GAZOOピットツアーを人気と実力を兼ね備えた「SHADE RACING」の全面協力で開催! メカニックのお仕事も体験
2023年も開催されましたモータースポーツファン注目の1戦、スーパー耐久第2戦「NAPAC 富士SUPER TEC 24時間レース」。
5月27日(土)15:00の決勝レーススタートから28日(日)のゴールまで終始レース日和に恵まれた富士スピードウェイでは、例年通りコースサイド広がる色とりどりなテントでキャンプをしたり、場内イベント、花火など、みなさんそれぞれの観戦スタイルでレースを楽しんでいらっしゃいました。
ピットツアーにご協力いただいたのはSHADE RACING
そんな決勝レースのスタート日、開幕戦に続き「GAZOO.com愛車ピットツアー」を開催しまました! これはGAZOO.comが、スーパー耐久に参戦するチームとファンの距離をもっと縮めたいと思い2023年シーズンからスタートした企画で、第2戦富士でもとっても参加者の皆さんに楽しんでいただきました!
今回ピットツアーを実施させていただいたチームは、
#884 シェイドレーシング GR86(ST-4クラス)
#885 シェイドレーシング GR SUPRA GT4 EVO(ST-Zクラス)
の2台を走らせる「SHADE RACING」さんです。
ジェントルマンドライバーとしてトップレベルの実力を持つHIRO HAYASHI選手やレジェンドドライバーの影山正彦選手、スーパーフォーミュラにも参戦する国本雄資選手、SUPER GTにSHADE RACINGから参戦する平中克幸選手、清水英志郎選手、山田真之亮選手など、高い実力と人気をあわせ持つドライバーが勢揃いのチームで注目度も抜群です。
今回のピットツアーは、決勝レースが土曜にスタートするため、土曜日午前中、ピットウォーク開始の少し前から実施しました。
当日は、3組のファミリーを含む15名の方にピットツアーにご参加いただき、集合場所のイベント広場に集合。そこから編集部員の案内に従って地下のパドックトンネルを通過し、各チームのピットの前を通っていきます。
パドックパスをお持ちでない方も参加できるため、初めてパドックに入った方もいらっしゃり、SHADE RACINGさんのピットに着く前に、すでにみなさん楽しみを抑えきれないようにワクワクとした表情を見せてくれています。
そしていよいよSHADE RACINGの川谷高徳監督が登場! 全員でピットロード側に移動し、監督自らチームの紹介、そしてピット内を見学する上での安全への確認の説明やご配慮をいただき、ピットツアーがスタート!
今回は2台あるうちのGRスープラについてはブレーキ交換作業を行うタイミングだった関係で、GR86のピット内をメインとした見学になりましたが、メカニックの皆さんがたくさんの体験コンテンツを用意していただいていて、参加者のみなさんにはとっても貴重な体験となりました。
まずはメカニックの工具を触ってもらう体験を、ということで登場したのが、GR86が参戦するST-4クラスで使用している大きな給油タンク。
「給油タンクは、満タンの状態で22kg、全部で3本あり1回のピットインで3本入れます。給油のタイミングが近づいてくるとこれを肩に担いだ状態でキープして、いつ給油に来てもいいように待機しています」というメカニックさんの説明にみなさん興味津々。
そして「持ち上げてもらって構いませんので、どうぞ触ってください」と促されると、3つ用意された満タン状態の給油タンクを交代しながら持ち上げていきます。
この時安全への配慮で、近くに消火器が置かれるなどメカニックさんによってきちんと目配りがされていました。
ご両親と一緒にトライした5歳のほのかちゃんは「びっくりするくらい重かった」と驚いた様子。
また大人の参加者のみなさんも「めっちゃ重たい」「肋骨に響きます」「持ち上がるけど、ずっと肩に上げて待っていたらつらいね」と思い思いの感想を口にされていました。
そして次に参加者の前に用意されたのはインパクトレンチとホイール付きのタイヤ。レース中のピット作業で行うタイヤ交換で使用する重要な工具と、実際にレースで使うタイヤに触れるということもあって、これまたみなさん目を輝かせて体験していました。
実は、このレースからタイヤが変更となっていて、ブリヂストンの「POTENZA RE-12D」という市販のスポーツラジアルタイヤが使われています。
でも、少し太めのサイズですし、ホイールのついたタイヤを持ち上げることは、なかなかありませんよね。
