GAZOOピットツアーを新旧Zで参戦の「TEAM ZEROONE」の全面協力で開催! メーカーの垣根を越えTGRの高橋プレジデントもサプライズ参加!
真夏の太陽が照りつける7月29日&30日に、大分県のオートポリスでスーパー耐久第4戦「スーパー耐久レース in オートポリス」が開催。夏の暑さに負けないくらいの熱い熱戦が繰り広げられました。
そしてっ!、今回も第3戦SUGOに続き「GAZOO.com愛車ピットツアー」を開催させていただいたのですが、今回は初めてメーカーの垣根を超えた素晴らしい試みも行われました。
第4戦は新旧フェアレディZを走らせるTEAM ZEROONEのご協力で開催!
このピットツアー企画は、スーパー耐久に参戦するチームとファンの距離をもっと縮めたいという想いのもと、GAZOO.comが2023年シーズンからスタートさせている企画です。
今回ピットツアーを実施させていただいたチームは、
raffinee日産メカニックチャレンジZ GT4(ST-Zクラス)
raffinee日産メカニックチャレンジZ(ST-3クラス)
の2台体制で臨む「TEAM ZEROONE」さんです。
TEAM ZEROONEさんは車両名にも日産メカニックチャレンジとあるように、「モータースポーツは人を育てる」という活動コンセプトのもと、日産自動車と日産自動車大学校とタッグを組み、自動車業界を支える人財育成を目指すチームとして活動されています。
そのため販売店や学生のメカニックをただの研修ではなく“実戦力”として受け入れ、時に50人近くの大所帯チームとなっていますが、それぞれの役割をしっかりと責任を持って実践することで一体感のあるチーム運営を目指しています。
また、チームゼネラルアドバイザーには柳田真孝選手が、ドライバーには松田次生選手、佐藤公哉選手、富田竜一郎選手、名取鉄平選手、篠原拓朗選手、そして第4戦オートポリスでは荒聖治選手がスポット参戦するなど多数のSUPER GTドライバーも参加する豪華なラインナップ。
さらに、大塚隆一郎選手と山口智英選手という実力派のジェントルマンドライバーに、藤原大暉選手と成長株の若手ドライバーを起用するなど、人財を育成するだけではなく、まさにレースに勝つためのチーム体制が組まれています。
当日は6人のお子様を含む18名の方にご参加いただきました。集合場所からスタッフの誘導に従ってピット裏まで進んでいきます。みなさんワクワクドキドキといった表情です。
TEAM ZEROONEさんのピット裏に到着後、いつもならこのままピットツアーがスタートするのですが、今回は違います。なんと子供達全員分のTOYOTA GAZOO Racingのキッズ用のレーシングスーツが用意されていたのです!
というのも、日産、トヨタなどという“メーカーの枠を超えてモータースポーツ、さらには自動車業界を盛り上げていきたい”と普段から活動されているTEAM ZEROONEさんですが、このピットツアー内でも何かできることはないかといろいろと企画を考えていただいていました。
そして実現した企画が、モータースポーツの未来を背負う子供逹にTOYOTA GAZOO Racingのレーシングスーツを着てもらい、この日産車を走らせるTEAM ZEROONEさんのピットツアーを楽しんでもらうということだったのです。
なんと、TEAM ZEROONEの河野初樹チーム監督が自らTOYOTA GAZOO Racingに連絡を取り、キッズ用のレーシングスーツをご手配いただいていたんです。
6名の子供たちは、早速ピット裏にあるTEAM ZEROONEさんのトラックの中でサイズに合わせて用意されたレーシングスーツに着替えます。みなさん初めてのレーシングスーツ着用に戸惑いながらも、スタッフに手伝ってもらいながら着替えが完了!
着た瞬間から、気分はレーシングドライバー! 自然と表情とポーズもカッコよく決まっていました。
そしてお父さんお母さん方も、そんなわが子の“晴れ姿”をうれしそうにカメラに収めていらっしゃいました。
そしていよいよピットに入るわけですが、なんと「かっこいいねー」という声と共に拍手で迎えられながらの入場となりました。これには参加者のみなさんもちょっと驚きながらもうれしそうなご様子。
まず冒頭では、河野監督からの今回のピットツアーに向けての想いを語っていただきました。
「TEAM ZEROONEは日産のチームです。でもみなさんはTOYOTA GAZOO Racingのスーツを着てピットツアーに来てくれました。日産にはスープラと同じくらいかっこいいZがあります。今日はZにみんなに乗ってもらうので楽しんでください。
このTEAM ZEROONEというレースチームでは、“モータースポーツは人を育てる”という趣旨のもと、日産自動車大学校のお兄さん達も一緒に協力しながら頑張っています。レースはスープラとZが競争しますが、TEAM ZEROONEのメンバーはみんなレースが大好きなので一緒に両方応援して下さい」
と、お子さんたちにも伝わるようにとても丁寧にご説明いただきました。
その後Zのメンテナンスを統括する浅野レーシングサービスの浅野真吾さんとチームゼネラルアドバイザーである柳田真孝選手をご紹介いただいた後、いよいよ体験企画がスタートです!
