシン製作、メンテナンスも自ら行う、まさに職人でもあります。
このピットツアーは、浅野武夫選手をはじめ、実際にマシン製作、メンテナンスしているチームスタッフと直接話をすることができたり、レース直前のマシンやピット内を間近に見学できるとても貴重な機会となりました。
当日は、9時半に3~4組のファミリーを含む22人のツアー参加者のみなさんが集合。その後はさながらバスツアーのガイドさん(?)のような編集部員の案内で浅野レーシングサービスのピット裏まで移動。
その時点ですでに楽しみを抑えきれないようにワクワクされていそうな表情の方が何人も!
ピット裏でチームのマネージャーさんより撮影可能エリアなどピット内を見学する上での注意事項の説明を受けた後、ピット内へ移動。そこで浅野選手やドライバー、そしてチームのメインスポンサーである「WedsSport(ウェッズスポーツ)」についての紹介をしていただいた後、ついにピット内の見学がスタートです。
ピットツアーでは、マシンの写真を撮ったり、メカニックの方にマシンについて聞いたり、浅野さんとお話をされたり一緒に写真を撮ったりして、みなさんそれぞれ楽しんでいただきました。
友人4人で参加されていた男性の方は「普段なかなか近くで見ることも入ることもできないので、すごく楽しみでしたね。ピット内は割とモノが少なくてびっくりしました。耐久レースって、もっと予備タイヤとか工具とかパーツとかがたくさんあるのだと思っていたので」と、想像と違い使い勝手がいいように整頓されたピット内に驚いた様子。
また、高校1年生の松田あいる君のように「将来エンジニアになりたくて、メカニックの人にどうしたらなれるのかということをしっかり話が聞けてとてもいい経験になりました」と、真剣な表情でチームスタッフに直接話を伺っていた方も。
そしてツアー後半には、マシンのボンネットを開けてエンジンルームを見ることもできるようにしていただいたり、参加者のワクワクした雰囲気にチームのスタッフさんも大サービス!
さまざまなチューニングパーツが装着されたメカメカしいエンジンルームに、大人もお子様も興味津々で写真撮影。「基本的に市販されているパーツを組み合わせているんですよ」といったメカニックさんの説明にもみなさん熱心に耳を傾けていました。
とっても丁寧に笑顔でいろいろ説明いただいたチームスタッフのみなさん、ありがとうございました!
なんと! ピットツアーではお子さん限定ですが運転席体験も
また今回のツアーでは、なんとチームのご厚意により参戦車両であるWedsSport GR86の運転席に座るという心躍る体験も実現!! お子さん限定でのサービスでしたが、「体が小さいから子供に混じっていいかな?」「年齢偽ってもバレないよね?(笑)」という大人の声が上がるほどの人気ぶりです。
運転席のバケットシートに座る順番を待つお子さんたちは、初めての機会にみんなワクワクしている様子。
実際に座ってみたおきちゃんファミリーのハルくん(10歳)は「運転席に座れて楽しかった! 将来はF1ドライバーになりたい」と目をキラキラ!
また「いっぱい機械があって、ハンドルにコースが書いてあるのもすごいなと思った」と嬉しそうに話してくれたのは、松田ゆめちゃん(11歳)。
そして15歳の白波瀬哲平くんは「座ってみて思ったより普通のクルマと変わらないことに驚きました。もっとスイッチとかがズラリと並んでいたりメカメカしいのを想像していたので」という中学生視点のリアルな感想を話してくれました。
さらには、カレーライスや大皿に乗ったサラダにおにぎりなど、浅野レーシングサービスさん肝入りの賄い飯を目にして「こんなにしっかりした美味しそうなご飯を用意しているんだ!」と驚いていた人もいらっしゃいました。
そんな耐久レースの裏方のリアルな現場を見られるのもこのピットツアーの醍醐味のひとつです。
浅野武夫選手「モータースポーツを盛り上げるためには最高の企画」
みなさん思い思いのピット見学を楽しんだラストの締めは、ドライバーのみなさんと一緒の集合写真撮影。GR86を取り囲むみなさんの笑顔は、とっても素敵でした!
こうしてピットツアーは無事終了し、同時刻に行われていたピットウォークへとみなさん足を運ばれていきました(※参加のチケットをお持ちの方のみです)。
最後に今回この企画にご協力いただいたチームオーナーの浅野武夫選手のコメントをご紹介させていただきます。
「モータースポーツを盛り上げるためには最高の企画だと思います。親御さんたちも子供たちもみんなクルマが好きだからここへ来ているのだと思うんですけど、家に帰って友達とかに伝えて欲しいですね。そうすればまたクルマに興味を持ってもらえる人もいるでしょうし、そのうちサーキットにも足を運んでもらえると思うですよね。だから、このように協力できるのはすごく幸せだと感じています」
約20分のピットツアーでしたが、それぞれご家族や友人と一緒に参加してくださったみなさんが一緒に笑顔で楽しんでいただいているのがとても印象的でした。
さらに午後には参加してくださった方の愛車をプロカメラマンが撮影する取材企画も実施しました。その様子は今後コメントと共にGAZOO.comでご紹介させていただく予定です。
今回初開催だったピットツアーですが、とても好評だったため次回の開催も検討中です。こうご期待くださいね!
(文:西本尚恵 写真:折原弘之、土屋勇人)
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