メカニックさんの指示に従ってグローブをはめてタイヤを持ち上げた佳祐くん(10歳)は、「タイヤが重たくてこれをレース中に交換するのは大変だと思いました」と驚いた様子。
また実際にインパクトレンチでホイールナットを緩める作業も体験した男性参加者も、「工具自体の重さはそんなになかったけれど、軽いホイールとはいえそれでもタイヤ自体がけっこう重いし、インパクトレンチの反動もけっこうもすごいね」と想像と違ったことに少しびっくりしたようでした。
そしてGR86のトランクやボンネットも見せていただけるということでオープン状態に。それぞれにメカニックさんがついてレース車両ならでは工夫について丁寧に説明してくださり、みなさん熱心に耳を傾けて時には質問も投げかけていました。
実はその工夫はチーム毎にあって、勝つための秘策となっていたりします。そのためエンジンルームの写真はモザイクで自主規制させていただきました。
「ボンネット自体もカーボンでものすごく軽いし、遮熱板が付いていたりでレース車両なんだなって思えますね」といろいろと質問されていた男性参加者さんも感心しきりです。
さらに! うれしいことに、前回に続き今回もお子様をメインにGR86の運転席への乗車体験もさせてもらえることになりました。
積極的にいろんな体験に参加していた颯斗くん(12歳/写真右上)は、運転席に座ってみて「操作は難しそうだけど、それを乗りこなせるドライバーさんはすごいと思う」と感動。
また、ここなちゃん(14歳/写真右下)は「いろんな機械があって、運転している人はすごいなと思いました」とスイッチだらけのインパネ周りに圧倒されていた様子。
「毎回やってもらってもいいと思うくらいの企画」と川谷監督
みなさん思い思いのピット見学を楽しんだラストの締めは、お世話になった監督さんやメカニックのみなさんと一緒にGR86を囲んでの集合写真撮影。参加者のみなさんの笑顔がとっても素敵でした。
こうして10時10分からスタートした約20分間のピットツアーは無事終了。ピットウォーク参加のチケットをお持ちの方はそのままピットウォークに参加、それ以外の方は再び集合場所だったイベント広場まで移動し解散となりました。
イベント広場向かう帰り道でも、みなさん興奮気味にいろいろお話しいただきました。
「普段なかなか入ることができないところなので楽しかったです」
「非常に貴重な経験でした。ピットはもっとごちゃごちゃしているものだと思っていたので、きちんと整理されていて思った以上に綺麗だなと感心しました」
「走行直後だったこともあって、現場の匂いをめちゃくちゃ感じられました。あれはテレビでは感じられないし、ピットロードでもちょっと離れているから多分無理だったと思う。めちゃくちゃ嬉しかったです」
とみなさん笑顔で感想を口にされていたのがとても印象的でした。
最後に、今回この企画にご協力いただいたチーム監督の川谷さんのコメントをご紹介させていただきます。
「もともと我々はクラブ活動からはじまったので、クルマのファンを増やしたいなという想いがあり、ぜひ協力したいという気持ちでした。
ちょうど走行後のタイミングでしたので、車の熱気や匂いを含め、ピットの雰囲気を感じて頂けた事と、来場いただきました方々の興味津々な様子や、お子様の楽しそうな姿が見れて、協力することができてよかったなと思っています。
我々としては、この企画は毎回やってもらってもいいです(笑)。クルマも2台あるので、レース直前でメンテナンスがあったとしてもどちらかでやれると思いますから」
決勝レース前、特に24時間レースという過酷なレースの前にも関わらず、ご協力いただいたSHADE RACINGのみなさんには本当に感謝感謝です。ありがとうございます。
メカニックの方々が笑顔で接してくれたからこそ、参加者のみなさんも心から楽しめたのではないかと強く感じました。
今回2回目の開催となったピットツアーですが、参加者からもご協力いただいたチームのみなさんからもたくさんの笑顔と楽しかったというお話をいただき、GAZOO編集部もやった甲斐があったというもの。
次回のスーパー耐久第3戦菅生でも開催も検討中です! 近々詳細も発表できると思いますので乞うご期待!!
そして午後には、このスーパー耐久第2戦を現地で観戦するファンの方の愛車をプロカメラマンが撮影する取材企画も実施しました。
その愛車記事もGAZOO.comで後日公開させていただきます。
(文:西本尚恵 写真:中村レオ、折原弘之)
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