Nissan Z GT4の運転席体験やタイヤの持ち上げ体験に大興奮!
今回も、お子さんを対象に新型Zの運転席への乗車体験をさせていただくことになりました。
お子さんたちは柳田選手のサポートを受けながら次々と運転席に座り、楽しそうにハンドルを握りしめていました!
運転席に座ったけいと君(12歳)は「ボタンがいっぱいあった」と驚き、そうま君(11歳)は「ハンドルとかがすごかった!」と、ふたりとも初めてのレーシングカーの運転席に圧倒されていた様子です。
そしてあやみちゃん(9歳)からは、ただでさえ低いシートポジションもあって「背が足りないから外が見づらかった」と素直な感想もいただきました。
また双子のはやと君とひろと君(6歳)は、お父さんからの「すごかった?おもしろかった?」という質問に、少し照れながら「うん」とはにかみながら答えてくれました。
そして次にチームがご用意してくださったのが、実際にレースで使用するホイール付きのタイヤです。お子さんたちが次々とタイヤを持ち上げるたびに周りからは「おーっ」という歓声が!
実際に持ち上げていたゆうが君(7歳)は「思ったより重かった」と少し興奮した様子で話してくれました。
また、大人の参加者の皆さんもマシンを見たりチームの方と話したりと思い思いに見学。
タイヤを持ち上げた参加者の方は「思ったより軽い」と、お子さんとは真逆の感想を述べていらっしゃったのがおもしろかったです。
そしてホイールカラーが接着されていることでホイールナットが落ちないようになっているのを見て「こんな状態にしてあることを初めて知りました。すごく気になっていたので面白かったです」と驚いていた参加者の方も。
GAZOO Racing Companyの高橋智也プレジデントがサプライズ登場!
みなさんがピットツアーをそれぞれ楽しんでいる中、なんとGAZOO Racing Companyの高橋智也プレジデントがサプライズでTEAM ZEROONEさんのピットにいらっしゃいました。
日産車を走らせるチームにTOYOTA GAZOO Racingのトップの方がいらっしゃる、まさにメーカーの垣根を越えての協力関係がスーパー耐久にはあるんですよね。
活気溢れるピットツアーの様子を見学されながら、しゃがんで子供達と同じ目線でひとりひとりに話かけていただいたり、Zの前で一緒に記念撮影したりと、楽しんでいただいていた様子が写真の笑顔からも分かりますよね。
その後は、ピットツアー参加者の皆さんとドライバーやチームスタッフの皆さんと全員での記念撮影。全員がズラリと揃った眺めは、なかなかに壮観ですね!
そして最後は河野監督と高橋プレジデントからの締めのご挨拶です。
河野初樹 TEAM ZEROONE監督
「スーパー耐久はトヨタさんを中心に新しい次世代のクルマ作りなどに力を入れ、我々日産も“モータースポーツは人を育てる”をコンセプトにトヨタさんにもご協力いただきながらともに頑張っておりますので、これからも引き続きどうぞよろしくお願いします」
高橋智也 GAZOO Racing Companyプレジデント
「我々は『クルマっていいよね』というのを皆さんに感じていただきたい、クルマの楽しさを将来にしっかり残していきたいという意志で、メーカーの垣根を超えて一緒に戦っています。
そして未来を担う子供達にもクルマを好きでいてほしいと思っていますので、学校にもどったらぜひお友達に『次一緒にサーキットに行こうね』と言って欲しいです。
またサーキットでみなさんにお会いできるのを楽しみにしていますので、ぜび遊びにきてください」
お二人の言葉に、皆さんとても真剣な表情で聞き入っていたのが印象的でした。
その後は、なんとうちわやポスターを詰め合わせたオリジナルトートバッグを参加者全員へお土産に持たせてくださいました。これには皆さんとってもうれしそう!
さらにピット裏では、最後にドライバーのサイン入りトートバッグのジャンケン大会も行われました。ジャンケンマンはなんと柳田選手で、見事ゲットしたのはあやみちゃんです!
こうしてサービス満点のピットツアーは終了!
子供達がレーシングスーツを脱いた後、ピットウォーク参加のチケットをお持ちの方はそのままそちらへ足を運び、それ以外の方は再び集合場所まで移動し解散となりました。
今回ご参加いただいたファミリーの方以外に大人の参加者の方も、
「自分もZ34に乗っていて新型のZも好きなので、とても楽しかったです」
「ドライバーを間近に見ることができたのがよかったです」
とみなさん笑顔で話してくださったのが嬉しかったです。
今までにない新しい試みが行われた今回のピットツアーでしたが、チームの皆さんやピットツアーに参加してくださったみなさんのおかげでみんなが楽しい時間を過ごすことができました。本当にありがとうございました!
次回のスーパー耐久第5戦でも、ピットツアーを実施させていただく予定です。
ピットツアー後に実施したオーナー様取材の様子は後日公開!
この日の午後には、このスーパー耐久第4戦を現地で観戦するファンの方の愛車をプロカメラマンが撮影する取材企画も実施しました。その様子は今後コメントとともにGAZOO.comで後日公開させていただく予定です。
-----------------------
(文:西本尚恵 写真:西野キヨシ、スーパー耐久機構)
こちらもおすすめ!S耐記事新着
-
-
水素エンジンカローラ 燃料ポンプが良くなり、車への負荷があがる
2024.07.29 モータースポーツ
-
-
-
スーパー耐久でGRがボイルオフ水素ガスを水素吸蔵合金で有効活用
2024.07.28 ニュース
-
-
-
CJPTによる水素社会づくりのために水素需要を拡大する「原単位」という考え方
2024.07.28 ニュース
-
-
-
SUBARUのST-Q新型車両「ハイパフォX」は、“面白いエンジン”とBEVのAWD制御の開発を目指す
2024.07.27 モータースポーツ
-
-
-
「クルマ好きを笑顔に」。スーパー耐久で自動車メーカーがタッグを組む『共挑』の価値と可能性
2024.06.05 モータースポーツ
-
-
-
青山学院大学の自動車部が、スーパー耐久参戦を目指す活動とマシンを発表!
2024.05.31 モータースポーツ
-
-
-
楽しく学んで美味しく味わう。S耐富士24時間で水素やカーボンニュートラルがより身近に
2024.05.26 モータースポーツ
-
-
-
富士24時間 液体水素GRカローラは新たな課題を発見、総合優勝は連覇の1号車 ROOKIE AMG GT3
2024.05.26 モータースポーツ
-
-
-
富士24時間を夜も楽しむ キャンプだけでない
2024.05.26 モータースポーツ
-
最新ニュース
-
-
[カーオーディオ・素朴な疑問]なぜ「サブウーファー」が必要なの?
2024.08.14
-
-
-
絶滅状態だったオープンスポーツカー…マツダ『ロードスター』初代開発史
2024.08.14
-
-
-
[car audio newcomer]トヨタ RAV4(もちさん)by Warps 後編
2024.08.14
-
-
-
発表前に25台が完売!? マセラティのサーキット専用ハイパーカー、最初の1台を納車へ
2024.08.14
-
-
-
最強・最新のMINI『JCWカントリーマン』、300馬力のパフォーマンスSUVの詳細に迫る
2024.08.14
-
-
-
「ワールド・スーパー・スペシャルティーズ誕生」スープラの原点、『セリカXX』登場の衝撃【懐かしのカーカタログ】
2024.08.13
-
-
-
エンジンオイルの過不足が招くリスクと最適な量の見極め方~カスタムHOW TO~
2024.08.13
-
最新ニュース
-
-
[カーオーディオ・素朴な疑問]なぜ「サブウーファー」が必要なの?
2024.08.14
-
-
-
絶滅状態だったオープンスポーツカー…マツダ『ロードスター』初代開発史
2024.08.14
-
-
-
[car audio newcomer]トヨタ RAV4(もちさん)by Warps 後編
2024.08.14
-
-
-
発表前に25台が完売!? マセラティのサーキット専用ハイパーカー、最初の1台を納車へ
2024.08.14
-
-
-
最強・最新のMINI『JCWカントリーマン』、300馬力のパフォーマンスSUVの詳細に迫る
2024.08.14
-
-
-
「ワールド・スーパー・スペシャルティーズ誕生」スープラの原点、『セリカXX』登場の衝撃【懐かしのカーカタログ】
2024.08.13
-